パスカル進学教室 教室長のブログ -58ページ目

パスカル進学教室 教室長のブログ

千葉県茂原市にある学習塾、パスカル進学教室の教室長の雑記です。
学生さんや保護者の方々に役立つような情報を配信できたら…と思います。

6月3日

 夫の経営する会社が倒産し、夫は金策にかけずり回る。妻のアキ子は法律的には、夫のつくった借金は負わなくてもいいはずなのに、女だてらにシャシャリ出て…。昭和44年に直木賞を受賞した『戦いすんで日が暮れて』は、佐藤愛子さんの実体験をユーモラスに描いた作品だった。


 ▼自民、公明、たちあがれ日本の各党が出した内閣不信任決議案は、否決された。「戦い」は、民主党政権側の圧勝だ。小沢一郎元代表のグループの大半は、前夜までの意気軒高が嘘のように「反対」に転じた。


 ▼菅直人首相が、党の分裂を食い止めた奇策は“退陣表明”だった。ただし、「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故のめどがつくまで」。鳩山由紀夫前首相によれば、めどとは、「復興基本法の成立と平成23年度第2次補正予算案の成立にめどがついた段階」だ。


 ▼もっとも民主党の岡田克也幹事長は、あっさり鳩山発言を否定した。夜の会見でも首相の発言は曖昧のまま。きのうの一連の茶番劇は、ユーモラスというには、あまりに醜悪だった。果たして、いつ「めどがつく」のか。今後国会では、またもや「言った」「言わない」の不毛な論争が続きそうだ。


 ▼小説のなかでアキ子は、債権者会議が平穏に終わったことにほっとしている夫に、怒りを爆発させる。「あなたってそういう男よ。現実に対して思い上がりすぎてるわ」「救いがたい罪、それは傲慢の罪ですよ」。首相に同じ言葉をぶつけたい。


 ▼佐藤さんの戦いはこの後も続き、見事借金を返済して、流行作家の地位を固める。一方、ひとたび「退陣」を示唆する言葉を口にした首相に、どんなリーダーシップが期待できるというのか。


***社説終わり***


どの政権がいいのか、誰がリーダーなら皆が納得するのか・・・小生にはわかりません。
とにかく日本をよくしてほしい・・・そう考えているだけではいけないのかもしれません。
日本のために何ができるのか?誰なら日本を変えられるのか?
もしかしたら、その分岐点に私たちは立っているのかもしれません。


パスカル進学教室(茂原)

余録:「不確実性」の中の政局


 つぼに赤、黄、黒の玉が計90個入っている。
うち赤は30個だが黄と黒の数は不明だ。
黄1個と黒59個かもしれないし、逆もありうる。

このつぼでくじをする場合(1)赤を引けば賞金(2)黒を引けば賞金--あなたはどちらのくじを引きたいか。


▲はて前に似たような話を……と思った方、そう、以前紹介した数理経済学者のエルズバーグ博士の実験の別バージョンだ。
実際(1)(2)どちらもくじを引く者には同じなのだが、実験では多くの人が当選確率を知る(1)を選んだ。


▲最近よく言われる「リスク」は(1)のくじのような当たり外れの確率の分かっている選択にかかわる危険だ。
これに対し(2)のくじのように起こることの確率すら分からぬ事態については「不確実性」といわれる。
人は計算できるリスクは受け入れても、不確実性を嫌う。


▲さて、この先も何が起こるか誰も分からぬ原発事故、専門家ごとにリスク評価の違う放射能災害、将来の暮らしの不安に心身共に疲れ切る被災者--どの局面を見てもまさに不確実性の渦巻く震災日本である。
ここは不確実性封じ込めに政治が結束を見せる時だろう。


▲と思ったら仰天、政治自らが不確実性の大渦となりかねぬ内閣不信任案提出の動きだ。
呼応する与党の一部もあると聞けば「政治は一寸先が闇」という権力闘争の不確実性が思い浮かぶ。
この危機にあって日本政治の中枢に生じる闇を被災者や外国の人はどう見るのか。


▲菅政権の無能を野党はののしる。
仮にその通りでも、今は不確実性の渦のただ中だ。
有能か無能かすら分からぬ未知の政権より、よく見知った無能な政権の方がリスク計算できるだけましではないか。


***社説終わり***


公の場ですので、政治についてのコメントは控えます。
リスクを把握(明確化)するためにも、できる限りの情報公開は必要なのではないでしょうか。
あとから悪い情報が出てこないことを祈ります。
「信じられる日本」でありますように。


パスカル進学教室(茂原)



余録:避難誘導とパニック


地震や火事が起きた時、大勢の人が先を争って逃げようとお互いを踏みつけたり押しつぶしたりするのがパニックのイメージだ。
だが災害心理の専門家はそんな想定を「パニック神話」と呼んでいる。


▲現実の災害では、その手の集団的な異常行動が起こるのはまれだという。
むしろパニック神話にとらわれた責任者が混乱を避けようと危険を軽視し、避難誘導が遅れて大惨事をもたらすケースが目立つそうだ(広瀬弘忠著「人はなぜ逃げおくれるのか」集英社新書)。


▲避難誘導がなかったのとパニック神話との関係は分からない。
だがよくぞ全員がパニックも起こさず、ぎりぎりのタイミングで暗闇を脱出できたものだと冷や汗が出る。
乗客の自主的な避難が大惨事を防いだ北海道のJR石勝線トンネル内での特急炎上事故であった。


▲結果的に乗客の避難誘導ができなかった乗務員の行動は、ほぼJR北海道のマニュアル通りというから皮肉である。
規則では炎を目視できなければ「火災」とはいえない。
乗客が危険を感じ避難を始めても、乗務員は「火災でない」との判断にとらわれ続けたようだ。


▲「エキスパート・エラー」は非常事態のプロがかえってその専門知識のために人々の避難行動を阻害するような誤判断を指す。
災害や事故に対応する責任者は思い込みや規則にとらわれて目前の危険を見失ってはいけない。


▲そういえばつい先ごろも原発事故の放射性物質拡散予測データを「パニックになる」と公表しなかった政府関係者の釈明を聞いた。
世の中には人のパニックを心配するより、自分らの判断の見当外れを心配せねばならぬ人たちが多すぎる。


***社説終わり***


自分の身は、自分で守る・・・言葉にすると軽いですが、セルフディフェンス能力は、これからの日本でますます重視されていくと思います。
学校の勉強と関係ないようですが、数学的思考と国語力が関係していると思います。
もちろん、理科的な知識があれば色々な減少が予測できることは言うまでもありません。


パスカル進学教室(茂原)