マリ＝ジョゼフ＝アレクサンドル・デオダ・ド・セヴラック（1872～1921）はフランスの作曲家である。スペイン貴族の系統の旧家に生まれた彼は、パリ音楽院に対抗して設立されたスコラ・カントルムに入学して、ヴァンサン・ダンディとアルベリク・マニャールに作曲を、アレクサンドル・ギルマンにオルガンを師事する。そしてイサーク・アルベニスの助手を務めるかたわら、ピアノの個人指導を受け、パリで成功を収めた。（アルベニスの未完の絶筆「ナバーラ」を補筆している。）
アルベニスの死後、南仏に戻り、郷里ラングドックの伝統音楽に深く根付いた作品や大自然にあふれた郷土の香りと、そこに生きる人々の苦しみと喜びを詩的に描いた作品を創作し、印象派の先駆をなすような明るい心象風景と空気感は、クロード・ドビュッシーから「良い香りのする音楽」、「土の薫りのする素敵な音楽」と賞賛された。様式的には、印象主義的なものと描写的なロマン主義を合わせもつ。
歌曲やピアノ小品で知られるが、管弦楽曲やオルガン曲なども作曲している。
今日ご紹介する ピアノ曲「セルダーニャ（5つの絵画的練習曲）」は、全5曲から構成され、各曲のタイトルは、以下の通りである。(演奏時間：約34分)
１．二輪馬車にて
２．祭り
３．遍歴楽師と落ち穂拾いの女
４．リヴィアのキリスト像の前のラバ引きたち
５．ラバ引きたちの帰還
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(静止画の左側のオルガンを演奏している人物がセヴラックである。）
■■ 「セルダーニャ（5つの絵画的練習曲）」(演奏時間：約34分) □ Déodat de Séverac - Cerdaña: 5 Études Pittoresques PART 1 of 3 - JORDI MASÓ - YouTube