パスカル進学教室 教室長のブログ -59ページ目

パスカル進学教室 教室長のブログ

千葉県茂原市にある学習塾、パスカル進学教室の教室長の雑記です。
学生さんや保護者の方々に役立つような情報を配信できたら…と思います。

公平で規律ある二重債務対策が必要だ
2011/5/30付 日本経済新聞


東日本大震災で被災した個人や企業が新たな借金を背負う「二重ローン」問題は深刻だ。政府・与党は思い切った救済策を検討する必要がある。だが一定の規律と公平性を保つための配慮は欠かせない。


 岩手、宮城、福島3県の沿岸部などでは、個人や企業の借金が1.2兆~2.8兆円に上るという。住宅や工場の再建に必要な資金を借りれば、震災前の「旧債務」と震災後の「新債務」という2つの負担を抱え込む。こうした問題が復旧・復興の障害になりかねない。


 政府・与党は6月に救済策の概要を固める。旧債務の元本返済の猶予や新旧債務の利子補給などを検討中だ。官民で立ち上げる再生ファンドが企業向けの債権を金融機関から買い取り、旧債務の返済を実質的に免除する構想も浮上している。


 1995年の阪神大震災後には、地元の自治体が利子補給を実施した。ただ債務免除などの抜本的な救済策を見送った経緯がある。


 今回は住宅や工場を津波で流され、別の土地で出直さなければならない個人や企業が多い。収入を絶たれ、資金の調達や返済が困難なケースも目立つ。阪神大震災よりも状況は厳しいと言わざるを得ない。当時を上回る救済策を講じても、国民の理解を得られるのではないか。


 問題はどこまで踏み込むかだ。被災地の経済を立て直すため、中小企業や農林水産業者の旧債務を減免することはあり得る。しかし減額はともかく、免除には慎重な判断が求められる。新規の借り入れを優遇するのなら、事業再生の可能性を十分に吟味しなければならない。


 公平で規律ある救済策が求められるのは、個人の場合も同じである。住宅ローンや地震保険の利用状況が違うため、やり方次第では不平等感が広がりかねない。過去の災害で二重ローンを抱え、自力で返済している人たちもいる。バランスのとれた具体案を練ってもらいたい。


 個人や企業の債務事情は様々で、柔軟な対応を迫られるのは間違いない。まずは金融機関と債務者が話し合い、最善の方法を探るのが望ましいだろう。新規の貸し出しなどを巡って公的金融の出番が増えるのは避けられないが、民業の補完という原則は忘れるべきではない。


 被災地の資金需要に応えるには、金融機関の経営基盤を安定させる必要もある。政府は公的資金による資本注入制度を使いやすくするため、27日の閣議で金融機能強化法の改正案を決定した。与野党は今国会での成立に全力を挙げてほしい。


***社説終わり***


消費税10%をはじめ、個人を取り巻く経済環境は変化しています。
ローンや負債等、個人として最低限の経済知識を身につけて、自己防衛力を高めてほしいと思います。


今回はちょっと難しいお話でした。


パスカル進学教室(茂原)


2011年5月27日(金)付 天声人語


 やると決めた者は来店時から怖い顔で、「蜃気楼(しんきろう)のような強い邪気」を発しているという。
『万引きGメンは見た!』(伊東ゆう著、河出書房新社)にある。

逮捕もある犯罪だ。にじみ出る緊張と悪意を、プロの保安員は見逃さない。


▼そんな最低限の人間味すらうかがえない、軽く乾いた所業である。
コンビニなどの震災募金箱が、全国で盗まれているという。
東京だけで約40件、神戸のマクドナルドでは箱をとめたワイヤが切られた。


▼大書された「大震災」にも、感じるところはないらしい。
火事場泥棒の抜け目なさと、さい銭ドロの罰当たりをこね混ぜた卑しさ。
小欄の読者とは思えぬが、一応「恥を知れ」と書いておく。


▼震災に乗じた詐欺や悪徳商法も多い。
家屋の補修を装うものや、「支援のカニを買って」「市役所ですが義援金を」と悪知恵は尽きない。
自作の募金箱をレジに置く不届き者も出た。
「会社の義援金を電車に置き忘れちゃって」は、おなじみの振り込め詐欺だ。


▼配給に列ができ、暴動もない被災地を、世界は「さすがに民度が高い」とたたえた。
鈍することなき日本。だが、善意や不幸につけ込む震災犯罪の毒気に、わずかな救いさえ陰りかねない。


▼善人ばかりの世でもなし、日本人の倫理観が飛び抜けているとも思わない。
それでも、こうした輩(やから)に警察の時間と公金が費やされるのは悔しい。
どなたも一言あろうが、ちんぴらに大声で説教するのも馬鹿らしい。
この難局、空しい怒りに回すエネルギーはない。


***社説終わり***


悪知恵をもっと別のエネルギーに使えば、新しいことを考え付いたかもしれないのに、残念な事件です。
詐欺の手口は新しくなっていきますが、みなさんは騙されないようにご注意ください。
ちなみに、数学的思考レベルの高い人は詐欺にあい難いと聞いたことがあります。

5/25【産経抄】


 ポーツマスでの日露戦争講和会議のため米国入りした外相、小村寿太郎の一行はシアトルから汽車で米大陸を横断した。途中、山林地帯の駅に止まると、線路ぎわに日本人らしい男5人が立っている。手には急ごしらえの日の丸を持っていた。


 ▼展望台に出た小村が尋ねると十数キロ離れた森林で働く日本人だった。国運をかけた交渉に赴く小村を見送りたいと夜通し歩いてきたらしい。小村が「よく来てくれた」と声をかけると男たちの頬を熱涙が伝い、小村も目に涙を浮かべたという。


 ▼外相秘書官だった本多熊太郎が著書などに書き残したエピソードで、明治38年7月のことだ。日本は戦争で勝ったとはいえ戦う余力はなく、講和次第ではまだ国難が待ち受けている。そんな中、交渉に向かう小村の緊迫感と国を憂える国民の思いが交差する感動の話である。


 ▼106年後の昨日菅直人首相はサミット出席のためフランスに出発した。大震災後、初めて先進国の首脳と一堂に会する。当然、原発事故を受けてのエネルギー政策などが大きなテーマになる。日本にとっては国際的信頼を取り戻せるかどうか、国運をかけた会議が待っている。


 ▼長期的ビジョンを示すのではなく、軽々に「脱原発」の姿勢を見せるのでは、信頼はガタ落ちとなる。先進国から仲間はずれにされる恐れは大きい。それだけに首相にとって、国難に立ち向かうためポーツマスに旅だった小村の心境であってしかるべきだ。


 ▼だが首相にそれだけの覚悟は見てとれない。出発前の国会審議でも、原発事故に対する責任逃れや政権維持への思惑ばかり目立った。これでは日の丸を持って山道をかけつけた明治の男たちの心境にはとてもなれない。


***社説終わり***


保身や責任逃れ・・・リーダーに立つ人間とはどんな人間がふさわしいでしょうか?
国で考えにくかったら、地域やクラスといった小さな単位で考えてみましょう。
そして、自分だったらどうかな?と考えてほしいです。


パスカル進学教室(茂原)