森 海渡＆麻利沙
👑Kaito王子とMarisa姫の王室な日々👑
第7話 舞踏会の緊張
王宮の大広間。
シャンデリアが輝き、音楽隊が優雅なワルツを奏でている。
貴族たちが華やかに踊る中、KaitoとMarisaが招待客の前に立つ。
Marisa：（長い金髪を揺らしながら微笑むが、小声で）
「……みんなの視線が痛いくらいに集まってる。心臓が早鐘を打ってるわ。」
Kaito：（髪をかき上げつつ、落ち着かない様子）
「俺もだ…。足が動かない。舞踏会なんて慣れていないからな。」
（ざわつく周囲。貴族たちが二人を値踏みするように見つめる）
Marisa：（手を震わせながら）
「笑顔を作らなきゃ…でも、緊張で体が硬くなって…。」
Kaito：「大丈夫か？ 俺も同じだ。でも逃げられないな。」
舞台袖にて、宮廷医師が二人のもとへ。
宮廷医師：「お二人とも、不安で胸が押しつぶされそうなご様子ですね。
そんな時に役立つレメディーがあります。」
Kaito：「どれなんだ？」
宮廷医師：「**Argentum nitricum（アージェンタム・ニトリカム）**です。
大勢の前に立つ不安、緊張で体が硬直する時に効果的です。」
Marisa：「私たちの状況そのままね。」
（レメディーを服用する二人）
Kaito：（少し肩の力を抜き）
「……呼吸がしやすくなった気がする。足も動きそうだ。」
Marisa：（微笑みを取り戻し）
「ええ。少しだけ優雅に立てる気がするわ。」
二人は音楽に合わせてダンスを始める。観客のざわめきが次第に拍手に変わる。
Kaito：「ほら、うまくいってるじゃないか。」
Marisa：「ふふっ。レメディーとKaitoのおかげね。」
舞踏会で大勢の視線にさらされる恐怖を、KaitoとMarisaは互いに支え合い、レメディーの力を借りて乗り越えた。
この回のレメディー：Argentum nitricum（アージェンタム・ニトリカム）
大勢の前に立つ不安、極度の緊張、体が硬直してしまうときに。冷静さと自信を取り戻す助けとなる。