弁理士バッカスです。
このところ、立て込んでいて、なかなか更新できません(^^;)
コメント返しも遅れてしまい申し訳ありませんでしたm(_ _ )m
さて、今回は、皆さんに比較的身近な商標について。
特許権などは、他人に実施させることで収益を得ることもできますが、商標権は利益を生まないので、なぜ、取る必要があるか分からない、という方もいます(他人に使用させることもできますが、原則的に、自分が使うためのものです)。
しかし、これは間違いで、ちゃんと利益を生みます。
商標権が保護するのは、その商標上に築かれた「信用」になります。
良質の商品やサービスを提供し続ければ、信用がつき、その商標が付されている商品等は、質がよい、安心、おいしい、などのイメージがついて、その商標が付されていることが付加価値となり、売れるようになってきます。
ところが、粗悪な品物やサービスを提供する者が同じ商標を使えば、その付加価値を横取りされるだけでなく、消費者からは同じ商品等と思われて信用を悪化させる恐れがあります。
そこで、この信用を築き上げるために、他の者が使用することを禁じる必要があります。
また、他人がその商標について商標権を取得すれば、その商標を使えなくなって、商品名などを変えなくてはなり、信用を一から築きなおさなければならなくなるです。
こういう事態を防ぐためのものが商標権です。
要するに、「信用」と言う付加価値を守るために、商標権が必要となるわけで、商標権はちゃんと利益を生んでいるわけです。
もちろん、商標権の取得にも費用がかかるわけですから、付加価値により得られそうな利益が費用を下回るなら取得する意味はないかもしれません。
しかし、後になって信用がついてきたから、その商標について商標権を取得しようと思っても、既に他人に取られてしまっていれば、取得できなくなってしまいます。
商標権を取得するかどうかは、あとで後悔することのないように、くれぐれも慎重に判断してください。