今日は父と2人で美術館めぐりをしました。
父もそういう綺麗なものが好きらしく、意外な共通点でした。
父は絵を見るのがすきで美術館めぐりを母としているそうです。
私は美術館に行くと建物のつくりまでじっくり見てしまいます。
まずは、石川県七尾市にある辻口博啓さんのお店
ル ミュゼ ドゥ アッシュ に行ってきました。
金沢市の石川県立美術館にもお店があります。
どちらのお店も人気があり、お客さまでいっぱいです。
黒が効果的にインテリアに使われていて、
白いプレートに乗ったケーキが映える空間です。
インテリアも菓子も展示物も何もかも美しく、イメージが統一されています。
森ホメオパスが辻口さんのファンで、職人として尊敬しています。
同じ博という字を名前に持つことと、若い頃に極真空手を習っていたことが共通点です。
独特の漆塗り技術を持つ角偉三郎氏の美術館も同じ建物内にありました。
なんと、手で漆を塗る手法です!
「かぶれないんですか?」と質問すると、耐性ができてるということでした。
ついついラストックスを思い浮かべてしまいます。
帯状疱疹など痒みに合うレメディーのラストックスは漆の木からできているレメディーです。
小さいながらも見ごたえある館内には、“乾かすのに1年待った器”とか、
“手で塗った跡のついた器”とか、とにかく発想が面白く迫力ある作品が並べられてました。
「ライバルは等伯だ!」と辻口博啓さんも尊敬する長谷川等伯の作品を見に
七尾美術館 にも足を運びました。
長谷川等伯も辻口さんと同じく七尾出身。
HPより↓
長谷川等伯は、桃山時代に狩野永徳率いる狩野派と対抗し、自ら「雪舟五代」を名乗り
長谷川派の長として活躍した画家です。
染物屋の家に養子に入ったことが、等伯の独特の色使いに影響しているそうです。
色よりも私が着目したのは線の使い方です。
シルクロード仏教美術の鉄線描という描き方とちょっと似ているように見えます。
スーッと描かれた力強い線。
心惹かれるものがあり、達磨の絵のクリアファイルを自分のために買いました。
漫画家の方にはこれらの作品の線の使い方が参考になるかも知れません。
(一瞬、井上雄彦さんのバガボンドの絵を思い出してしまいました。)
綺麗なものを見たり味わうことで、精神の滋養になります。
父と2人で美術館めぐりなんてめったにないことですが、
意外な共通点で楽しめた一日でした。