早く届けないことの価値 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

昨年末ちょっとだけ、以前からすごく興味を持ってた
郵便局で働いて([独]Arbeitして)みました。(^_^)/

尊敬する販促コンサルタントさんが郵便局出身であり、
物流の最前線ってどうなってるのかどーしても知りたくて、
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と。(笑)トラッキー



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!








お歳暮の時期の“猫の手”募集に
「こりゃあ好都合!」とホイホイ乗った私。(笑)

(↑猫の手 (笑))



でね、ただ見学だけしただけじゃ分からない
いろ~~んな猫の子、ではなく
「虎子」を得ることができました。

なんでもやってみるもんやね。=^_^=





年末に荷物が増えるのは当たり前。
それ自体はどうってことない。

けれど、「12月○日午前中着」とか、
「12月中旬以降配達」とか、

「その“デッドライン”はなんとしても死守するゼ」という
執念というのか、「何が何でも!」な空気を見て、

「あー、日本やなぁ。。。。」って思った。

(こんなに配達指定時間ができるんですねぇ。)




律儀というか、荷主(法人も個人も)との“約束”を
金科玉条と考える姿勢。

まあ法人荷主の場合は、期日通りに届けられなかったら、
次の年からの契約はない、、、というシビアな事情も
あるのですが、^^;

約束を守るためにMax.の努力・工夫をすること
そのものが、「クールジャパン」じゃないか


って思いました。





荷物をえっさほいさと流しながら、
「この荷物が、希望通りちゃんと届く
 サイクルの中にいるんや」

と思うとちょっと誇らしげだったのと同時に、
一方、こんな疑問も湧いてきました。



「細かい時間指定も、
 冷凍・冷蔵で届けられるようになったことも良かった。

 でも、、、こんなふうにして
 山のような人手をかけて、
 更に夜どおし働く人を作ってまで、
 届けなアカンのやろか?」
って。





昨秋でしたか、福山通運の小丸成洋(しげひろ)社長が
新聞記者のこんな質問に答えてはったんです。

記者「インターネット通販が広まったのも『送料無料』の
    サービスが増えたから。
    利用者は、値下げ競争を求めているのでは?」

社長「そうだろうか。
    あせって届けなくても、ゆっくりでいいから
    安全に運んでほしい人も出てきている。
    何でも安ければいいという時代は、
    終わりつつあるのではないか」





安く届ける、
早く届ける、
徹底的に荷主の要望に応える


これらは誰もがビジネスで、或いは普段の生活で
当然のように求め続け、
届ける側も、当然のように応じ続けてきました。



もちろん、緊急輸血用の血液とか、臓器移植の臓器とか、
何を置いてもスピードが求められる荷物も多々あります。



けれどそういうもの以外って、

本当にそこまでの厳格さが必要か?

って思っちゃったんです。





ひょっとしたら、上記の小丸社長の弁に加え、
こんな価値観で経営する運送会社って「有り」かも。
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「当社は
 スピード第一、安さ第一の物流会社ではありません。

 もちろん安全安心確実にお届け致しますが、

 お届け先でちょっと立ち話ができ、
 荷物を受け取られた方の嬉しそうなご様子を
 あなたに報告できるような、

 時には、『ちょっと待っててな、代わりに
 お返しの品を持って行ってほしいねん』と、
 頼んで頂けて、喜んでお待ちできるような、

 そんな≪町の運送屋さん≫であり続けたいと
 考えております」。



(別に猫を届けるわけではありませんが、
 なんとなく面白い画像だと思って・・・。^^;)



他の運送会社さんとは一線を画す、
日本でただ一つの物流企業。

 





本当にそれが必要なことか?、
それしか行き方がないのか?、
って考えてみることで、

ビジネスの新しい切り口
ができる。


そして利用者である我々も、
当たり前に享受している便利さを
ちょっと見直してみることで、

効率一辺倒じゃない行き方/生き方

が立ち現われてくるんじゃないでしょうか?




誤解してほしくないんですが、
不便な昔に戻れ、ということではありません。

昔も今も知り、テクノロジーの発展も見据えた上で、
「これからどうしていくの?」ってことを
一人一人が考える時代になったなってことです。






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