こんにちは、弁理士バッカスです。
すっかり桜も満開。みなさん、お花見楽しみましたか?
私は、花粉症なので、飲み食いしながらの花見はNGなので、近所の桜並木を歩きながら、花を楽しんできました![]()
さて、新しく特許業界に入ってくる人も多くこの季節にちなんで、今回は弁理士の収入について書いてみたいと思います。
といっても、金額そのものではないので、それを目当てなら読んでもしょうがないかも。
特許事務所に勤務している方の中には、事務所を渡り歩く方が結構います。
その理由の一つが給料への不満。
雑誌などの情報で、期待値が高いからか、意外と安いということでもっと給料を出してくれるところに移るわけです。
でも、あきらめがつかない限り、こういう人が満足して一つの事務所に定着することはほとんどありません。
なぜか?
特許事務所勤務の弁理士や特許技術者の給料はほとんどこなせる件数に比例するからです。
特許事務所の主な売り上げの源泉である明細書や中間書類の作成は基本的に一人で行われるので、各人がいくら売り上げたかが把握しやすく、売り上げに比例した給料を支払うところがほとんどです。
給料はだいたい月の売上の3分の1くらいが妥当な線だと思います。
なので、給料が少ないのはだいたい売上が少ないことが原因。
どれだけ頑張ったかではなく、売上をあげないとお話になりません。
ところが、給料に不満を持つ人は、だいたい、頑張っているのに給料が少ないと嘆いている。
実は、私も、勤務時代に、給料が少ないと不満を言っていた時期がありました。
ちょうど仕事も一人立ちできたころで、バンバン仕事を回される時期。
仕事量は飛躍的増えたのに、給料はあまり上がらない。
ところが、上司は他の人はもっとやっていると言う。
それで、自分の売上をつけてみたところ、売り上げからすると給料はだいたい妥当な額でした![]()
後輩から相談を受けて聞いてみると、ほぼ100%、過去の自分と同じで、仕事量もこなせていないのに、給料だけ欲しがっている状態(笑)
じゃあ、件数をこなせるように、仕事の質を落とせばよいかというと、そんなことすれば、クライアントから切られて、任される仕事も減るから、結局、件数はこなせません。
質を保ちながら件数もこなせるようにならないとなりません。
では、どすればよいのか?
自分の経験からすると、一人立ちできて量の洗礼を浴びているときに、期限に間に合わせつつ質を維持する努力を続けることが一番です。
私もその時期を過ぎて気が付いてみたら、自分の限界だと思っていた処理量の2倍くらいは軽くこなせるようになってましたから![]()
時間に追われながらこなしているうちに、力を抜いていいところと、力を入れるべきところが分かってくるんですよね。
結局、特許の世界も職人の世界と同じ。
時間をかければ、ちょっと勉強した程度の人でもある程度のものは作ることができます。
短い時間で良質のものを作り上げられるようになってこそ、プロ。
量の洗礼を浴びているときはとてもつらいけど、それは本当のプロになるために、そういう機会をもらえているということ。(渦中にいると、なかなかそうは思えないのも分かりますが
)
なんとか耐えぬいてください。
せっかく入った特許業界。
件数をこなせるようになれば、面白さが待っています。
ぜひ頑張ってくださいね![]()