「アルコール殺菌」というブログ記事の続きになるのだが、結局、消毒用エタノールを入手することができた。早速、消毒用エタノールを使って、部屋のなかをあちこち消毒している。

 

ウィルスも細菌も小さすぎて、眼に見えないので、どこにいるのか分からない。そこで、このあたりにいるかもしれない、と見当をつけて殺菌している。

 

まず、いつも食事をする食卓の上を殺菌している。

 

次に、一日に8時間前後は睡眠をとることを考慮して、就寝するときに顔がある周囲を殺菌している。もし、このあたりにウィルスなどがいたらいかにも感染しそうである。

 

イスに座っていたり、ソファに座っている時間もあるので、その周囲を殺菌している。

 

ついでに水回りなども殺菌している。

 

細菌は通常、単細胞生物であるので、細胞と同程度のサイズになる。ウィルスは細胞の核と同程度のサイズになり、細胞より遥かに小さい。

 

ところで、誰であっても皮膚表面に常在菌がいる。通常、この常在菌は健康を害するものでなく、健康な人の皮膚にも常在菌がいる。

 

夏のような暑い季節、ごく稀に汗臭い人がいる。実は汗そのものの匂いでなく、皮膚常在菌が生成した物質の匂いになる。即ち、汗をかいた直後、汗は無臭である。汗といってもほとんどが水分であり、発汗した直後、匂いはしない。しばらくすると、皮膚常在菌が皮脂を分解した有機物を生成し、この有機物が汗の匂いになる。

 

皮膚常在菌は微生物であるが、通常、単細胞生物。皮膚常在菌は健康を害しないので、細菌とは言わない。

 

ときどき若者が汗の匂いを漂わせつつ、元気いっぱいということがある。汗の匂いがするということは、匂いの原因となる有機物を生成した皮膚常在菌が皮膚表面にうじゃうじゃいるのは確実。

 

ところが、皮膚常在菌は通常、病原菌と異なるので、皮膚常在菌と共存している若者は健康だったりする。

 

とはいっても、汗をかいたときには、即座にシャワーを浴びたり、風呂に入ったりして、清潔にするのが望まれる。

 

常在菌は皮膚だけでなく、口腔にもいる。皆さん、歯を磨いて、歯の表面にいる常在菌が繁殖しすぎないようにしている。人によっては、歯の表面にバイオフィルムが生成しているが、バイオフィルムは常在菌の巣窟になる。

 

口腔内の粘膜にも鼻腔内の粘膜にも常在菌がいるとされている。

 

ところで、常在菌については存在が確認されているのだが、常在ウィルスというのはあるのだろうか。

 

人間の皮膚表面に常在ウィルスがあるという報告もあるが(文献)、常在ウィルスについてはまだ解明されていない。

 

すると、鼻腔、咽喉の粘膜表面にも常在菌がいるのは確実であり、多分、常在ウィルスもいるのではないのかな。とはいっても、常在ウィルスについては解明されていないだけである。

 

ところで、新型コロナウィルスは飛沫感染するとされているが、鼻腔、咽喉の粘膜表面を経由して、感染するということになる。新型コロナウィルスと解明されていない常在ウィルスの関係はどうなっているのだろうか。

 

通常は、免疫があるので、常在菌や常在ウィルスにより病気を発症しないだけではないのかな。

 

ところが、勤務時間終了後、宴会で酒を飲んで、睡眠不足で翌日、勤務すると、睡眠不足に起因して免疫が低下して、ウィルス性疾患が発症するのではないのかな。

 

文献

Hannigan, G.D., Meisel, J.S., Tyldsley, A.S. et al.: The human skin double-stranded DNA virome: topographical and temporal diversity, genetic enrichment, and dynamic associations with the host microbiome. mBio 6(5):e01578-15. 

doi:10.1128/mBio.01578-15. Published online 20 October 2015.