感動実話『ありがとうを何万回』 チョビは大事な話し相手
チョビママさんの感動実話 第13回
「チョビは大事な話し相手」
お散歩上手、お出かけ上手になったあなたと、いろいろな所に行きました。
春はたけのこ堀りに、夏は海に、秋は紅葉を楽しみに、冬は温泉に。
私たちはいつも一致して行動していました。
パパの転勤で仙台に住むようになった時、お姉ちゃんは中学1年生、兄ちゃんは小学校5年生になっていました。
今度の宿舎は大きな森林公園の隣で、あなたには最高の場所でしたが、学校まではバスで行かなくてはなりませんでした。
パパは出勤時間が早くなり朝の散歩が難しくなりました。
ママも持病が進み歩くことが難しくなっていました。
何気ない散歩の時間はそれぞれの心が溶け合う時間でもあったのに、一番大事な時期に失うことになりました。
朝の散歩は、お姉ちゃん。
夕方の散歩は、兄ちゃん。
ふたりはどんなことがあってもがんばりました。
朝当番のお姉ちゃんは、朝シャンをするようになり髪のセットにも時間がかかります。
バスも待ってはくれません。
その状況下で散歩の時間を逆算し行動します。
時には計算通りにいかず、気持が追い詰められて泣きながら学校に行ったこともありました。
仲の良い家族にも試練の時は来ます。
お姉ちゃんは思春期を迎えていました。
屈託がなく明るい性格で、わが道を行く強さを持つお姉ちゃん。
見方を変えると、自分を曲げない頑固さを持っているということにもなります。
思春期にはそれまで隠していた感情が噴き出します。
それは、反発という形で家族の輪に波紋を投げかけました。
あの時期、あなたがお姉ちゃんの心を静め私たちをしっかり結びつけてくれていたなんて、ママはずーと後で知りました。
お姉ちゃんは散歩の時に、ママへの不満や、怒り、切なさを訴えて気晴らしをしていたんですね。
友達のことや恋についてもあなたに話していたとか・・・
あなたは、親では埋められない不安定な揺れる心をなにも言わずに聴き、慰めてくれていました。
「ありがとう、チョビ!」
今でもあなたは、ママの知らないお姉ちゃんの秘密を知っているのでしょうね。
『大丈夫、だれにも言わないからね』
とあなたの声が聞こえてきそうです。
感動実話『ありがとうを何万回』 チョビの変化
みなさんおはようございます。
チョビママさんのブログで準備が整い次第、感動実話の続きをチョビママさんご
本人から紹介していただく予定です
たのしみですね![]()
すでに感動実話を紹介しておわかりのように。チョビママさんは文才はもちろん
お人柄も素敵な方です。そんなチョビママさんご本人から綴られるチョビ君との
会話を心待ちに待っているかたも多い事でしょう。もちろん、私もその一人です。
チョビママさんの準備が整うまでもうしばらく私のブログでご愛読くださいね![]()
それでは、続きをご覧ください。
チョビママさんの感動実話 第12回![]()
「チョビの変化」
日々の生活で選択は不可欠です。
それが予期せぬ結果になった選択をしてしまった後は慎重になります。
『いつも一緒に』それが家族の願いでしたが、どうしても事情が許さないこともありました。
夏の間の音の洪水が過ぎると、あなたはいつものおおらかなチョビのまま、静かに過ごすのですが。
今この時期にあなたを不安にさせたくはありませんでした。
ママは慎重にあなたを預かってくれるところを探しました。
18年前はペットショップも多くはありませんでした。
ペットホテルは本当に少なかったです。
電話帳を見て一軒づつ問い合わせました。
『音』が苦手であること、もしもの時の対応についてなどを聞きました。
家の近くには双方が納得のいく所がみつからず、範囲を広げていきました。
そうして巡り遇ったペットホテルは、我が家から車で40分の所。
まずは自分たちの目で確認することにして、見学を申し込みました。
そこは本来、警察犬の訓練施設で訓練中のシェパード犬がたくさんいました。
パパとママを待っていてくれた所長さんは、まずあなたを散歩に連れて行ってくれましたね。
あなたは本当に楽しそうでした。
その姿を見て安心しました。
その後、施設の説明を聞き、犬舎も見せてもらいました。
あなたの音に対する恐怖心についてもお伝えしました。
その上で責任をもって預かってくださるということでした。
所長さんご夫妻のお人柄とあなたへの接し方を見て、信頼できると確信しました。
距離的な問題も送迎してくれるとのことで助けられました。
あなたを預かる日、あなたは所長さんを見つけると、しっぽを振り喜びました。嫌がりもせずトラックに乗り出かけて行きましたね。
3日後、心配で外であなたの帰りを待っていた私たちの前に、あなたを乗せた軽トラックが止まりました。
所長さんにゲージの扉を開けてもらって、ピョンと飛び降りたあなたはとても精かんで自信にあふれた立派な成犬に見えました。
すぐに、お姉ちゃんと兄ちゃんに「チョビ~!」と撫で回されましたが、あなたはしっぽを大きく振りながらもお行儀のいいままでしたね。
パパとママは特別にしつけなどはお願いしていなかったのですが、2泊3日の間のお散歩であなたは大きく変化していました。
所長さんのお話では、あなたは頭が良く聞き分けも良い犬なので、すぐにどうするかを覚えるのだそうです。
まったく手がかからずお利口だったので、奥さんが寂しくないように犬舎ではなく家に入れて世話してくれたとか。
思いもよらない褒め言葉にママの鼻はピノキオのようだったに違いありません。
ふかふかのふとんで眠りたいアンディ
『こんばんわ
ぼくアンディです。ママのひろちがいつもお世話になっています。
ベリーはママの布団でねむるのに、僕はサークルに入れられて眠ります。なんで
おかしくないですかぁ~~
』
みなさんお休みなさい、またあした。
感動実話『ありがとうを何万回』 選択の結果
チョビママさんの感動実話 第11回![]()
チョビ、夕べママは無性にあなたに会いたくなりました。
チョビの真白な体に顔をうずめて頬ずりがしたい。
チョビに顔中舐められて幸せ気分に浸りたい。
チョビ、あなたに会いたい。
とっても、会いたい・・・
「選択の結果」
雷の季節が過ぎても、夏は『音』を呼び込みます。
チョビ、あなたのパニックは頻度を増し、吠えるだけではなくなりました。
落ち着かせようとする私たちを噛むようになりました。
音が止むと、落着きを取り戻しあなたは「ごめんなさい、ママ」と言っているかのように、側に寄り顔中を舐めてくれました。
あなたの噛み方は、じゃれた時のあま噛みではありませんでした。
万が一、人を傷つけたりしたらと真剣に考え訓練所の方にお願いすることにしました。
3か月は預かりであとの3か月は飼い主と共に自宅での訓練という説明でした。
1か月は面会も禁止ということだったので、みんなで指折り数えていました。
待ちに待った1か月。
みんなであなたに会いに行きました。
あんたの姿に家族全員、一瞬言葉を失いました。
眉間に大きな切り傷を負った、薄汚れたあなたがそこに立っていました。
思わず抱きしめました。
よく見ると、左の犬歯は先が折れ、右の犬歯は横の部分が欠けていました。
「なぜなの???」
ママとお姉ちゃんと兄ちゃんはあなたを囲んで「チョビ~~。チョビ~!ごめんね。」と泣くばかりでした。
パパは冷静に事情を聴き、これまでの感謝をしたうえで、訓練の中止を願い出てくれました。
チョビはパニックを起こしたのです。
そのままみんな一緒に帰りました。
良かれと思って決めたことでした。
しかし選択の結果はとても厳しく辛いものとして刈り取りました。
あなたの傷も歯も、元には戻らなかったのですから・・・
ーーー独白ーーー
私は最後までチョビのパニックを回避する術を得られませんでした。
チョビと出会った時、毛が焼かれた跡がありました。夏だったので花火が関係していたのかもしれません。
多分、人間でいうところの『心的外傷性ストレス障害』ではなかったかたと思うのですが。
音、臭い、煙、環境、それらが引き金になりました。
なれた場所でも、大好きな車でも、それは予告無し突然起こりました。
ほんとうに老いてすべてに疎くなるまでの17年間、チョビのパニックにただ上手に付き合うようにしかできませんでした。
いまでも、家族それぞれにチョビの歯型が残っています。
それもまた、愛しいのです。
もっと、知恵を得る努力もすればよかったのかもしれません。
今更詮無いことですが・・・