R18試乗インプレ その2「やっぱり・・・」 | WRTのStart Your Engines !

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メインテーマはモーターサイクルでしょ、やっぱり!

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ご覧いただき、ありがとうございます 

 

昨日の記事の続きです。

6.エンジンフィーリング

ニョキッと突き出した左右のシリンダー。

むき出しのプッシュロッド(なのかな?バルブを上げ下げするための機構ですね。)の造形。好きな方にはたまらないのかも。

私は特に『メッキマニア』ではないので・・・(笑)。むしろ、メッキ状態の経年変化が怖いタイプのライダー。

 

※やたらにメッキのカバー類が多い!

 

デカイデカイという前評判でしたが、確かに大きい。R1250エンジンより少し大きめ、1.5倍?むき出してビカビカ光っています。

フラットツインでも、BMWイマドキのDOHCではなく、昔ながらのOHV。

91HP/4750rpm(67 KW at 4,750 rpm)

なかなかに強力です。が、このピーク時の回転数を使って走ることはあまりないと思います。

16.1kgm/3000rpm(158Nm158 Nm at 3,000 rpm)

トルクのピークは他バイクより低い回転で出ています。下のデータで比較してみてください。

【参考】

『R18』

1,802㏄ OHV空油冷フラットツイン

91HP(67 KW) at 4,750 rpm

158 Nm at 3,000 rpm

『K1600B』

1,648cc DOHC水冷並列6気筒

160HP(118 KW) at 7,750 rpm

175 Nm at 5,250 rpm

『R1250GSA』

1,254㏄ DOHC水冷フラットツイン

136HP(100 KW) at 7,750 rpm

143 Nm at 6,250 rpm

 

アクセルを少し回してみますと、シュ~~ンと回転が上がる感じはありません。が、重々しくドコドコドコと回っている感じもなく、「少し重めながらもそこそこ滑らかに回転が上がる」という印象です。

OHVということもあり、クルーザーですから、低回転中心の使い方になります。

混み合う一般道と空いている田舎道をかなりな距離乗っての印象です。

①ローやセカンドで引っ張ると3千、4千と回転はかなり上がっていく、

②流して走っている時は、1500回転くらいでシフトアップしてもいいかなって感じあり、

③スタートして加速していく時は、2500回転くらいでシフトアップしていくのが快適な印象、

④ローから引っ張りながらシフトアップしていくと4速ですぐに法定制限速度を超えるので、5速には入れられないが、定速で流すなら6速まで入れて60㎞/時低回転で走ることも可能、

⑤空いている一般道、高速道路で定速走行に入るとらくちんかもなぁ、って印象。

 

7.クラッチ軽めでブレーキ感触は?

 

※おもしろい形のターンインジケーター

 

クラッチは軽め。これは今や当たり前。普通のBMWクオリティです。

ブレーキはかなり違います。

リアは、踏んでも効いている体感はあまりありません。

パニックブレーキの時、ガツンとリアを踏むためには、爪先をレバーに載せ、踵を浮かせるようにして踏むのがいいかも。

フロントは、当然BMW流の前後ブレーキがかかるシステム。例えば、GSAやS1000Rなどのように「引くだけ効く」感はあまり感じられませんでした。

梶谷店長から乗り出す前に、「ブレーキの感触はGSAなどとはかなり違います。が、効きますから・・・」と言われました(笑)。

その意味が分かりました。

リアは効いている感は薄い。前はそれなりに効く。そういうことですね。

スポーツバイクの握った分キュ~ッと効く感じ、ギュ~ッと効く感じはないと感じました。

試乗車は、まだ100㎞走っただけのほぼまっさら。パッドとディスクの慣らしが十分でないのかもしれませんから、そこは割り引いてください。

他の操作系ですが、ウィンカーは自動で消えます。特筆すべきことはないBMWクオリティだと思います。

ブレーキング時のノーズダイブ(制動するとフロントが沈み込む)はあまり感じませんでした。

8.重さとポジションと脚着き

365㎏はすごい数字。

でも、K1600Bの方が5㎏重い。K16に乗ったことがある方なら、問題ない重さです。ただし、倒したらアウト(笑)。

シートが710㎜と低いので、脚着きはらくらく。

ただし、ハンドルバーはかなり遠い!

シートが低いだけに、引き起こし時の重さはK16より感じるかもしれません。

加えて、サイドスタンドでの傾きがかなりなので、ヨイショッと起こすようになります。

9.タイヤはバイアス、タンクは16L

 

 

ミシュランのコマンダーというタイヤ装着。

フロント:130/90 B16

リア:180/65 B16

16インチと普通の17インチより小径。かつ、バイアスタイヤ。

とはいえ、乗っていて違和感や違いはあまり感じません。これは私が鈍感だから?

次は航続距離。タンクは16Lでリザーブが4L。となると、12Lで燃費17.8㎞/L(カタログデータ)としても200㎞少々です。

S1000Rより短いですね。

遠くへ行くライダーには、給油が頻繁で少々面倒。

近場を走る方は問題無し。

ツーリングバッグを備えたバージョンも出たようです。どれくらいの容量があるのか興味があります。バッグもファッションの一部になるんでしょうね。

私的には、カッパと工具、カメラくらいはスッと入る小ぶりなものがあると街乗りしやすいですね。

10.コーナリングと乗り味

さて、最後になりましたが、一番重要なコーナリングなどを含む乗り味です。

緩めのカーブを60㎞/時で曲がるなら、これは気持ちよく曲がれます。「オンザレール」です。

ただ、身体をかなりリーンさせて曲がるイメージにはなりませんでした。小さなカーブにそれなりの速度で入る時の気持ちよさは味わえませんね。試乗車ですから、気を遣いながら・・・、そこは割り引かないといけませんが。

 

 

小さいヘアピンを含むクネクネは、やはり気を遣います。楽しむよりも気を遣いながらですから、これは少々きついと感じました。R18に慣れていないことが大きく影響していたと思います。そこは割り引かないといけないでしょうね。

私のツーリングの楽しみ方は、『小さめのカーブを曲がって、ガツンと加速、すぐに迫ってくる次のカーブの手前でブレーキングして進入態勢を作り、リーンして進入していく。』、そんなイメージ。

これをするためには、とにかくシフトのための足の位置移動が忙しい。

左足の置き場所を前後に頻繁に移動して、前のレバーを踏んだり、踵で後ろのレバーを踏んだり、左足が落ち着く暇はありません。

※それが当たり前だというアメリカンバイクユーザーもいるでしょうが。

ただ、ハーレーのように、フォワードコントロールでないことは評価しています。パニックブレーキができないのは困りますから。

もちろん、フラットツインですから、フォワードコントロールにはできないという事情があるわけです(笑)。

 

 

11.結論

すごいね!堂々たる佇まい!

①遠くへ行きたい、②キモチイイコーナリングでアドレナリン放出、③かっこよく安全に走って曲がりたい、④遠くても狭くても路面が荒れていても下道メイン、そんなツーリングライダーの私にはフィットしないバイク。買う可能性は小さいと思います。

実は、乗りやすくて快感を得られるなら、「次期戦闘機」の候補になるとも考えていたんです。もう、乗りたいバイクもあまりないので。

でも、やはり、「私が買うバイクじゃない」ってことです。

さらに体力が落ちてきて、高速で遠くへ行くライダーになった時にはフィットするのかもしれません。いや、シフトが面倒でダメかも(笑)。

もし可能なら、普通にシフトできるレバー(踏んでダウン、掻き上げてアップ)になれば、いいなと思います。

すごい人気だ、と言われたりしていましたが、売れているのか売れていないのかはお店によってかなり異なるようです。ディーラーさんによっては、フリーな車体が出てきているそうです。それが予約キャンセルの玉なのか、単なる在庫なのかは分かりませんが。

ハーレーの牙城を崩そうとBMWが北米マーケットを念頭に作ったバイクの第三弾(最初はCクラス、次はK16 )、これが成功するのかどうか、興味を持って見守っていきたいと思います。

最後になりましたが、快く試乗させてくださったモトラッド柏梶谷店長さんに厚くお礼申し上げます。

 

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