弁理士バッカスです。
突然ですが、「備える」の意味って分かりますか?
一般的には、前もって準備しておく、というような意味ですが、特許関係者の場合、「具備する」と同じように、必要なものを持っている、というような意味がまず頭に浮かびます。
発明の構成要件を列挙するときによく使います。
このような場合、"comprise", "is provided with", "include"などを用いて翻訳されることが業界では一般的です。
("consist of"も使われることがありますが、これは別なニュアンスが加わるので、あまり使用されません)
普通の翻訳であれば、これらを使わずに、別の表現を使うことが多いでしょうが、特許の世界では、上記以外の表現はほとんど使われません。
逆に特許翻訳を外部翻訳者に依頼したときに、上記以外の表現を使っていると、特許専門ではないとすぐに分かってしまいます。
では、上の3つの表現はどうやって使い分けられているのでしょうか?
実は、私もよく分かりません(^^;)
周りを見ていても、人それぞれで使い分け方が違うようです。
ただ、"comprise"は特許請求の範囲でしか使わず、明細書などでは"is provided with"や"include"を用いるのが一般的だと思います。
ネイティブもそうしてますからね。
本当はどういう理由があるのでしょう?
ご存じの方がいたら教えてください!