ほんとにこれで良かったのか
サテラに反対してでも止めれば良かったかもしれない
「魔王に挑むなんて………まだ早い、おいサテラ…………」
気が付いたら姿が見えない
「かなり先に行っているのか、それより」
いつの間にか霧の中にいて、伸ばした手先が見えない
「動くのは危険か、暫く………」
その直後首に冷たい物が触れ
「動くな!切落とすぞ」
背後から声がした
どうやら刀を当てられているみたいだ
どうにかして姿を確認したくて
「!誰だ?サテラ……ではないな」
「動くなって言ってるだろう」
「…………わかった、動かない」
諦めて力を抜く
「わかれば良い……で今から何処に行く」
「あの城を目指しているんだが」
「やめておけ……犬死するだけ……そうか貴様はあの子に逆らえないんだっけ」
「………………………………」
「………まあ一回ぐらい死んでおくのも………悪くないか」
まさか女神の事を知っているかも
「なあ聞いていいか」
「………許す」
「貴様は誰だ?どうして俺達を止めようとするんだ?あの女神の事を知っているか」
あまりの多さに溜息をして
「………多いいな………暴れないと約束するなら刀を外してやる」
「…………約束する」
首から刀が外れたから振り返る
霧はかなり引いてきていて目の前に狐の面が飛び込んで来て
「狐の…………面」
思わず叫んでいた
そして白い着物を着た女性が立っていた
「私の名前は………霧雨……無音」
霧雨無音……刀をしている所を見ると
「…………剣士……」
「そうだ………止める理由は今は話せない、ところで女神とは誰だ」
あのセリフから知っていると思ったが女神の事は知らないらしい
「その狐の面は何なんだ」
「わが一族の掟でしている、ホントはしたくないんだが」
と
「そこから離れろ!」
いきなりサテラが切りかかってきたが、無音はサラリとかわして距離を取る
「迷いの霧の効果もなくなったか」
サテラは俺を突き飛ばすと
「貴方は誰だ?」
「霧雨無音よ、以後宜しくね」
「霧雨無音………まあ忘れるからどうでもいいや」
「それは残念、まあ嫌でも忘れないと思うわ、じゃこのあたりで引くとしますか」
「逃がすと思う?」
「………余裕で……大丈夫だと思うわ」
「じゃ試してみな」
そう言うとサテラは真っ直ぐに突っ込んでいったが無音は再びかわして
「そう来ると思った」
「残念、実は…」
逃げた先には俺が待っていて
「…………いつ合図した?」
真っ直ぐに俺目掛けて突っ込んでいた
「あたし達夫婦なの、阿吽の呼吸ね、さあ瑛太……そのまま捕まえなさい」
俺…サテラの旦那にされているが…………
捕まえる直前、無音は霧の様に消えて頭の中に声が響いた
「楽しかったは、ではまた会いましょう」
「消えた?」
「瑛太!辺りを警戒しなさい」
しかし無音の気配は完全に消えていた