忘却曲線 -16ページ目

マイルーチン。


特に朝。
その日に取り掛かる業務によって、1時間位前から準備。
その準備のルーチンは同業の仲間でも人それぞれで
私の場合は特に本番25分くらい前になるとほぼ決まった行動を取る。

他の人から見たらルーチンだと思わないような些細な行動なのだけど
変化にさほど強くないので、特に自分の身体や頭がいつも通りなんだと思うと安心するのだ。

突発的な予期せぬ出来事が起こった際にはルーチンが乱れる。
業務に大きな影響が出るとは思わないが、
自分自身は半日程度はなんとなくふわふわと落ち着かないまま過ごすことになる。

今週は少し変則的な生活を送っている。
影響度が少ない早目の行動をして、1時間前には準備ルーチンの準備をしている。
準備に準備がいるなんて、自分はわりとめんどくさいやつだな、と感じる。



忙しそうな人。


前職で一緒に働いていた事務の女性は
「おそらく今は忙しいんじゃないかな」
というときにも、そんなそぶりは見せずに
私たちのなんだかんだを処理してくれていた。

また、私たちがせわしなく過ごしているときには
急いで確認したい情報があったとしてもスルーして
別のときを選んで確認していたように思う。

いつもそんな姿を見て、すごいなーと感じていた。
ゆとりや器の大きさを感じ、とっても尊敬していた。

「忙しい」とは心を亡くすと書く。
「慌しい」とは心が荒れると書く。
仕事をしていても私生活を送っていても
いろいろな要因が重なってしまうことはある。
そして忙しい、慌しいという状況が発生してしまうことがある。

そんなときでも心を亡くしたり荒らしたりする状態にはならないようにしたいものだ。
わかってはいるものの、これがなかなか難しい。
近しい人になればなるほど我がまましてしまったり。

自分だけの世界であればそれでもよいが
取り巻く人がいると、きっと心配になったり対処に困ったりする。

取り巻くほうの立場にいればよくわかるのだけど
忙しくなっている当の本人になっているときには意外とやっちゃってる。
やってしまった後すぐに自己嫌悪の波がやってくる。

前出の事務の女性は、日頃からいろいろなことに気がつく。
心に残る彼女の振舞いはきっとそういうことなんだと思う。
きっと忙しいときだけのことではない。

忙しそうにしている人を目の前にすると
いつもこの女性の振る舞いを思い出し、心を潤してくれる。
平常なとき、非常なとき、変わらないことの大切さに気づく。



佐山雅弘さんのライブと猫の本。




大好きな佐山さんの体調不良からしばらく。
冬にお目にかかる機会を逃し、夏となってしまった。

実に25キロも体重が落ちたとのこと。
どんなにかしんどかったのだろう。。。
以前の佐山さん、ステージの前は後ろの客席で楽譜とにらめっこの姿。
先週の佐山さん、ステージの直前まで後ろの客席で横になってずっと眠っておられた。

本番が始まるといつものリズミカルで明るい佐山さん。
その指はかなり細く、終盤に向かい徐々にパワー全開となるピアノの音を聴きながら
私は祈るような気持ちでいた。

ステージの後、おいとまの前に少しだけ話すことができた。
いつものように握手をしてくださる。
そしていつものように
「あ、これはいいピアニストの手だ」と。
何回、何度同じことを言われたのだろう、はずかしい限り。
とうの昔にピアノはリタイアした私だけど
佐山さんに毎回そんなふうに言われてなんだか嬉しい。
私、そんなに手だけはいいのか?

近場の佐山さんのステージはいつもソールドアウトなので、次はいつかな?

先週はJazz友で佐山さんの大ファンのMさんと。
Mさんからのお土産は、大の猫好きの私に「猫」の文庫
「もう読んだからあげる」と。

猫を愛した著名人たちの猫のお話。
井伏鱒二や谷崎潤一郎など誰もが知る作家が猫について綴っている。

誰々?って感じで目次を眺めるとそこに「猪熊弦一郎」が!
「猫」の中では2作目に登場していたけれど、
1作目を飛ばして真っ先に読了。
三越包装紙「華ひらく」が、子供のころから大好きな私にはとても嬉しいお話だった。

夏の終わりを感じる週末。
先週の出来事を振り返りながら心がじんわりしている。