最後はこうなる,エホバの証人  (老々介護・認認介護)  | 元エホバの証人 スッパイ大作戦のブログ 

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数十年間,JWのカルトの奴隷でした。開放された残りの人生を
精一杯楽しみたいと思っています。

いつもお読みくださり,ありがとうございます。

皆さん,こんばんは。元JWのスッパイです。

 

最後に属していた会衆でのことです。スッパイは,もう60才になっていたと思いますので,エホバの証人をやめる寸前のことです。農村地帯で奉仕をしているとき,まもなく70才になろうとしていた,元気な明るい姉妹が,ご自分の問題を打ち明けてくれました。

 

 

 コーヒー自分が倒れたなら,だれも,王国会館へ連れて行ってくれないと思う。

 

やしの木三毛猫やしの木

若いころにエホバの証人になられ,まだ,だれも自動車の免許も車も持っていなかった頃に,免許をとったので,研究生や姉妹たちの送迎などで,皆さんに自発的に仕えてこられました。70才の姉妹は,開拓奉仕こそされていませんでしたが,群れの奉仕は,定期的によく参加されていました。姉妹のご主人は,未信者で,仕事を道楽のように考えておられます。技術は持っておられるのですが,仕事をすればするほど赤字になってしまうのです。そういうこともあり,姉妹は,高齢にもかかわらず,働かなければならず,清掃の仕事などをなさっていました。事情を知らないのか,知っていても,わざと言うのか分かりませんが,この姉妹のことを,年をとっても働くなんて,物質主義だと直接,助言する姉妹もいるのです。

 

 

やしの木三毛猫やしの木

「わたしも,いつまで,仕事を続けられるか分からないんですよ。でも,やめると,経済的に破綻してしまうことが分かっているんです。どうしようもないんです。」  姉妹には,遠くに住んでいる,エホバの証人である娘さん夫婦もいるのですが,援助を望むことはできないと言っておられました。それぞれの家庭には,難しい事情があるのですね。

 

しかも,「70才のいまでも,姉妹たちを奉仕のために車にのせてあげていますが,もし,わたしが健康をそこねて倒れたとしても,誰も,わたしを車に乗せて,王国会館まで連れて行ってはくれないと思っているんですよ。

 

やしの木三毛猫やしの木

慰めとなるような言葉が何も浮かばないのです。姉妹は,このころ,スッパイが仕事を増やしたことに気が付いていたので,「兄弟,できるうちに,お金はためておいたほうがいいわよ」と言ってくださいました。慰められたのは,わたしのほうでした。

 

 

 コーヒー老々介護と認認介護

 

やしの木三毛猫やしの木

日本の在宅介護の50パーセント近くが老々介護になっているという調査結果があります。65歳以上の高齢者を同じく65歳以上の高齢者が介護している状態のことだそうです。認認(にんにん)看護という言葉もあり,高齢になるにつれ,認知症の人も当然増えてきますので,認知症の高齢の子供さんが,認知症の高齢の親の介護をするというような場合も出てきてしまうようです。

 

わたしの最後にいた会衆では,若者がとても少なく,高齢の姉妹たちの送迎は,やはり高齢の病気をかかえた姉妹たちが行っていました。実際の話,数年もすれば,これらの送迎をしていた姉妹たちも年齢的に限界がやってきます。その姉妹たちも,自分が倒れたなら,だれかが助けてくれるとは思っていない,というようなことを述べておられたことを思い出しました。実際,そのとおりだと思います。

 

突如,認知症になられた正規開拓者の姉妹がおられました。どう対処してよいのか分からず,数か月の間,他の高齢の姉妹たちが,世話をしておられました。一人で,再訪問をして,家の人を驚かせたり,困らせたりしたこともあったようです。のせてあげた車から飛び降りそうになったりしたので,長老にお願いして,家族に助けてもらうようにしました。この姉妹には,娘さんがおられ,長老である夫とともに,必要の大きな会衆で奉仕しておられました。お母さんが,認知症になってからも,数か月間,助けに来ようともしなかったのです。

 

やしの木三毛猫やしの木

若者が消え,子供もほとんどいないエホバの証人の社会は,絶望的だと思えます。元気な高齢者の兄弟姉妹も,自分たちが援助してもらえるとは期待していないように感じます。こういう状況は,各会衆を訪問している巡回監督や日本支部は,もっとよく知っているはずなのです。

 

すでに犠牲者は出ています。高齢になり,生活苦のために自殺された高齢の兄弟姉妹の話を耳にして,とても悲しくなりました。楽園を教えている宗教組織の中で,このようなことが実際に起きています。組織は,信者を助けようとはしていません。しかし,信者は,そのことを決して信じようとはしません。とても,残酷なことだと思います。