システム開発はなぜトラぶるか No4;虚偽の進捗報告
虚偽の進捗報告をするメンバが居ます。
これは困ったものです。
例えば、コーディングの進捗について、まことしやかに書いてあるのですが、
中身はいいかげんなコードです。
単体試験すると、およそ1/3しか、まともに試験OKにならないといった現実です。
こういった現実が、単体試験工程で顕在化ぜず、結合試験工程以降に露見することになります。
当然大幅進捗遅れとなるわけです。
この様な事態を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
進捗報告は、少なくとも週1回、状況によっては毎日実施、確認し、遅れ対策を講じます。
全て隅々みまでチェックすることは困難なので、メンバ毎にこれはと思うプログラムについて、抜き取りチェックするのです。
もちろん、抜き取りでチェックすることは事前に全メンバに知らせるのですが、どれを抜き取るかはおしえません。
あらかじめ、虚偽の報告をしても誰も幸せにならないことを理解させておくこと。
少しの遅れを小刻みに検知し、こまめに対策を実施すること。これにより、大きな遅れを未然に防ぎます。
メンバ個人の力量を工程の初期段階で判断し、分担の再配分を実施します。力が無いメンバについては評価を下げ、実績を上げたメンバの評価を上げることで適切に評価します。
がんばっても、手を抜いても評価が変わらない悪平等は、組織内に不満を呼ぶことになります。