忙しそうな人。 | 忘却曲線

忙しそうな人。


前職で一緒に働いていた事務の女性は
「おそらく今は忙しいんじゃないかな」
というときにも、そんなそぶりは見せずに
私たちのなんだかんだを処理してくれていた。

また、私たちがせわしなく過ごしているときには
急いで確認したい情報があったとしてもスルーして
別のときを選んで確認していたように思う。

いつもそんな姿を見て、すごいなーと感じていた。
ゆとりや器の大きさを感じ、とっても尊敬していた。

「忙しい」とは心を亡くすと書く。
「慌しい」とは心が荒れると書く。
仕事をしていても私生活を送っていても
いろいろな要因が重なってしまうことはある。
そして忙しい、慌しいという状況が発生してしまうことがある。

そんなときでも心を亡くしたり荒らしたりする状態にはならないようにしたいものだ。
わかってはいるものの、これがなかなか難しい。
近しい人になればなるほど我がまましてしまったり。

自分だけの世界であればそれでもよいが
取り巻く人がいると、きっと心配になったり対処に困ったりする。

取り巻くほうの立場にいればよくわかるのだけど
忙しくなっている当の本人になっているときには意外とやっちゃってる。
やってしまった後すぐに自己嫌悪の波がやってくる。

前出の事務の女性は、日頃からいろいろなことに気がつく。
心に残る彼女の振舞いはきっとそういうことなんだと思う。
きっと忙しいときだけのことではない。

忙しそうにしている人を目の前にすると
いつもこの女性の振る舞いを思い出し、心を潤してくれる。
平常なとき、非常なとき、変わらないことの大切さに気づく。