5月13日 行ってきました。

今日の海賊はストーリーはオーソドックスなバージョンで特に大きな改変はなかったです。

しかし海賊と言えば前回見たENの印象が強烈だったので、つい比較してしまいます。そのせいかストーリーが冗長に感じられ、マイムもやたら多いように感じました。しかし多分これが本来の海賊なんでしょう。全3幕でプロローグとエピローグ付です。しかしあのエピローグは必要なのかとも思いました。船に乗って旅立つところで終わりでいいんじゃないでしょうか?嵐にあって二人だけ助かってもあまりハッピーエンドな感じじゃないし。

そういえば浜辺に打ち上げられて横たわってるシーン。幕が早く上がりすぎたのか二人が走って位置につくのが見えてしまいましたね。

 

主役の一人、メドーラを踊ったオルガ・エシナはきれいでした。踊りも端正で緩急踊り分けてバリエーションにしろPDDにしろ見せ場が分かってる感じでした。この人はガラに出てたパパヴァやペチと一緒によくニューイヤーコンサートのバレエパートで見かけましたが、テレビで見るとそれほど背が高いようには見えませんでしたが、実物は思ったより身長がありましたね。それにしてもこの人肌がすごく白い!地色なんでしょうか?なんかこの世のものとは思えないような白さでした。

一方の主役、コンラッドを踊ったウラジーミル・シショフはどことなく精彩を欠いたように私には見えました。ジャンプしてスピンした後着地が不安定になることが多かったし、そのうち一回は明らかに足が滑ってましたよね。軸足の方じゃなくてよかったです。踊りもどことなく重さ(文字通りの重さです)を感じさせるようなところがあって、見ててこちらの胸の辺りがむずがゆくなるようでした。体重のせいかなとも思いましたが、それほど太っているようには見えません。それを言ったらワシーリエフなんかポチャ体型なのにゴムまりのように弾みながら踊りますよね。下半身の筋力のせいでしょうか?私には良く分かりません。

それに比べて木本君の踊りはキレがあって軽やかで、見ていて爽快感さえ感じました。彼が踊るとやはり日本人ということで会場の拍手もひときわ大きいんですが、そういう贔屓目を抜きにしても良かったと思います。彼にはほんとがんばって欲しいです。

さて例の芝本さんですが、今回はPDTでバリエーションを踊ったので、おじさんも一応満足です。今回見てて思ったんですが、彼女の醸し出す踊りの雰囲気って、あの幼児体型のせいというのもあるかもしれません。でも腕や手の描く軌跡や表情がきれいなので、やはり技術的なものですよね。

 

最後はルグリも舞台に現れて全員で何度もレベランスしてました。結構スタオベしてる人も多かったです。

5月10日にいってきました。

個々の作品については冗長になるので、全体に対する感想です。

公演自体は良かったと思います。私は「ヨゼフの伝説」、「シーニュ」、「「ワルツ・ファンタジー」、「赤のジゼル」とかがお気に入りです。また「ランデ・ヴー」もパリオペのそれとは違った味わいで、よく意味が伝わったし、チケット代は十分元を取ったと思います。それは大前提ということでの話として読んでくださいね。

 

まず構成についてですが、1部と2部の前半までがほぼコンテで、最後に「ヌレエフ・セレブレーション」と題してクラシックの演目からの抜粋という構成でした。

コンテも個々には見ごたえのある作品が多くてそこは良かったんですが、全体として眺めた時に作品のトーンが似てるものが多くて個々の作品がそのトーンの中に埋もれてしまった感じがしました。男と女が出てきてその二人の間の関係性がテーマになっている・・・そういう演目が多かったような。

コンテも好きなんですが、コンテって見る方もエネルギーを使うと言うか、いろいろ考えながら見てしまうのであまり続くとちょっと疲れます。

正直最後にクラシックになった時にはほっとした気がしました。こちらはすでにどんなストーリーのどの場面の踊りなのか良く知っているので、いろいろ考える必要がありません。単純に踊りを楽しめます。実際会場もここで一気に盛り上がったような気がしました。ひょっとしたらそれが狙いだったのかもしれません。

 

もうひとつは今回は「ヌレエフ・ガラ」という趣旨での公演ですから当然と言えば当然ですが、以前の「ルグリ・ガラ」にしても、どこかヌレエフが神格化されてるように見えて、それがちょっと気になりました。ウィーン国立と言えばルグリ、ルグリといえばヌレエフという図式が出来上がっていてひたすらそれを売りにしてる感じです。ヌレエフが偉大なダンサーで振付家であることはその通りで、私も彼の作品はロミジュリ以外は好きですが、いつまでもそれに寄りかかっているのもどうなのかと。

ヨーダも言っているように「弟子は師を越えるもの」ですから、ウィーン国立もヌレエフを脱してこそ次のレベルに羽ばたけるのではないかと思います。

 

あと最後に一言。今回は芝本さんが出るというからそれを楽しみに行ったのに、彼女の扱いが低すぎる!!せめてソロパートのひとつも踊らせてください。世間の人は彼女の価値を分かってないな。

お久しぶりです。

前回以降の作品で抜粋です。

一応イメージしたのはアールデコ風なんですが、できあがってみたらなんとも言いようのないものになりました。しかし意外とこう言うものがすぐ売れたりするんですよね。

 

これは見たとおり衣文掛けにかかった着物の生地のイメージです。いぶしのグラデーションに苦労しました。こういうコテコテのジャパンデザインみたいなのは値段さえ手頃ならすぐ売れます。

 

上の作品がすぐ売れたので二匹目のドジョウを狙いました。凹面の内側にケンブーで加飾しあこやを合わせてあります。これもすぐ売れました。

 

これも和風のつもりで、すぐ売れるだろうと思ってたんですが、石が高いので言い値段になってしまいました。しかしおかげさまでさっき売れました。石はルチルクォーツにラピスの裏打ちがされたものです。

 

売れそうなものばかり作ってると作品のレベルが伸びていかないので、たまに時間を掛けてでも手の込んだものを作らないと作家としてやっていけません。これは透かしの部分はゴム型からキャストしたものですが、あとは全てロウ付けして組み上げたものです。こういうのは売りづらいですが、作家としてのプレゼンのようなものです。

 

 

こちらも同じ意味合いで作りました。赤銅に金の象嵌と葉の部分はケンブーです。

それを色揚げして黒くしました。

萩と満月をイメージしたものです。

 

これはゴスとかスチームパンクのイメージで作りました。こういうのも和風のものとは別に、私の店では売れ筋です。石はハイパーシーンという石らしいです。独特の直線的な輝きがあります。

 

今回はすでに売れたものの紹介が多くなってしまいましたが、他の作品等はお店でご覧になってください。