西洋音楽と日本の演奏家 | パサ君の温泉行脚と、野の花

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好きな温泉巡りは、ライフワーク
山登りで出会う高山植物は、心の癒しです。

 

 

 

今夜は長年の音楽についての思いを、敢えて言わせてください。

興味のない方は、スルーしてくださいね。

 

 

 

 

 

この二つの演奏を、まずは聴き比べてください。

 

日本を代表するような武蔵野音大の教授方と、ベルリンフィルの演奏。

教授方の演奏は、勿論、素晴らしいものがあります。

 

が、敢えて批判を覚悟で言わせてもらうと、私の数十年の楽器経験者としての

感覚ですが、

日本人の演奏は「走る」「落ち着きがない」に尽きる。

その原因は、小節のなかの一音が短か過ぎる。

例えば、日本人は一音を「タリ」。ベルリンフィルは余裕を持って「タァリ」と

演奏し、その短い、いわば

演奏の「溜め」の不足、余裕のなさがあり、それの積み重ねが全体的に

影響を及ぼし、結果的に余裕のない

落ち着きのない演奏、次の小節のフレーズへ急ぎ、フレーズへの間隔がなくなり

次ぎへ次ぎへと忙しく走ることになっていると、長年感じていました。

そして、休符の短さも気になる。

十分な休符を得ないまま、次の音を発することで、走ることに繫がるのかも。

 

勿論、これ等のことは私の現役時代に意識していたはいたけれど、実際の過去の

私の演奏も、思う通りには出来ていなかったのも事実でした(涙) 

やはり日本人だった(笑)

 

演奏に、心が落ち着くようなテンポで、落ち着いて、もっと余裕が欲しい。

そうすれば、きっと素晴らしい演奏に繋がるはずだ。

 

それにしても、当時のベルリンフィルの木管の名手たちの音色は素晴らしい。

まるで、絹のベールに包まれたような柔らかなOb、Cl、Fgの響きは

至福のレベル💛

それに比べて、日本人の演奏家の、特に、ObとClの金属的な響きが気になった。。。

 

数百年の歴史の積み重ねの上の音楽は、伊達ではないです。