花巻、台温泉・吉野屋旅館①おおらか過ぎる宿 | パサ君の温泉行脚と、野の花

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山登りで出会う高山植物は、心の癒しです。

 大きなホテルが並ぶ花巻温泉から、更に1,5キロほど上流の

山際の渓谷沿いにある小さな温泉地が台温泉です。

 

泉質的には(ネットより)

 

 [台温泉には源泉をもつ宿がいくつかあり、泉質は大きく3つに分かれている。
●単純硫黄泉
・泉温:88.4度/pH値:8.4
●含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
・泉温:96度/pH値:8.2
●ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
・泉温:76度/pH値:8.0

温泉街地図と宿の泉質とを見比べてみると、おおまかに温泉街奥の上部が硫黄泉で、中盤が硫酸塩泉、温泉街入口付近が塩化物泉に分かれているようだ。
共通点は全体にかすかに硫化硫黄臭を帯びていて、アルカリ性を示していること。
アルカリ性の単純硫黄泉は珍しく、長野・野沢温泉や鹿児島・白木川内温泉、湯川内温泉など、温泉大国の日本でもとても限られている。

旅館組合によれば台温泉では十数カ所の源泉があるというが、山の懐から湧き出す温泉は場所ごとに微妙に変化しているのだろう。
とても繊細な、大切な温泉であることが泉質から伝わってくる。

台温泉に来る前、大きな旅館・ホテルが建ち並ぶ花巻温泉を通ってきたが、花巻温泉は台温泉から引湯することで出来上がった温泉地だ。
だから、台温泉こそが本家本元なのだと合点がいく。]

 

温泉街の入り口には倒産・廃業し、放置された大型ホテルの無残な姿があり

 

20年位は放置されたまま。景観上よろしくないので

何とかして撤去して欲しいものだ。 

 

午後3時過ぎ、旅館の専用駐車場に到着した。

既に、他県ナンバーの車が2台停まっていた。

 

チェックイン前に、温泉街の坂道を少し登ってみた。

 

 

 

100mほど登った所にある「観光荘」には檜の大浴場があり

何度か日帰り入浴をしていた。

が、何しろ、この日の気温は35℃に迫ろうかという猛暑なので

この辺で引き返し、吉野屋へ向かった。

 

 

開けたはいいが、玄関の引き戸がガタピシしていて、なかなか閉まらない💦

 

 

中へ入り、受付を探しても、それらしいものは無い。

少し戸惑っていると、奥の調理場らしいところから、若旦那風の方が出てきて

「お二階へ、どうぞ」と

 

え? チェックイン無しですか!

 

で、階段を上がって二階へ行くと、どこからやって来たのか若旦那が来ていて

部屋へ案内された。

 

 

全10室ある部屋で案内されたのは、道路に面した踏み込み付きの6畳の和室だ。

鍵も、しっかり掛かります。

 

 

 

既に布団が敷いてあり、浴衣と歯ブラシセットが備えられいたけれど

バスタオルは無し。

私は使わない派なので、全然OK。

 

が、タオルは「貸しタオル」らしく、洗濯し、使い回されたものだった。

2,300円値上げしてもいいので、是非とも新品のタオルが欲しいところだ。

あるはずのお茶セットの代わりには、トップバリューのお茶のペットボトルと

紙コップが完備(苦笑)

 

でも、部屋のエアコンはありがたく、がんがんと急速冷房をかける。

館内には酒類の自販機はないそうで、瓶ビールを注文し、まずは、到着祝いの

自主的なウェルカムドリンクを頂くことにした生ビールキラキラ

*よくある宿の案内書きや酒類の価格表などは一切なく、宿の良心価格?頼み。

 聞けば答えてくれるだろうけれど、聞かなかったので、内心、ドキドキ・・・

 お酒の持ち込みは 可 だそうです。

 

因みに、2階の廊下の片隅に、50cm四方ほどの、共同の小さな

冷蔵庫は在った。

 

 

逆光で見えにくいけれど、植木鉢の下が、それです。

 

結局、宿帳の記入は省略されているようだ😅

 

同じ2階の奥には、簡易な応接セットと洗面所があり、

 

 

その右には共同ながら、綺麗な洗浄トイレが完備されていて、

これは、ポイントが高いです。

 

でも、ここに至る導線上には、至る所に雑多な用品や段ボール箱などが置かれ

通常の宿では、あまり見られない光景だった。

 

1階のお風呂右脇にある洗面所に至っては、置かれ、積みあがった物品で

その用をなしていない状態。

自炊宿とうたっている割には、炊事場も見当たらないし・・・

 

因みに、全館喫煙可は、今時珍しく、愛煙家の私にはありがたい😅

 

まぁ、おおらかというか、細かいことは気にしていないというか、実に、

アットホーム的以上のお宿です。

 

でも、1人泊2食付きで 6千~7千円台ですから、私的には

全然、許せる程度です ♨爆笑

 

 つづく