K氏の冥福 | 魚のハリセンダンス

魚のハリセンダンス

ウソだらけです

どうも、今日も暑かったですね。

地元で盛り上がる、埋めるの発掘するの、保存するの現場で仕事。

暑い中、一人で鍬で掘ってる人を見て、自分なんてまだまだと思ったバードです。

 

 

その後の2か所目の現場で。

職人さんに会い。

「お父さんは引退されたんですか?」と、訊くと。

「2か月前に死にました」と、衝撃の返事。

 

こういう時人間って、「え?」位しか言葉が出ないもんですね。

本当に「え?」「はぁ?」の連発でした。

 

4月まではこの現場に来ていましたが。

5月に入って急に悪くなり。

5月末に亡くなったそうです。

 

 

このお父さんと会った時にする、K氏ちょっと釣りいい話。

が本当に面白かったんだけどな。

それが出来なくなったか…。

 

自分がこの職に就いて仲良くなった職人さんが3名亡くなった。

皆いい人だった、自分にとっては面白い人はいい人だから。

皆いい人だった。

 

 

普段本当に無口だけど、自分の病気の事はとてつもなく饒舌に話したおやじさん。

「あれ?親父さん、こんな人だったけ?」と、思ったのもいい思い出。

 

 

自分の事を「〇〇設備のジオン軍」と、言うおやじ。

反抗心の塊みたいな人だった。

はじめ無茶苦茶怒られて出入り禁止になったが。後に可愛がられた。

親父がユンボに乗っている時に、「いい、モビルスーツですね」と、俺が言うと。

「いや、足が無いから、モビルアーマーだ」と、返した親父。

 

朝礼が始まっているのに、悠々とエレベータで降りて来るのを見て。

ジオン軍と言うより、ダースベイダーだ。と微笑ましく見ていたこともある。

もちろん帝国軍のマーチがBGMだ。

 

 

 

K氏は、釣りの話をすると止まらない。

だから、俺の仕事の手は止まる。

「写真見る?」と、訊いてくるので。

「見ない訳、無いでしょう!!」と、言うと軽く20分は仕事を休める。

それは見事な釣果の写真でした。

 

 

で、K氏が亡くなったことを職場の人に話すと皆驚いた。

そりゃそうだ、まだバリバリ働いていた。

本当に人は何時どうなるか分からないな。

 

死後の世界は一切信じていないけど。

3人とも天国で酒飲んで、釣りしてるだろう。

そう思わないと。

忘れられない3人の冥福をたまには祈ろう。