貴重な経験 | 商品・製品を守る知恵 by弁理士バッカス

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商品・製品を他人の模倣から守るヒントを提供します。

さあ、知的財産を活用しましょう!

弁理士は、通常、単独でする仕事が多いので、同僚がいてもなかなか他の弁理士がどのような判断の仕方をしているか意外と知りません。


最近、無効審判(一度成立した特許などを無効にするための制度)で、他の事務所の弁理士さん、異なる分野の弁理士さんと一緒に仕事をしています。


これが意外と面白い。


相手方は同じだし、同じ書類を見ているのに、皆さんそれぞれ攻め方も違うし、判断も違ったりします。


原因の一つは、もちろん個性なんですが、弁理士試験に合格した年代の影響もある気がします。


法律の世界では、法律の変更や新しい判例などによって考え方もどんどん変わっていくのですが、やはり合格した年代の考え方がその弁理士の考え方のベースになるので、それに引きづられて法律の変化についていききれなくなるんですよね。


それに技術分野ごとに判断基準も微妙に違うので、専門分野によって判断の仕方に違いが出てきます。


一緒に一つの仕事をしてみると、こうした違いがはっきり分かります。


そういう意味で今回は貴重な経験をさせてもらっていると思ってます。



ところで、上のことは実は、特許性等を審査・審理する立場の特許庁の審査官、審判官にも言えることです。


審査官や審判官の判断には個人間でぶれがあって、きちっと同じ基準で特許性等が判断されているわけではないんですよね。


ですから、どんな審査官にあたるか、どんな審判官にあたるかで、権利化されるか否かが変わってしまうことがあります。


この辺は、法律の世界の共通する問題なのかもしれません。