電子メール発明のレイ・トムリンソン氏死去 74歳
Eメールを発明した人が死去されたとのニュースが報道されました。
感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
さて、
当方にとってのEメールについての昔話しですが、
Eメールなるものの存在を意識したのは、1980年代だったかと思います。
UNIXなるOSが既に開発されていて、そのOSが動作するコンピュータ間で伝文の送受信が可能だ。また、同時に複数の送信先に同じ伝文を送信可能だといったことだったと思います。
一方、コンピュータ間で通信路あるいは通信回線を介して、通信することは、あの時代には既に実用化されていて、当たり前に情報を送受信していたのです。ですから、送受信すること自体は極く当たり前の事だったのです。
Eメールという手段あるいは文化がすごかったのは、その後PCの普及とともに、コンピュータ間ではなく、コンピュータを使う個人間で情報をやり取り可能としたことでしょう。
国内では、初期段階では、パソコン通信というやり方が一般化して、その後、インターネットによるEメールが常識化していきました。パソコン通信の典型は、プロバイダ会社のコンピュータに電話回線を介して接続して送受信する方式であり、いわばクローズな世界の中でのメール交換でした。今でいうメールアドレスの形式ではなく、会員IDを使っていたと記憶しています。例えば、英数字8桁程度で、プロバイダから付与されるといった具合でした。
その後、1990年代になって、急速にインターネットによる通信が世界中に普及する時代になって、@(アットマーク)で区切った形式のメールアドレスが使われる様になり、爆発的に普及しました。
インターネットが軍事や当初研究や学術的な組織間で生み出され、育てられた歴史から、商用利用を含めだれでも自由に利用がOKになったことが爆発的な普及に繋がったのでしょう。
以上より、
特定の人物が電子メールを発明したというのは、少し違和感があります。むしろ、さまざまな組織、企業、個人が知恵や経験を出し合って、世界の共有物として発展させてきたというのが妥当なのではないかと感じます。
それとも、何らかの論文などの著作権とか、あるいは知的財産権などで、客観的に認知、登録されているのでしょうか?