あなたは誰に何を伝えたいですか~ 映画 「 生死 」いきたひ~ | 『楽しく!インナーチャイルドを癒す方法』

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漫画大好き♥アラカン心理カウンセラー ニッチのブログ

心理カウンセラー浜田二千絵

(ニッチ)です。

 

今日は 自分の死生観に触れてくる

ある 映画のお話をしよう。

 

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季節は まだ暑い日

 

看護師であり 看取り士でもある友人から

 10月21日 東京 秋葉原にて

 

ドキュメンタリー映画上映を主催するよ

と 連絡が入り、

 

私は 一体どんな内容なのだろうと 彼女のブログを見た。

 

明日目覚めないとしたらあなたは誰に何を伝えたいですか

 

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その映画は 『 生死 』

四児の母が、夫の生き様・死に様を

ホームビデオで撮ったドキュメンタリー。

 

生死と書いて〜いきたひ〜

と読む 造語だそうだ。

 

生きたい、行きたい、生きた日、活きたい…

 

様々に読めるタイトルだった。

 

 

 

あっという間に 上映日がやってきた。

 

当日、末端の準スタッフの私が

上映場所に貼るポスターに

監督のお母様の”生 死 ”の筆文字を 

マジックペンで急いで模写していた時

 

すれ違いざま

『あら、嬉しい』と声をかけて下さった方が 

この映画製作の監督 長谷川ひろ子さん その人だった。

 

 

 

『 生死  』

この黄色い紙に書いた文字を見ながら

ふと浮かんだ 私の想いは

映像と監督の講演会で明らかになる。

 

”死”の文字を構成する

カタカナの”ヒ”の字が”生”の文字に向かって

力強く跳ね上がっているのだ。

 

それは映画『生死〜いきたひ〜』が

誕生した理由と必然性に基づく意味を持っていた。

 

 

死とは-長い間 この日本で

”忌わしい” ”縁起でもない”

”出来るだけ触れないほうがよい出来事”

のように扱われてきたような気がする。

 

葬式の後に清め塩を身体にかける行為を

私らが幼い頃からの習慣としてきたのだが

これを何故?と考えてみた事があっただろうか?

 

作中でも語られるが

何を一体”清める”のだろう。

死が まるで”不浄”なことのようではないか。

 

葬式とは故人の死を憂いたのちに忘れ去る為

遺された者が気持ちを切り替え、

明日を生きる為にあるものだ

と教えられて来たようだが 

実のところはどうであろう?

 

喪失感で心にぽっかり空いた穴は

いつまでも塞がらず

「あの時 すべき事がもっと あったのじゃないか?」

自分を責めて長く苦しみ

カウンセリングにやってくる人も少なくない。

 

この映画はそうやって後悔する為ではなく、

夫が亡くなる生前四十九日を

臨終の瞬間まで 

病院ではなく 自宅で家族と共に

手と目で”看”取った記録

 

死は エネルギーを持って

”生”に向かっている んだ

 

観る者にそんな想いを抱かせる

軌跡の映像だった。

 

 

 

”自分を喜ばせる事に躊躇しないで、

自分の至福に従ってみてください。

それがあの世の方々の喜びにも直結するからです”

 

著書『生死〜いきたひ〜生前四十九日』の

第五章「昇華」より 

 

 これを上映前に読んだ私、浜田は

かつて自らの命を投げ出そうとした人間だった。

自 死を選んだ人間は亡くなっても生き残っても

親から貰った命を粗末にするなんてとんでもない

と責められるのは仕方ない事だった。

家族にも一生消えない傷を心に残していく。

そんな罪悪感や 大事な人に先に旅立たれた

行き場なかったひとの想いが

この言葉 映像によってゆっくりと昇華へと

繋がればいい・・

そう感じたのは私だけではない気がした。

 

 

上映の一部が終了し

監督の講演での語り-

 

「自分を喜ばせる事を ためらわないで

自分は 幸せだなぁって 感じていい

思いのまま生きて いいんです」

 

「私達の近くには 一緒に喜んでくれる

先に旅立った人がいつもいますよ」

 

 

どう生きていいのか分からない

そんな時 どんな人も 許されると

受け取って良い言葉ではないだろうか。

 

どんな生も

どんな死も

それぞれに活きる。

そこには差はない

 

「Aってヨーグルトがいい

Bってのが腸まで生きるからいい

って言われたりするけど 乳酸菌は実は

死しても身体に活きるんですって!

人も同じね」

 

 壮絶な闘病、延命より 

生前思う事を自分自身に問う

問病を選んだ夫は菌研究のエキスパートであった。

 

最期を自宅で静かに迎えた夫に触れ

子供達は一緒に眠るという

安らかな映像について-

 

 

「人は云わば1日を終えて 眠り(死んで)

また起き上がる(生き戻り産まれる)んですね」

 

テレビ番組が望むような 

悲哀に満ちたそれではなく

監督の言葉や表情には 

穏やかで明るい力強さがあったことが

印象に残った。


 

監督の講演で伝えるメッセージは少しづつ変化するそうだ。

今や外国からもオファーがあり、

365日に近い日々をこの記録のDVDと共に駆け廻っている。

 

どう死なせないようにするのか

なのではなく どう生き切るのか

 

観る人の心の角度によって受け止め方は変わるだろう。

 

 

ー場内が暗転し 暖かなライティングの中に

静かに現れた有志の方々のフラダンスが披露され

心を緩ませてくれた演出が非常に美しく

拍手で 上映、講演会は終了した。

 

 

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今回 上映を主催した友人と同じく

 命の現場で看取る仕事に就いている人、

これから親の介護に付く人、

臨終に向き合う人、

死に逝く人、

すべての人にとって

この映画がそれぞれの内なる心の整理、

内観に暖かな繋がりを感じ、

命のバトンを見出せると信じて

以上を感想とします。

 

 

妻はなぜ夫の死を映画にしたのか

 

ポジションが違う夫婦は生きるベクトルを

時に見失いがちであるかもしれない

 

だが 本来 夫と妻は 

既にお互いを安らぎで充し癒しあえる、

問いあえる存在なのだと

死して生き続ける

長谷川秀夫氏が証明してくれるでしょう。

 

 

これからも各地で上映される映画 

 

『生死』 〜いきたひ〜

 

死をみつめ生き直したい

活きる事を感じたい方へ

どうぞ会場の皆様と一緒に

御覧くださるようお勧め致します。

 

 

生 死

~看取り・命のバトン~

http://ikitahi.com/

 

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今日も読んでくださってありがとう。
あなたの心の一日が晴れでありますように

 


心理カウンセラー*ニッチより


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