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発表になった巨大なフラットツインクルーザー『R18』、発表された動画だけでは分かりにくいことが多い。
私自身すごく興味を持っていたバイクなのだが、まだ情報が少ない。
そこで、公表された数値をツァラーである『K1600B』、
そして性格は全く異なるが、実際はツァラーとして使われることの多い『R1250GSA』
と比べ、その実体に少しでも迫ってみたい。
※K1600GTとGSA6台(空冷2、水冷4)を乗り継いだWRTの視点で。
なお、数値は全てBMW Motorrad HPあるいは2020年カタログから抜粋。
1.エンジンとパワー
『R18』
1,802㏄ OHV空油冷フラットツイン
91HP(67 KW) at 4,750 rpm
158 Nm at 3,000 rpm
『K1600B』
1,648cc DOHC水冷並列6気筒
160HP(118 KW) at 7,750 rpm
175 Nm at 5,250 rpm
『R1250GSA』
1,254㏄ DOHC水冷フラットツイン
136HP(100 KW) at 7,750 rpm
143 Nm at 6,250 rpm
WRTコメント
R18の最高出力(馬力)は、GSAの3分の2、K16Bの半分強。
トルクは、K16Bの9割、GSAの1.1倍。
R18のエンジンはOHV!他の二台はDOHC。
OHVはモトグッツィの伝統的エンジン形式(V7やV85TTもOHV)。回転がシュ~ンと上がるというフィーリングではなく、アクセル開度に応じて上がっていく感。ドコドコ回って回転が上がるイメージ。
最高値が発揮される回転数が異なるので、3種のバイクの常用回転域での出力・トルク曲線を見て比較しなければ意味がないし、車重や姿勢との関連もあり、実際の加速時、走行時の体感はまた別物。
通常のスタートから加速して高速走行に移る場合、どういうインプレッションになるのか大胆に予測(笑)。ハイ、勝手なインプレですからね。
R18
OHVとはいえ、BMW製だから軽めに回る。ドッカンドッカンとゆっくり鼓動感ばっちりで回るわけではなく、ガガガガッって回っていく感(想像です)。
重くてでかい車体を強力な力で引っ張っていくスタート、地を蹴る感覚。回転が少し上がると回転上りが詰まった感じになり、シフトアップを早めにしたくなる。速度域が上がると加速等はほどほど。というより、速度を上げたい気持ちを後押ししないエンジン。背筋の伸びた姿勢も加速には若干不利かな。
K16B
ロケットスタート、速度域が上がっても回転と速度の伸びは止まらない。同じギアで引っ張ると回転数がどんどん上がり、マックス感を感じるのは危険を感じるのと同義(笑)。ヒコーキです。
あっという間に超速音速の世界へ。凶暴な世界なので、振り落とされないよう、コントロールをしっかりできるよう姿勢を維持することが重要。
R1250GSA
低回転域から高回転域までスムーズなので、どのギアでも加速可能な感覚。ちょっと気合を入れれば加速はすごいし、超速いし、伸びもある。しかし、あまり高回転はずっと維持したくないなぁって思う気持ちが芽生える。どこからでも加速可能感。
次回は、「大きさ、車重、脚着き」を数値と過去の経験・体感から考えてみます。
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