数日前に息子と実家に行きました。
87歳になる父が突然、私の結婚式の話をしました。
私はこの家に結婚するまでおりました。
天皇陛下が退位される4月30日に式を挙げたのでした。
この日は最初から式を挙げた神社にお参りをしようと計画しておりましたが、それを知らない父の発言には少し驚きました。
神社にお参りをして、散歩がてらに少し遠回りをしました。
この道は会社に勤務していた時に毎日歩いた道です。
長い月日がたち、銀杏並木が成長しておりました。
激務だったけど、バブルで楽しく過ごした会社員時代。
そういえば、偶然、お車で移動中の(当時)美智子妃殿下が会釈をして下さったのもこの道でした。
私の人生の中で重要な役割をしてくれた道です。
あの頃の自分と同じ年の息子とこの道を歩く日が来るなんて想像もしておりませんでした。
息子と実家、神社と回り、この道を歩いたこの日は、何か節目となったように思います。
きっと数少ない、「良い日」でありました。