6/3 産経新聞社説より | パスカル進学教室 教室長のブログ

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千葉県茂原市にある学習塾、パスカル進学教室の教室長の雑記です。
学生さんや保護者の方々に役立つような情報を配信できたら…と思います。

6月3日

 夫の経営する会社が倒産し、夫は金策にかけずり回る。妻のアキ子は法律的には、夫のつくった借金は負わなくてもいいはずなのに、女だてらにシャシャリ出て…。昭和44年に直木賞を受賞した『戦いすんで日が暮れて』は、佐藤愛子さんの実体験をユーモラスに描いた作品だった。


 ▼自民、公明、たちあがれ日本の各党が出した内閣不信任決議案は、否決された。「戦い」は、民主党政権側の圧勝だ。小沢一郎元代表のグループの大半は、前夜までの意気軒高が嘘のように「反対」に転じた。


 ▼菅直人首相が、党の分裂を食い止めた奇策は“退陣表明”だった。ただし、「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故のめどがつくまで」。鳩山由紀夫前首相によれば、めどとは、「復興基本法の成立と平成23年度第2次補正予算案の成立にめどがついた段階」だ。


 ▼もっとも民主党の岡田克也幹事長は、あっさり鳩山発言を否定した。夜の会見でも首相の発言は曖昧のまま。きのうの一連の茶番劇は、ユーモラスというには、あまりに醜悪だった。果たして、いつ「めどがつく」のか。今後国会では、またもや「言った」「言わない」の不毛な論争が続きそうだ。


 ▼小説のなかでアキ子は、債権者会議が平穏に終わったことにほっとしている夫に、怒りを爆発させる。「あなたってそういう男よ。現実に対して思い上がりすぎてるわ」「救いがたい罪、それは傲慢の罪ですよ」。首相に同じ言葉をぶつけたい。


 ▼佐藤さんの戦いはこの後も続き、見事借金を返済して、流行作家の地位を固める。一方、ひとたび「退陣」を示唆する言葉を口にした首相に、どんなリーダーシップが期待できるというのか。


***社説終わり***


どの政権がいいのか、誰がリーダーなら皆が納得するのか・・・小生にはわかりません。
とにかく日本をよくしてほしい・・・そう考えているだけではいけないのかもしれません。
日本のために何ができるのか?誰なら日本を変えられるのか?
もしかしたら、その分岐点に私たちは立っているのかもしれません。


パスカル進学教室(茂原)