2022年12月28日。
バタバタしているうち、今年も仕事納めの日がやってきた。
例年同じようなことを書いているようだが、月日の過ぎるのが本当に早い。
今年の年始に「今年ももう残り360日足らずになった」と書いたのが、ついこの間のようだ。
新人の篠原と清水が加わってから、来春で早くも2年。
先輩格の佐々木と真下は、もう5年になる。
彼ら若手の成長もあって、こなせる仕事量は相当に増えた。
近年、特に今年になってから、お客様のニーズには明らかな変化があった。
従来は、店頭にある時計をご注文頂いて納品したり、持ち込まれる時計の修理をしたりといったのが主な仕事だったけど、、店頭の商品にしろ持ち込みの時計にしろ、ケースや文字盤を特注する方が多くなったのだ。
アンティークの懐中時計のケースを作り替えてデスククロックにする方や、うちにある小型のアンティークムーブメントを使ってケースや文字盤を作り、腕時計にする方など、好みは様々。
いずれにせよ、市場にある物をそのままではなくて「自分好みの一品を作り出す」というトレンドなのか。
当然のことながら、こういうご注文に対応するにあたっては、単なる修理以外の、様々な技術が必要になる。
文字盤の製作、ケースの製作、加えて、それぞれの設計やデザイン。
注文主の希望を実現しようとする過程では、経験したことのない工程に挑戦する必要が出てくるし、それには思いもよらぬ時間が掛かったりすることもしばしば。
ここに時計屋としてのやりがいもあるし苦労もあるが、、幸いそういう経験は次の仕事に活きてくるし、当然、今進めている自分たちの時計作りにもフィードバックされてくるのだ。
「時計屋に行って、一個作りの時計を注文しよう」
あいにくアンティークムーブメントの在庫には限りがあるが、、自社製のムーブメントを作り続ければ、そんな「時計の完全オーダーメイド」は、持続可能。
何10年かで使い捨てになるような時計じゃない「代々受け継がれる時計」のオーダーメイド。
オリジナルウォッチの完成と同様、かねてから実現したかった私の夢だ。
来年の話をすると鬼が笑うというが、、間違いなく大きな変化がありそうな、2023年。
ドキドキ、ワクワク、何が起こるか分からない世の中だけに心配事も尽きないが、、まあそれもいい。
退屈なのが、一番苦手だから。
----------------------------------------------------------
皆さん、おかげさまで、マサズパスタイムは、今年も無事に年を越せそうです。
皆さんの変わらぬお力添えに、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
良いお年を。
マサズ パスタイム 中島正晴