えっ………まさかと思うが

「じゃ君は誰?」

「わたし………私は姫………ミルフィーユ」

まさかこのタイミングで………姫に戻っている

それよりあいつ、同じ名前だと言っていなかったか………違うじゃないか

どこに行ったサテラ……まさか逃げたのか

「それであなたは誰なの?ここは何処?なんで私はここにいるの?」

一杯質問してくるな

「その質問はあれを何とかしてからだ」

気がつけば怪物との距離はあまりない



ふと見るとミルフィーユは既に剣を投げ捨てている

多分箸より重いものを持ったことないと言うんだろうな

女神は言っていた

もう一人の姫は使えないと、これを見たら納得出来る

俺も似たようなものだ

さあどうする

逃げるか?

いや無理だ

俺一人ならなんとかなるが、ミルフィーユがいる

「お前ら……四天王様が言っていた奴らだ」

喋った?そうなるとかなり知能がありそうな気がしてきた

四天王?そう言えば城の中には四天王と言って数倍強い奴らがいると言っていたな

その下僕の一人か

「逃さない……首を持って帰ったらご褒美が出る」

俺達は既に魔王にマークされているのか

ミルフィーユを見ると小さくなり震えていた

「四天王の誰だ?」

「そんなの知る必要ない」

まあこれで死ぬんだから必要なしか

これで2回目の死か………早いような気がしてきた

多分女神は怒るだろうな

そうなるとあと2回…………クリアーは無理かもしれない

殺るなら早くやってくれ

既に諦めの心境である


と脇を風が吹き抜けると目の前の怪物の首が離れ赤い物が吹き上がった

「えっ?」

倒れた怪物の脇に

「君たち大丈夫か」

白い着物に狐のお面をした霧雨無音が立っていた


「サテラ………待ってくれよ」

薄暗い森の中を走っているがなかなか追いつかない

(そんなに急がなくても)

軈て前方の木の元にたたずむサテラの姿があった

「瑛太………遅い」

「サテラの方が早いだけだ」

「ねぇちゃんと訓練している?あなたを見ていると国を守れるか不安になってくるわ」

「………………………………………」

「(はぁー)仕方ないか、元の世界に戻れたら訓練を手伝ってあげる」

なんか命の危機を感じるから全力で断りたいが………絶対に無理だな

「それにしてもまだ生き物や人間にあっていないわね、街があるから人間はいるみたいだけど、生き物はいないのかしら」

そう言えばまだ生き物にはあっていない

いやいないほうがいい

いたらそれは怪物やモンスターに決まっている

人間と言えば無音とイービルにはあっているが、サテラにはその記憶がない

「あそこを見て」

サテラが指差す方向に森の出口が見えている

「あそこまで行ったら街が見えるかな」

「とりあえず行ってみよう」

出口を目指して歩き軈てたどり着くと一気に視界が開け緑の絨毯が出迎えてくれた

「「………きれい………」」

二人同時に漏らしていた

「さあ先を急ぎましょう」

あるき始めた視界の端にそれは現れた

「瑛太………あそこにいるのは…………」

間違いない………この世界で初めて見る生き物…………いてはヤバイ怪物………

ここからでもわかるやばい事が

身長は3メートル位はあり全身黒い毛に覆われていた

手はハッキリとは見えないが鋭い爪があるみたいだ

ゆっくりと近づいてくる

「……サテラ……逃げよう」

しかしサテラは抜刀しながら

「なに馬鹿な事を言ってるの」

「まさか………………」

「殺るに決まってるでしょう」

止める手をすり抜けサテラは全速で怪物めがけて斬りかかる

「サテラ………」

しかしサテラはいきなり動きが止まるとその場にしゃがみこんでしまった

「サテラどうした?足がつったか?」

いきなり止まってどうしたんだ

怪物との距離はまだある

慌て駆け寄ると肩に手をかけ

「サテラ大丈夫か?」

軈てサテラはゆっくりとこちらを見ると

「ねぇあの怪物は何?ここは何処?あなたは誰なの?私はなんでこんな所にいるの」

えっ?

「サテラふざけてる場合じゃない、あの怪物をなんとかしないと」

「ねぇ………サテラ………って誰の事」










3回………あと3回か

さあこれからどうする

とりあえず死なないようにしないと

そう言えば復活の石は砕けて砂になっている

「なにぼ〜〜〜としているの」  

頭を思い切り叩いてきた

「痛い、何をするサテラ」

「どう目が覚めたでしょう」

「それはありがとう、何処に向かうんだ」

さあどう出るサテラ

「そんなの決まってるでしょう、し……し…し……」

城を指差す直前動きが止まる

何か躊躇ってるように見える

女神は言っていた

[微かに覚えている]と

「えっと………その………なんか嫌な感じがしてきた、なんだろう?物凄く嫌な………………そう……感じ…………んんん………」

悩んでいる

「で何処に向かうんだ」

「そうね………」

サテラはいきなり振り返えると

「あの街を目指しましょう」

手が震えているのがわかる

「城じゃなくて街を目指すんだな」

「そうよ、なんか文句ある、前にも言ったと思うけど……」

勿論覚えていますとも……確か

[あたしに意見をする気!あたしの言葉は神の言葉、意見するのは万死に値する!]

だった気がする

「ふーん、覚えていたんだ、別に何も出ないわよ」

そんなこと期待もしていないわ

それよりこれで話が進む………筈

「またぼ〜〜〜として、もう一発いっておく」

サテラは腕を振り回しながら近づいてくる

「断る」

そう言いながら距離を取る

「……つまらないや………まあいいわ、さあ急ぎましょう」

そう言うとサテラは歩き出した

俺は再び復活の石を見えない所に置いて

「待ってくれよサテラ」

走り出した