どうしたら登録までの費用を抑えることができるでしょうか?
まず、出願段階で考えてみます。
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代理人費用を抑える。
もちろん、安い特許事務所を選びのも一つの手段ですが、基本料金が安くてもページ加算があったり、色々な料金の加算がされて、結局高くなったりしますので、どうせ代理人に任せるのであれば信頼のおける代理人に任せた方がよいので、これはあまりお勧めしません。
それよりも、弁理士に依頼せずに自分で願書、特許請求の範囲、明細書等を作成して出願することを考えてみましょう。
願書や明細書の様式については、特許庁のホームページ(http://www.inpit.go.jp/appli/form/index.html )に紹介されていますので、参照してみてください。また、明細書等の書き方などもたくさんの本が出版されていますので、読めばある程度は書けるようになると思います。特許事務所などのホームページに書き方を紹介していることもありますので、探してみてもよいでしょう。
ただ、強い権利を取得するための明細書や特許請求の範囲の書き方は非常に難しいもので、弁理士でも一人前になるのに7年はかかると言われています。しかも、弁理士は職業として明細書を書いており、拒絶理由を受けたり、審判や訴訟を経験したりしながら日々技術を磨き続けているわけです。
ですから、本当に大事な発明については特許事務所を利用することをお勧めします。一方、それほど大事な発明ではなく、製品そのものを守れるぐらいの権利でよい場合などであれば、自分で明細書等を書いてみるのもよいかと思います。権利を取得するまでの費用としては、代理人費用がだいぶ大きな比率を占めますから。
もっとも、自分で明細書等を作成するのに要してしまう時間を買うという観点から特許事務所を利用する選択もあります。
(次回に続く)