平成最後の日に、消しておきたい「戦言葉」。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

今日は平成最後の日。

 



 

 


い~ろいろ“盛り上がって”ますが、
「(少なくとも国内では)戦争がなかった」平成の最後
だからこそ、書いておきたいなと思うことがありました。

※昨年の天皇誕生日(12/23)を前にした
 天皇陛下の記者会見で。
 「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、
  心から安堵(あんど)しています」。

 



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!







朝日新聞の「声」欄に掲載されてた61歳の男性の投稿。

題名は「実は『戦争』言葉が好きな私たち」。



以下、引用させて頂きますね。(一部略)

 

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多くの自治体が「まちづくり戦略」という言葉を使っています。
まちづくりのために、誰と誰が戦うというのでしょうか。

気をつけて見ると、新聞には
「〇〇議員が爆弾発言』とか
「取材で各地を転戦」などの表現が。

スポーツ欄やスポーツ新聞は、
「大砲を獲得」
「逆転弾」
「死闘を制する」
「凱旋(がいせん)帰国」
など激しい言葉のオンパレードです。



(「凱旋帰国」?)
 

 


テレビでは
「IT業界の最前線」
「マシンガントーク」
などが使われています。

一方、ビジネスにおいても
(中略)
「地雷を踏む」
「〇〇が引き金になる」
といった言葉が使われることもあります。

 

 

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こう述べた後、投稿者はこう続けます。

 

 

「私たちは、勇ましい言葉が好きなようです。
 戦争は大嫌いですが、
 戦争に関連した言葉を使うのは気にならない」



 

 



言われてみてハッとしました。ガーン
確かにそうだ、と。
 

 


戦争の悲惨さを解きながら、
一方で「戦(いくさ)言葉」をなんの抵抗もなく使う社会。

企業の中にあふれる「戦略」「戦術」。

 




 

 


私も以前は、なんも考えんと
「戦略」「戦術」って使ってました。

使って分かったような気になってました。ショック






しかし、ある人に出会ったのがきっかけで
自分の語彙から、
「戦略」「戦術」という言葉を消しました。




その方は、
エクスペリエンス・マーケティングの藤村正宏先生です。




先生のこの一言に頭をドツカレタような気がしました。

 


「戦略とか戦術とかって、

 いったい誰と戦ってんの?
 お客さん?同業他社?
 戦ってどうすんの?
 そんな言葉使ってっからさあ、ダメなんだよ」



「今日からさ、こう言い換えるといいよ。
 『戦略』→『シナリオ』
 『戦術』→『演出』

 ほら、こう言い換えるだけで
 考えることや出てくるものが

 全然違ってくるじゃん」





「戦(いくさ)言葉」を使ってると、知らず知らずのうちに、
脳は「戦(いくさ)脳」になります。

別に誰を傷つけようとか、
他社をやっつけようとか思ってなくても。




 

 


「戦争とは、戦を略することだ」と言っても、
そこには既に、

「戦が起こらないように」、「戦を起こさないために」
という考えが内包されちゃってるように思います。

 



聞きかじりですが、
脳は思考と現実の区別がつかない臓器だそうで、^^;

 

「〇〇が起きないように」という否定形(否定語)が
通じないんだそうです。

 


つまり、こういうことらしいッス。
   ↓
   ↓
「〇〇が起きないように」≒「〇〇が起こる(よう望んでいる)」




もう耳タコになった名言。

「言葉が変われば心が変わる
 心が変われば行動が変わる・・・・・」



言葉は、心も思考も行動も習慣も、
人格や、更には運命さえも支配します。

 


だとしたら、社会のあらゆるところから「戦言葉」がなくなれば、
あらゆることが変わるんじゃないかな~。(・.・*)(._.)





「戦略」「戦術」以外にも消さなきゃいけない言葉が
まだまだあったんだ~・・・と教えられた投稿でした。




 

 

 


あ、因みに投稿の最後には、

「こう言い換えるといいんじゃないかな~」ってのが

提案されてました。

 


「(勇ましい言葉ではなく)
 平凡な言い回しでもよいのではないでしょうか。

 『まちづくり計画』
 『止めどないしゃべり』
 『〇〇が原因になる』

 ではいけませんか。インパクトに欠けますが」

 

 



(「まちづくり戦略」→「まちづくり計画」になった途端、
 こんなイメージになりますもんね~。音譜





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