金字塔
今日はサッカーの話ではありません。
タイトルを見てロナウドの記録の話だと思った人、そうはいかねー。
蚊との戦いにおいて。
今年は、例年のように蚊を挟み潰すのではなく、叩き落としたり、掴み潰したりしている。
その理由は
①何となくそっちの方がナチュラルリアクションを取れるような気がしてきている
②手を叩く音は近所迷惑である
従来、自分は蚊をつかまえることは上手い方だった。
それゆえに確率低下の懸念もあった。
しかし実際のところ、成功率は決して低下していない。
遅い蚊は指先で挟めるほどだ。
そして昨晩、ついに新境地を開拓した。
電気を消して寝ようとした時、耳元で「ブーウン」という音がした。
無視して寝ようと思った。
そして三回目の音がした時、耳元でコブシを握ってみた。
「ブーウン」が「ブー」で止まった。
正直、ちょっと遠いところを通り過ぎたのだろうと思った。
蚊を退治するために電気をつけた。
そうしたら。
そう。
右手の中で蚊が潰れていた。
自分は、ついに暗闇で蚊を退治するという金字塔を打ち立てたのだった。
衝撃のパフォーマンス。
W杯予想の本命・対抗・大穴の4チームがベスト8に残っていることも併せて、最近冴えまくっている。
オレに近づくとヤケドじゃすまねーぜ♪♪
采配に意義あり
昨日のスイス-韓国
采配に意義あり。
後半、アン・ジョンファンが切り札として投入された。
満を持しての登場。
これは定石。
しかし、交代で退いたのはイ・ヨンピョ。
昨年、ヒディンクが率いたPSVでチャンピオンズリーグベスト4に進出した、世界水準のサイドプレーヤーである。
これによってイ・チョンスがそれまでのトップ下からやや引き気味のポジションとなった。
その後の交代でソル・ギヒョンが入ってサイド起点のボールを志向したことからも、
①サイド攻撃②パワープレー、によって攻めようとしたことは明らかである。
しかしこれによって中盤の中心にあってパワープレーの落としたところで勝負する選手がいなくなってしまった。前半はイ・チョンスが中心にありそこにパク・チソンも入り込んで来たために、フォーゲルは両選手をケアせねばならず、韓国は決定機を演出することも出来ていた。
イ・チョンスが下がり気味のポジションとなったことで彼のミドルといった攻撃のオプションはなくなり、またフォーゲルはパク・チソンのみをチェックすれば良くなった。そのためスイスはきちんと引いて守りさえすればよくなった。センデロスが交代したためにセットプレーからの幾つかの決定機は韓国に舞い込むこともあったが、迫力ある攻撃シーンを作ったとは言えなかった。前半攻撃で素晴らしいプレーを見せていたイ。チョンスは守備で素晴らしいプレーを見せざるを得ないことになった。
サッカーには「間違い」はないとは思う。
しかし自分であれば、イ・ヨンピョ、キム・ドンジンのサイド攻撃、アン・ジョンファンのパスから、チョ・ジェジンに当てて、パク・チソン、イ・チョンスの飛び込みで勝負する選択をしたと思う。
実際、スタメンのパク・チュヨン、リ・ホが全く機能しなかった誤算もあったので、選択肢は色々あったし難しい采配ではあっただろう。
しかし自分は、攻撃すべき選手が攻撃に絡めない結果となったと分析する。
前述のイ・ヨンピョ、パク・チソン、フォーゲルはPSVのCLベスト4の原動力となった元チームメイトであり、注目していたこの試合だったが、彼らが世界的選手であったことは疑いなかった。
予選リーグが終わったところで、自分が感じたベストイレブンを挙げてみたい。
GK:ファンデルサール
DF:ラーム、センデロス、カンナヴァロ、デ・ラ・クルス
MF:ジェラード、エッシェン、バルネッタ
FW:F・トーレス、クローゼ、ロッベン
がんばったで賞:ゼ・ロベルト、ネドヴェド、ヨーク
迷ったところは、出場時間の多さでふるい落としました。
今大会まで知らなかった選手の中では、スイスのバルネッタ、コートジボワールのゾコラのプレーはとても印象深いものだった。素晴らしい選手は世界中にいるなー。
負けてしまったチームにももっと見てみたかった選手が沢山いる。心残りだが仕方ない。
心残りといえば。
中村は「ジダからFKを決めたい」と大会前から言っていた。
しかし中村にそのチャンスが訪れた時、キーパーはホジェリオ・セーニに代っていた。
夢にチャレンジすることすら許されないのか。
サッカーは残酷だ。
夢へのトライを見ることが出来なかったことは心残りだ。
完全サッカー仕様
御無沙汰です。
完全サッカーモードであります。
テレビと机にのみ向かう日々。楽しく過ごしております。
大会が始まる前、HPの方には「妄想」という名のシミュレーションによって予想を載せておきました。
現時点では、決勝トーナメント進出国については、一つ外しちまいました。エクアドルでなくコスタリカと予想してたが、残念なことに全敗。院でF井さんと互いの予想をぶつけていて、ポーランドはなさそうだとの話をしてたのだが、F井さん、お見事。順位も含めてばっちりです。
自分の予想はB・Dの順位を中途半端に外したので、タスキがけの対戦がばっちりズレてしまった。トリニダード・トバゴ、アンゴラの善戦で大きく「妄想」とのズレが生じています。
ちなみに
本命:ポルトガル
対抗:ブラジル、イタリア
大穴:フランス
と予想させてもらったのだが、下手をすると全てのチームが同じ方の山に入ってしまうことも。
実際に大会が始まってから、アルゼンチンの強さが目立つ。
戦前では、リケルメの振るタクトにどれくらいFWが合わせていけるのかと懸念していたし、何よりもDFを心配していた。サネッティ・サムエル・デミチェリスがメンバーから外れ、エインセは故障明け。アジャラはともかく、コロッチーニやミリトでしのげるものかと不安が強かった。
しかし蓋を開けてみれば、エインセは全く問題ない状態。マスチェラーのが中盤の底を支え、マキシ・ロドリゲスがリケルメと連動したいい動きをしている。また今シーズン振るわなかったサヴィオラも調子がいいし、これも故障明けのメッシが高いレベルのプレーを見せ、メッシへの注目への対抗意識かテベスもこれまでにないようなゴールへの意欲を見せている。
リケルメ、クレスポ、カンビアッソら計算出来る選手以外の出来がいい。
もう一つ気になるのはスペイン。
個人のレベルについてはここで言及するまでもないが、とにかくサイドの関係が素晴らしい。特にセナとセルヒオ・ラモスとの右サイドの関係が良く、ダイナミックな攻撃と守備とのバランスが取れている。左サイドもデルオルノの離脱が懸念されたが、ペルニアがなかなか悪くない。中盤特に中央が安定しているだけに、今後も目が離せない。
しかしまあ、パドックを見て予想を変えても面白くないので、贔屓のチームはコラムで書いたままにしておこう。せっかくだから筋を通して応援しないと。
さあもう少しでブラジル戦だ。
これまでの日本の出来は総じて悪くない。チャンスは作れているし。高さに関しては、小さくて跳躍力がない以上仕方ない。小手先で何とか出来るレベルの相手はこのグループ内にはいない。実力からすれば、なかなか悪くない試合が出来ていると感じる。
ブラジル戦のスタメンだが、予想ではなく自分の主観で「妄想」しておきたい。
ここまできたら攻撃的・創造的な「個」を並べて欲しい。ブラジル相手なのだから、俗に言うスーパーゴール・スーパーセーブに期待するべきだろう。
というわけで、自分はこうして欲しい。形は4-5-1
川口-サントス・坪井・中澤・加地-中田・稲本2ボランチ-サイドに中村・小笠原-トップ下に小野-高原
といった具合。自分は福西という選手の堅実性を高く評価しているのだが、この際知ったこっちゃない。稲本はクロアチア戦のように周りがヘバってると自分もサボるタイプ。試合開始からどんどん走っていただきたい。後半は巻・大黒の投入で前線からどんどんプレスをかけたい。
イメージ的には2点取られても4点取りに行くみたいな感じ。
背水の陣
言葉の通り普段だったらありえないアクセントを加えないと。
人のスタミナの話をしながらも、ジョギング中蛙の死骸でえづいて歩く出す管理人のコメントでした。
気の多いひと
W杯が開幕した。
初戦、自分はコージ氏との電話で、「ポイントとなる選手は?」との問いに、「やっぱクローゼだろ。あとシュナイダーとシュヴァインシュタイガー。コスタリカはゴメス」と応えた。
しかし、自分的には、ポイントとなったのは、ラーム、フリードリッヒを含めたサイドの選手とワンチョペ、そして誰よりもフリングスだったように思える。
フリングスのパス供給、ファールの仕方・貰い方が抜群だった。そして極めつけの4点目。
ドイツはいい試合をした。メルテザッカーなんかも随分と安定してきたように思える。
フリードリッヒのラインどりは、ゴメスのファインプレーとも言える(ということにしてあげよう)。
それよりも気になるのはポドルスキー。
ポテンシャルや、何かやりそうな空気は認めるが、シュートが枠を捉える確率が低すぎる。
ポドルスキーよりはノイビル、代表からもれてしまったけどノイビルよりはクラニーが見たかった。
出来ればダイスラーも。
それにしても、ラームのように右利きの左サイドバックはいいな。
シュトゥットガルトへのレンタルで一皮向けたかな。
昨日の様な類のミドルシュート、日本にはない武器だな。
三浦という選択肢もトライされたが、代表までのレベルには至らなかったし。
なんやかんや言うてますが。
昨日、開幕戦より心踊ったのは、
全仏オープンであります。
フェデラーのテニスは凄いわ。
教科書が試合しているような凄みがある。
フェデラーの試合を見てると、「前で裁くことの大事さ」とか「深い球を返すことの大切さ」とかいったことを改めて思わされる。
「経験が…とかじゃなく、それ以前にお前が出来てないことはこれだけある」と言われてるような。
しかし、遂に奴は後ろ向いてもテニスが出来るようになったようです。
完全に越されたロブを、完全に後ろ向きでパス。
今日は女子決勝。クレーマスター、エナンの優位は揺るがないか。
明日は、如何なるサッカーの試合よりも男子決勝が見逃せない。
昨年4大大会3冠の、テニス史上で最も強い男か。
フェデラーの4冠を阻止し、クレー連勝記録を塗り替えた、テニス史上最もクレーコートに強い男ナダルか。
去年と同じカード。第1シードと第2シード。
おそらく、画面外からボールが飛んでくるもの凄い試合になるだろう。
ジャイアンツが勝つともっと盛り上がるんだが。
女性の敵
一部の女性の敵になってしまうようなブログをひとつ。
昨今、「エロかっこいい」「エロかわいい」なる言葉・スタイルを聞く。
とにかく、結論から言わせてもらおう。
それ、変。
ここからの内容は、一人のしがない男の価値観である。
批判、苦情、中傷は受け付けない。
ぼやいてる男がいる程度と捉えて欲しい。
理由についても、これまた核心から言わせてもらえば、
カッコイイ女性にはエロさを付け加えてはほしくないし、カワイイ人はエロくはない。
誰をその対象として挙げても個人の価値観から否定されそうなので女性芸能人による比喩はしないが、男性にあてはめて考えてもらえれば、例えば岩城晃一のようなカッコイイ男に露出の多いセクシーな服装をして欲しいと臨む女性が多いとは思えないし、小池徹平のようなカワイイ男にもあえてそのような服装をして欲しいと考えるようには思えない。彼氏或いは将来の伴侶としたいと考えるなら尚更だ。
自分を性欲の対象と仕立て上げたいのなら文句は言わないが、やっぱり感覚的に変だと思う。
同性からの「ファッションセンス」の評価を得たいならわかる気もするし、チャレンジングなオシャレを楽しんでみたいという気持ちもわかる。
でも、一般人としてそのセンスを日常としてたらおかしいでしょ。
露出狂かと。
繰り返し言うが、「着てみたい」気持ちや、「流行にのりたい」気持ちはすごーくよくわかる。
コーダクミの自然体のカワイさもよくわかる。
でも、同氏のトークからエロさとか感じる?
むしろ開けっぴろげなナチュラルなところが魅力じゃないのかな?
様々な領域でのビジネスで生きる人があれやったらおかしいでしょ?
芸能、男性客商売なら勿論効果はあると思う。
それは、「ごちそうさま」って感じで。
他人だからこそ。
こういう自分は、特殊だとも思う。
自分は、かつてサークル時代のアンケート「好みのタイプ」で、
「色気のないヒト」と書いたことがある。
これは偽りのない真実で。
普段からセクシーさや色気を感じるヒトに、
わざわざ特別なトキメキとかドキっとする感情とか覚えない。
性的欲求だけならまだしも、自分はその手のシアワセなタイプではないし。
むしろ女性らしさがない人や、普段はその手の色気がない人が見せる、「特別」な感じに魅力を覚えるのではないかと思う。
ここからは矛盾してしてしまいそうなんだけど。
自分は上記のようなギャップを求めるタイプではない。
ギャップがあるヒトの方が、「その人のことをもっと知りたい」だとか、「その人の特別になりたい」だとか思うのだろうということは認めるのだけど。
自分は「特別」なヒトにはギャップは求めない。
裏表のないヒトがいい。
よくわからないヒトと長いこと一緒に歩いていきたいとは思わない。
でも、
「エロ」とか「色気」といったところでは上に書いた意味での「ギャップ論」を受け入れているところがある。
身体を見せびらかすヒトには興味が無い。
それが仕事でなく、趣向の問題なら。
というわけで、自分の中では、
「エロ」⇔「カッコイイ」、「エロ」⇔「カワイイ」は成り立っている。
無理に組み合わせようとしたら変になるんじゃないかと。
最近よく見るウェッジソールとか、あんな夏っぽくカジュアルな「カワイイ」に属しそうなものを、「エロ」のセクシーさにコーディネートしようとしても。
変だと思うなー。
一時前ののコギャルになりたいのかと思う。
これ、コーディネートの問題ではないのではないかと感じる。
そもそも変なのじゃないかと。
最後に暴言を吐くと、
「エロ~」となるものは、
その名の通り、
現実的な「エロ」との出会いを求めるヒトがやればいいのではないかと。
日本人がいきなりエロい感じになっても変だよ。
セクシーな国民性じゃないんだし。
六本木の下心丸出しの外人が喜ぶだけだよ。
なんてね。
妄想の世界
シミュレーション、予想。
どっちも小難しい言葉だ。自らの経験と分析力が基礎となっている。
しかし。
していることは未来を考えること。
つまり、壮大な妄想。
そう、妄想の世界。
というわけで、今回も妄想の世界を広げてみました。
HPのコラムの方にワールドカップの予想を掲載しました。
実は4月の中頃に書いたものです。
これに、ケガした選手、ケガから復帰した選手、代表落ちした選手についての記述を修正・加筆したもの。
読んだ皆さんの妄想も含めてリアクションがあるといいと思います。
同じ星も何かの縁
今日、テレビで『下妻物語』をやっていた。
公開当時から観たいなーと思いつつ、まだ観ていなかった。
かなり期待を込めて臨んだ。
大好きな『TVタックル』を諦めたくらいだから、過大と言える程の期待を。
その結果。。。メチャメチャ面白いじゃないか!超えたぜ、でっかい期待を。
間違いなく自分の好みの映画だった。
スピード感があって、我が家の14型に釘付け。
そのスピード感をもたらしていたのは、土屋アンナに他ならない。オレ的には。
何を隠そう、自分、土屋アンナが大好きである。
どの「モデル」が好きかと言われれば、迷わず土屋アンナと答えてきた。
雑誌の垣根を越えて女性モデルが多数出演するイベント(ファッションショー形式だけど、ブランドのものではなく、イベントだったはず…)において、ヘッドホンをしてノリノリで歩いてきた土屋アンナの表情にものすごい吸い込まれた記憶が強い。
自分は演技その他のことはよくわからんので偉そうなことは言えないんだけど、とにかくその存在感が好きで、自分の‘期待する’存在感があふれ出ていた。
カッコイイ♪
ちなみに。
3月にもこのブログで記したのだが、土屋アンナと自分は月・日に生を授かっている。
それを知って更に応援するようになった。
縁があるわけではないが、あるということにしておくと嬉しいので、そうしよう。
苦情は受け付けません。
最近ではミュージックシーンでよく見かける彼女だけれど。
また映画なんかで見てみたい。
何はともあれ。
とりあえず、『嫌われ松子…』いってみますか。
センスの差
小さくとも天皇賞をトッた自分、意気揚々とダービーへ。
去年はトッたこの東京優駿、今年はスりました。
皐月賞組、強かった。
自分の予想は、メイン、ムーン、ジャンク、マルカシェンクの馬連6点。
結果は
1着:メイショウサムソン
2着:アドマイヤメイン
3着:ドリームパスポート
次点:マルカシェンク
惨敗。
メインは自分のペースを守って万全の逃げ。序盤に引き離すことはなくも、思わしくない馬場で伸びもまずまず。これについて来れない有力馬たち。ただ1頭、手綱を緩めても刺しきれる馬がいたというところか。
自分は馬のことそれほどは詳しくないわりに、データ競馬で頭を使ってるつもりなんだが。
まだまだまだまだ…ってとこですかね。
かつて菊花を5年続けてとった実績を持つ、院生が誇る我らが馬王はというと。
1点撃破。
敵いませんな。
全額奨学金返済に充てるようなので、タカっても無駄だそうです。
知識・経験・読み、全てを含めた言葉をセンスとするなら、その差は歴然。
まあ、いいんだ。自分はスっても1200えんの小さい男だからよっ。
ラケットのガット張替えとギターの弦の張替えをした自分には、それでも痛い出費だけど。
続・今日買った本
『三匹が斬る!』風なタイトルで始まった今日の日記ですが。
昨日の名言集と一緒にに、テイストの違った本を買っていたのです。
それは。
『MEN'S NON-NO、(2006/6)』
創刊20周年記念号だそうで。
近頃人生がぱっとしないので、ひたむきだった頃の気持ちを取り戻したいと手に取った。
パラパラ読んでいたら、「MEN'S NON-NO THE GREAT ARCHIVES」というヒストリーをまとめた企画があったので、読んでみて自分のヒストリーも照らし合わせてみようかと。
自分がメンズノンノを初めて読んだのは1996年だ。ちょうど半分の歴史をオレは知らない。
メンズノンノ誌面からモデルの歴史を見ていくと、結構興味深い。
まず最初の知らない10年。当初10年のモデルは、今日俳優としてシブイどころを占めている人が多い。加藤昌也、桐島ローランド、マークパンサー、田辺誠一、大沢たかお、反町隆史、谷原章介…といった具合である。その人たちが着ているのが「渋カジ」「デルカジ」「アメカジ」なんかであるから、必要以上に若さを感じられていい。みんなツーブロックだ。かわいらしいこと。
また、面白いもので、93年くらいからのファッションは、当時中学生であった自分にも、末端の量販店から流れていた服装とかぶってくる。まずアンコンジャケット。こんな漢字の肩が真っ直ぐのラインのアウター、みんな着てた。まったく意識のない年齢だっただけに、懐かしさを感じることそのものが面白い。あとネルシャツ。自分は、メチャイケかなんかで武田真治が着ていた赤いネルシャツと黒ジーンズの組み合わせに妙に魅かれ、年明けにはお年玉を握り締めてそのまんまの服装を着るために走った。
しかし悲しいもので、ネルシャツがバシバシ掲載されているのは93-94シーズン。自分が購入したのは95-96シーズン。流行が定番になった頃だ。、自分が最先端でなく、ド定番に流されていたことが明白。
そんな遅れものの自分が、96年から読み始めるわけだ。ここから異常なほどのキャッチアップがなされるわけだ。96年のW.&.L.T.のブレイクと時を逸にして、ちょいアバンギャルドな服へのキャッチアップを志す。ヴィヴィアン、マサキ・マツシマなんてのは都心に出るたびにチェックしていた記憶がある。20471120とか懐かしいわ。アローズでATOとか見てきたあとだと、東京って面白い街だなと思ったりした。店に小さい観覧車ありましたから。しかし、自分の中にも曖昧な線があって、ネメス、ウォルト、ビューティー・ビーストなんかは自分が着るものじゃないなとも思っていた。で、97年、ファッション多感であった自分を含めた高校生達の間にラフ・シモンズ旋風が吹き荒れる。自分のような貧乏人には購入は無理だったが、大きく影響を受けていたと思う。この辺りでアントワープの6人なんてのも同時に日本で有名になりつつあり、クリストフ・ルメール、ジョー・ケイスリー・ヘイフォードなど、カジュアルさの中にあるトラッドさ、前述のラフシモンズのスクールっぽさ、が自分の今の価値観を形成しているような気がする。シンプルなカジュアルというか。自分の服は基本的にワンポイントのものが多いことからもこれを感じる。
ここで前の10年と同じようにモデル達を見てみると、二つの傾向に気付く。
①純和風のモデルの圧倒的な減少
②俳優への転身という方向性の減少
①は、ヨーロッパブランドの台頭があり、やむを得ないが、「裏原宿」「ストリート」といったものが流行した時代にあっても振り戻しはなく、リヴ・ゴーシュ、ディオール・オム、ドルガバ再燃と来てこの勢いはますます加速しているように感じられる。
自分が読んでいた96-98の間にも、既にハーフの波が訪れていた。誰が何と言おうと、自分の中ではこの頃のトップモデルは、ユアンとリヒトだった。スポーツ感、シンプル感と、強い影響を受けた。ここにフィーファンなんてのも同じアジアから来るもんだから、モデル陣はインターナショナルにな拡がりを見せていた。
②に関して。上記のユアン、リヒトは俳優業には手を伸ばして来なかった(と思う)。勿論、自分が読んでいた頃のモデルの中でも、完全に俳優業への転身を果たした人も多い。池内博之、鈴木一真、key、最近ではRIKIYAなんてのもいる。ただ、彼らには、おしゃれ系の作品、もっと狭く言えばミニシアター系の匂いがする。
これについても、誰が何と言おうと、自分の中でこの方向を決定付けた二人がいる。一人はARATA。彼は『ピンポン』で鮮烈な印象を世間に与えたが、当時も「REVOLBER」などのブランドを手掛け、今もファッションの世界を中心に活躍している。もう一人は、最後の大物(?)である、伊勢谷友介。こんにちはアーティスト集団KAKUTOで活躍しているが、彼の芸大での専攻は映画。そして監督業を強く志している。映画俳優としての活動もしているが、前の10年のようなドラマ進出とかそういった路線ではない。
表紙のコレクションもあったが、自分には二つ印象深いものがある。
一つは、1997/5のデーモン・アルバーン。その綺麗にまとまった短めの髪型に憧れた。これにしてください、と美容院に持ち込んだことも。が、髪質が全然違うから無理だと。デーモンは、見たとこ柔らか・細め・量普通。自分は硬め・太め・量多い。「この長さにしたら髪立っちゃいますよ」と一蹴。
もう一つは、掲載されてないのでわからないが、おそらく97年か98年の木村拓哉。赤のパンツに白いカットソー。これにD Squaredのベルト。このベルトが面白いくらいバカ売れで、以後このブランドは誌面も賑わせた。勿論カッコイイベルトだったけど、キムタクってすげーって思い知らされた。
なんてとこでしょうか。
自分として気付くことは。
悲しいくらい流されていたということ。
先のネルシャツやなんかの例だけでなく、自分はメンズノンノを読まなくなって以後、一切の服の影響を受けてない。裏原宿とストリートの間に断絶がある。ダブダブした服に興味がない。しかしAPE、アンダーカバー、ジェネラル・リサーチなんてーのは今でも変わらず自分の中では好きな方のブランドで。
つまり。「時代に流されない」スタンスでいる割りに、本当は「時代が止まっている」のかも。
やばいぞ、やばいぞ。
確かに、ドリスのシャツも、SOPHのブルゾンも、インバーアランのアウターも彩度が落ちてきているぞ。
エレクトリックダーツ台より服が先だぞ。
落ち着け、オレ。
服を買う金を貯めねば。
稼ぐこともせねば。
というわけでひたむきに生きるチカラが2上がりました。
ということにしておこう。
週末には、昔行ったコースを歩いてみようかな。
今日買った本
お金を軽く(残念なくらい軽く)おろしがてら、本屋に立ち寄った。
爽快にクスクス笑える本を読みたい気持ちだったのだ。
そこで、以前にも一度手に取りかけたこの本を買った。
ね、面白さが確約されてるような本でしょ?
というわけで読み始めたのだが。
驚くなかれ。
一発目の名言から、ウンOの話で始まったのである。
一発目から、小学生が喜びそうなこのアイテムが絡む話を書くのは結構勇気がいる。
今日では『東京タワー』でミリオンの人を泣かせている同氏も、その点には意識はあっただろう。
が、しかし、同氏は直球勝負だった。
むしろ、カウント球のチェンジアップに首を振って投げたという感覚か。
それはともかく。
半分強まで読み進めたが。
自分的には、同じようなジャンル(と勝手にくくった中)では、この本を買うきっかけともなっていて、一昨日くらいからちらほら読み返していた、松尾スズキ『大人失格』 の勝ちである。
否、好みである。
理由は簡単。
自分は、性の要素が絡むブッラクユーモアが不得手だ。
無意味だとわかっていても、本当はだいぶ認識していても、男女の関係には誠実な価値観でいたいのだ。
夢見る少年じゃいられない、ってとこまで痛い目に遭ってはいないし。
ドラマなんかでも、背徳的なものが絡むストーリーのものは見ない。
不倫や浮気なんかもっての他。それがコメディタッチで描かれていたとしてもイヤ。
そんな自分が、あっちでもこっちでも…という彼女に騙され、知らぬは彼のみ…という状況から湧き出した言葉には笑えない。
言っておくが、自分は別に純粋ではない。
普通にエロいし、普通にどうしようもないし、普通に妄想したりもする。
でも、わざわざ読みたくはないかな、ダークな部分は。笑いに変えたとしても。
最後に。
氏の名誉のためにもちゃんと言っておくが。
この本、しっかり面白いですんで。
そこんとこ、勘違いだけはなさらずに。
僕の感性の話なんで、今回は。