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大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

桜前線はいよいよ東北北部から北海道へ。
これから楽しめる所の方、羨ましいです。(^0^;A



お花見を楽しむのは何も日本人だけじゃありませんよね。

今年も、東京で、京都で、大阪で、名古屋で、全国で
たくさんの外国の方々が桜を楽しまれました。



年々、「お花見に国境はない」感を強めてた私は、
この本の著者の意見に膝を打ちました。





今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!







あの本、読まれたことありますか?(^_^)/

2015年にはNHKでアニメ化もされましたので、
ご存知の方多いと思います。




私が初めて読んだのは図書館で。

まず装丁からして「なんじゃこりゃ?σ(^_^;)で、
中を読んでみて一層「なんじゃこりゃ?(^0^;A」になりました。

オモシロかった~~ビックリマーク





著者のマイケル・ブースさんはイギリス生まれ、デンマーク在住。

   
(生まれはイギリスのサセックス。Wikipediaより)

 

 


訪日回数は半端ないんですが、
日本に来ない年も、花見の酒宴を開く、と。

(朝日新聞の別刷り「GLOBE」への寄稿より)




自宅近くに桜の木が輪になって咲いているので、
恰好の花見の場になり、そこに友人や近所の人を招き、
シャンパンを1~2本空けるとのこと。

   

 

 


「えっ?シャンパン?日本酒ちゃうん?」



我々ならそう思いますが、ブースさんによると、
「うまい『SAKE』はヨーロッパでは入手困難」とのこと。



「日本酒であるのが理想だが、
 ヨーロッパの大半では今もなかなか見かけない」

 

のだそうです。

   
(ヨーロッパではなかなかこういう光景に出合えない。)
 

 




そこで彼は、(自分が楽しむためにも)こんな普及策をっとひらめき電球

 

 

 

 

 



まず、日本酒に関する知識が絶対的に不足しているので、
瓶の中に、どんな酒が入ってるのか分かりやすくする。

 

 


但しそれはキケンと隣り合わせ、だと。

外国人向けに一切日本語が書かれていない
ラベルでは興ざめだから。σ(^_^;)

「何か日本らしさのようなものが失われている」と。

 



(こういう風情があってこそ日本酒なのだ・・・と。
 画像はNAVERまとめより拝借。)

 

 



次に、最近発効したEUと日本の経済連携協定を
逆手に取るような施策を打っていくこと。


(日本・EU経済連携協定。Wikipediaより)

 

 



そして最後に「いいきっかけになるだろう」として
推奨されていたのが「花見(という伝統)」。



   




大勢の外国人がお花見の時期に大挙して訪れている
現状を見るまでもなく、

「外国人は桜の季節に日本を訪れるのが大好き」だから。





「彼らを招いて
 桜やリンゴ、桃の木の下で味わうほど良い方法はない。

 咲いているのはなんだっていい、
 とにかくそこでちゃんとした日本酒が飲みたい!
 お願いします!」


と寄稿は結ばれていました。σ(^_^;)

   




言っちゃえば、桜を手始めに、花は何だっていい。

爛漫と、或いはそこはかとなく咲く木の下に集まって、
親しい人や友人、或いはそこで初めて会った人と、
一献酌み交わす。








花が咲く木がある場所が、
花見の宴に早変わりする。





 

 


日本酒を売ろう、ではなく、
お花見を楽しんでもらおう。

その傍らに、シャンパンもいいけど、
しっとり日本酒も似合うよね。

それくらいのスタンス。




「売る」ではなく、
「日本酒を楽しめる機会を提供する」で、

海外の市場と向き合っていった方がいいような気が
バリバリします。





 

 


ゴリゴリ製品だけを売るのではなく、
思わず「それが欲しくなるような」場を売る。

 


これからますますビジネスはその方向へ!
って感じがするのは私だけではないはずですっ!







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