お買い物とは、どんな社会に一票を投じるかということ~経世済民とは | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

今、NHKで「経世済民の男」っていうシリーズが
放映されてますが、私が初めてこの言葉を知ったのは、
藤村正宏先生のエクスペリエンス・マーケティングセミナー。

「経世済民」とは、こういうこと。

(クリックで拡大します)

「経済」の語源と言われています。



藤村先生から聞くまで、「経済」という言葉は、
高校の「政治・経済」に代表されるような
どちらかと言えば血の通わないノッペリとしたものでした。

ともすれば、「企業競争」と同義で、
あまり好きではなかった

けれど、藤村先生の口から語られたそれは、
血の通った熱い言葉でした。


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!











藤村正宏先生はおっしゃいます。

「世を救うのは、世の中を良くするのは、
 政治ではなく、経済」と。

「だって『経済』って、本来こういう意味だから」と。



その本来の意味を自分のビジネスで体現すること。

エクスマの塾生たちにとって、
それは「常識」であり、「ミッション」になりました。




ただ、未だ「大きいことはいいことだ」、「安い=善」が
席巻する中にあっては、
なかなか「経世済民」って説明しにくい。



そんなジレンマを抱え続けてた私は、
この一文を見て膝を打ちました。


「お買い物とは、
 どんな社会に一票を投じるかということ」。




これ、高名な経済学者が言ったことじゃありません。

「近所のおしゃれな雑貨店の貼り紙」だというのです。(驚)

(朝日新聞社編集委員・稲垣えみ子さんの「ザ・コラム」より)

(イメージ)



そのコラムを少し抜粋させて頂きますね。(斜字体=引用)


ハッとしました。買い物=欲を満たす行為。
ずっとそう思っていた。
でも、確かにそれだけではありません。

お金という対価を通じて、
それを売る人、作る人を支持し、応援する行為でもある。

ささやかな投票です。

(中略)

以来、「お金=投票券」というつもりでお金を使っています。






この方は日本酒がお好きなので、

お酒を造る人と、

(イメージ)


造り手の思いを消費者に届けようと奮闘する酒屋を、

(イメージ)

支持する気合を込めてお金を払う
ことに決めたのだそうです。


その時には、
「がんばって」「応援してるよ」と心の中でつぶやく。

そうつぶやけない酒は(できるだけ)飲まない、と。





(再び引用-斜字体部)

そう思うと、買い物って実に爽やかで豊かな行為です。

買ったモノを楽しんで使うだけでなく、
買うことが自分にとって心地よい世の中を作ることに
つながっていく。

お金の持つ可能性が何倍にも広がり、
生きることが楽しくなりました。

自分を支えてくれる人が幸せになって初めて、
自分も幸せになれることにも気づかされました。






そう考えると、消費者≒投資家なんだな。
好きな働き手を支える、という意味で。(^^)v





志やあり方・生き方に共感した作り手・届け手に
エールを贈るつもりで、モノを買う。



そんな消費行動をする人は、
小学生でも中学生でも、
立派な「経世済民の人」なんですよね。





経済を動かすのは、政治家でも企業でもない。

「あなただから/あなたの所で、買いたい」と
ハッキリ言える一人一人の有志。



もちろん、応える側は、
「自分たちは何をこの社会に届けているのか」
「ミッションは何か」
を全力で伝えていかなければなりません。




ものすごい微力ながら、
そんな「伝える」をお手伝いし、

作り手-買い手をつないで
「経世済民」のサイクルを回す。

そんなステキな片棒を担げることが、
私の誇りなんです。自慢げ








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