花火大会・フィナーレ | 問題解決の扉

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結婚の前の年の夏、夫に誘われて初めて花火大会に行きました。

 

花火大会自体がほとんど初めての経験でしたので、とても印象的でした。

 

結婚して34年間でしょうか、従姉妹家族を迎えて行ったり、実家の母や妹夫婦と行く事は恒例行事のように長く続いていました。

 

雨で花火が中止になった事も、都合で行けなかった事も、コロナで3年間中止にもなりました。

 

それでも、場所を変えながらも毎年のように見ていました。

 

夫の現状。

 

今までのようにはいかない今年。

 

でも来年はもっと動けなくなるでしょう。

 

有料席の販売時間を待ち、席をゲット。

 

当日の天候はギリギリまで雷雨を予報されていましたが、当たるとも思えず、出かける事を決意。

 

花火は二か所で打ち上げられますが、その両方が見える席でした。

 

さらに前列、前々列が空席となっていました。

 

そんな奇跡は周囲にはありませんでした。

 

満席でしたので。

 

椅子に座れての見物はとても楽でした。

 

夢のような時間。

 

沸き上がる拍手。

 

最後の花火が打ちあがると、蛍の光が流れました。

 

蛍の光を聞きながら駅に向かうと、交通規制の為に大きく回って駅に入るように言われました。

 

警察官の方に「階段も登れないのですが」とお伝えすると、最短距離で改札まで連れて行ってくれました。

 

34年間の花火見物ではいろいろな事がありましたが、きっと後にも先にもこんなに良い花火大会はないと思える日でした。

 

私たちの花火大会のフィナーレだったのかもしれません。

 

珍しく夫が「今までの中で一番いい席だったね」と言いました。

 

でも、「また、来年、チケットとるからね」とは返せませんでした。

 

蛍の光が頭の中で流れます。