クラフティの話 | ~ 今日もいい天気 ~

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仏菓子職人&パティスリーインストラクターが
『美味しいものを正直に』お話するブログです。

おはようございます!

今日もいい天気ですね!晴れ

 

 

クラフティ🍒


 

サクランボの季節なので・・・さくらんぼ

自宅キッチンで作りました。ウシシ

🎦他にも動画沢山貼っていますが”一応”なので特に見なくても全く問題ありません。ウインク

 

 

日本のパティスリーでも時々見かけます。ほっこり

日本では販売のしやすさからか空焼きしたタルト生地(主にパータフォンセ)アパレイユを流して焼かれていることが多いと思います。

アパレイユも粉の入らないプリン生地の様な配合でツルツル軟らかい感じの物を見かけます。

ニコおそらく日本人の”好み”なのでしょう。

 

 

フランスフランスのリムーザン地方の郷土菓子でタルト生地は敷かずに直接型にバターを厚く塗って焼くのがほとんどだと思います。ほっこり

「クラフティ・デュ・リムーザン」

【Clafoutis du Limousin】

ダークチェリー🍒を入れるのが定番で

「チェリーのクラフティ」

「クラフティ・オ・スリーズ」

【Clafoutis aux cerises】

と呼ぶ人も多くいます。

 

 

また別の季節など他のフルーツを使って焼く事もあります。🍐🍑

アパレイユ【Appaleil】

(仏語:料理用語の中では〈詰め物〉や〈流し物〉の意味)

には小麦粉が入り、卵も全卵を使うのでプルプルした食感が特徴です。ニコ

チェリーは種ごと焼いた方が美味しいと感じられ、あえて種は抜かずに使う事が多いです。🍒

※私が働いていたリモージュのお店では

「種付き・種抜き」

のどちらも用意していましたが、ほとんどのお客様が種付きを買われていました。ニコニコ

他にレーヌクロードのタルトも種付きでした。

「タルト」のページ⇐で少しレーヌクロードのお話しもしています。

もし興味があればどうぞ。

 

 

似たお菓子に

『フラン【flan】

がありますが

『フラン』の場合はアパレイユに1度火を通しクリームにしてから型に流して焼きますが

クラフティの場合は火を通さずに型に流し焼きます。

ただし別のお菓子に使う粉の入らない配合でもアパレイユフラン【Appareil à flan】と呼ばれるケースもあるのでその辺りは少し緩やかな様です。

『フラン』についてお話ししたページ⇐よかったら

 

👇生地を敷かずに焼いたフランの動画です

 

 

粉の入らないアパレイユフランを流して焼いた

タルトシブーストの土台

 

 

他にもブルターニュ地方の

「ファーブルトン」

【Far breton】も似ています。

「プルーン」のお話しをしたページで「ファーブルトン」の事も少しお話ししています。⇐よかったら

生地自体は

「カヌレ」【Canelé bordelais】(型で焼きます)

「クレープ【Crêpe】」

「クレピオー・オ・ポンム」

【Crapiaux aux pommes du Morvan】

と似ています。

カヌレは型で、

クレープとクレピオー・オ・ポンムは

オーブンは使わずフライパンやホットプレートで焼きます。

 

いかがでしょうかニコ

これらの生地は基本同じ仕込み方をします。

1つのお菓子から色々なお菓子へと繋がって行く感じが個人的にとっても好きです。

焦らず基礎を知ると応用が出来る様になり、お菓子作りが

「より広く・深く」

「より長く」

「より楽しく」

なると思います。ほっこり

 

それでは皆さんバイバイ

愛ある一日を!