AIの進歩で、消える職種、職業
歴史的に見て、当方の周りでも既に消滅した職業がありますね。
消滅といっても、まったく消え去った職業もあれば、必要とされる技術ノウハウが必要とされなくなったという程度のものもあります。
子供の頃、塾に通って学んだ珠算3級なんて、電卓の普及で実用価値はほとんど無くなっています。
ただし、暗算能力だけは普通の人より高いと思っています。それでも、暗算する場面も生活上少なくなって、結局あまり価値が無いのかもしれません。
同じく、塾で習った習字(毛筆)はどうでしょう。筆で文字を描くのは、とうの昔に、年賀状と結婚披露宴や葬儀の受付ぐいらいになってしまっています。
それでも、ボールペンなどで文字を書く際に子供の頃に習ったおかげで、習わなかったよりは上手に書けているのなら、少しの価値が残っているのでしょう。
工場で、金属加工を旋盤を手操作で操ってやっていた工員さんは今は通用しません。自動旋盤やコンピュータ制御のNC旋盤などを操作できなくてはなりません。
英文にしろ、和文にしろ、タイピストという職業はどうでしょう。まず、タイピストつぉひての古典的な存在価値は無くなってしまったでしょう。しかし、時代の変化にうまく対応して、ワープロ専用機やパソコンの操作にシフトできた人は今でも生き残っているでしょう。さらに、ワープロソフトやDTPソフト、さらに表計算ソフトを深い所まで習得していたら、きっと今でも強く必要とされている人材でしょう。
ソフトウェア開発の世界では、前提とするコンピュータは革命的に進展し、黎明期と現在では基本方式のみは非ノイマン型といって不変ですが、具体的にはまったく別物、別世界と言ってよいでしょう。
プログラミング言語に至っては、主な言語だけでも数十言語が歴史的に使われてきたでしょう。この20~30年間は、毎年最低あらたにひとつのプログラミング言語を習得しないとソフトウェアの開発技術者ちしての価値を維持強化できないと思っています。
会社員として20歳前後から60歳前後まで一線で働くとして、約40年間の現役生活が必要とされます。
少なくとも、技術系の仕事では、10年から15年ぐらいで、がらっと中身ややり方が変化するのです。
細かく見れば、毎年変わっていくのでしょう。
また、組織の中の役職も、一般社員から中間管理職になって、さらに、経営層にまで進む人もいるでしょう。
それぞれの役職をこなすために必要とされる思考パターンや行動様式は、まったくといっていい程違うものになります。
ですから、ほんとうに大変なのです。
ひとりの人材は、引退するために、具体的技術を3回、役職技術も3回、進歩させたり、脱皮、変身する事が必要で、そうすることで、自身の存在価値を維持、強化できるのです。
場合によっては、自分の職業、職種がこの世からなくなる事をいち早く予想して、転進する必要も出てきます。
さらに、変化の速度は、さらにあがっていくことでしょう。ですから、日々の作業をこなしていくだけでは、やがて、世の中の生存競争から脱落してしまうでしょう。
脱落しないため、生き残るためには、さまざまな戦略、作戦、保険を考えて生きていきましょう。
・50年先を予想した、職業選択
・1段ステップアップするための行動
企業内での、事業、部署の選択
・人脈作り、資格武装、専門外の知識経験
ジャンクな資格は無意味。法的に特権が保証される様な資格
社外、組織外の人脈
当方の来し方で困ったこと
・長年の有望な上司が、若くして亡くなったこと。
・自分が所属していた事業を会社が突然撤退してしまったこと。
・事業移管で、大きな部門全体で、本体から子会社に片道きっぷで出向させられたこと。
・10年以上取り組んで習得した技術領域についての知識、経験が、事業撤退で無価値になってしまったこと。
助かったこと
・世界的に、新しい技術領域が次々に生み出されて、挑戦すべき事の発見、習得に困らなかったこと。
→市場動向や技術動向の激しい変化は、苦しみもありますが、大きなチャンスでもあるのです。
・英語の資格取得により、海外ビジネスへのチャンスが得られた。
・実際のビジネスにおいて、英文でのメール、レター交換や会話ができ、大きな成果が得られたこと。
・健康でありつづけられたこと。