拝啓 ディラントーマス様
このたびは、かの地アイルランドより9時間の時差をものともぜす、極東の地、日本・東京にお越し頂き、誠にありがとうございます。
ご存知のこととは思いますが、昨今のジャパンカップというのは、わが国の調教馬がやたらに強くなったせいか、諸外国からの出走馬も少なくなり、また質と言う面においても、それぞれの国のチャンピオンを決めるレースの出走馬が少なくなり、本来ならただ馬券を買って楽しむファンにすら「ジャパンカップは大丈夫なのだろうか」と余計なことまで考えさせられるぐらいの状況でした
さらに追いうちをかけた馬インフルエンザの感染において、外国からの出走馬が今年はついに芝でもいなくなり、下手をすれば、「秋の目黒記念かよ!」と思わされるかもと危惧いたしておりました。
しかし、招待を受諾頂き、そして本年でしたら幣国のメイショウサムソン・ウオッカともロンシャンにてともに覇を競い合っていたかもしれないディラントーマス様の出走は、我々競馬ファンも楽しみにし、来年からまたジャパンカップが
諸外国にも認知され、さらなる競馬の発展があれば、これにまさることはないと
思っておりました。
ディラントーマス様の出走においては、主催団体であるJRAのほか、我々末端
の競馬ファンからも、厚く御礼申し上げます。
また、アフタージャパンカップにおいても、先だって『ミシュラン東京』が出版されました。みなさま、持ち合わせのほうはまったく問題ないでしょうから、あらん限りの東京の旨いメシをご堪能いただければと思います。さらに申し上げますと、かねてより『恨ミシュラン』というガイドもございますので、こちらにおいては、なぜか香港の店も掲載しております。ぜひお手にとってご参考にしていただければと思います。
つきましては、ディラントーマス様のジャパンカップ出走に最大限の敬意と感
謝の意を込めて、全力で予想から消させていただきたいと思います。
そしてレース終了後は、中山競馬場で一部マニアにすっかりおなじみの、柴田善臣と同じように、あらん限りの大声で「オブライエン師ね」と叫び、今年のジャパンカップの総括とさせていただきたいと思います。
日本の競馬ファンが、ある意味世界で一番国際化に順応している客だと認識していただきつつ、ジャパンカップ後の繁殖生活においても成功をお祈りいたしております。
府中在住の一ロクデナシより
敬具
==========ここまでが、火曜昼に書いた原稿です=========
なんだよ検疫に引っかかって出走アウトって。ここまで書いてさらには印のあとでも「誰がJCで凱旋門賞馬なぞ買うかボケ。しかもそのあとにブリーダーズカップ挟みやがって。もう今年一番のこれ以上ないわかりやすいカモだよ。メイショウサムソン頭でもおかげで配当はいいな。はははははは」まで思い描いていたんだぞ。この原稿も最近落とし気味だったから万全の体制を敷いて休みの日に書いたのによ。
これで「強い日本の馬に眼前逃亡」と書かれても、否定できないよな。日本に来る段階での衛生上の管理に疑問も感じるし、そういわれたくなかったらジャパンカップとか天皇賞とか、なんだったら白富士ステークスとか淀短距離ステークスでも勝ってみろよ。来年は天皇賞もセン馬出られるし、問題ないだろ。
◎:インティライミ
○:メイショウサムソン
▲:ポップロック
△:ウオッカ
△:ヴィクトリー
カモ:アドマイヤムーン
〓:コスモバルク
近年では一番のJC必勝ローテかもしれない「京都大賞典直行」。しかもインティライミは堂々の父内国産馬にもかかわらず「府中の2000mを使った後は引っかかり癖がついてしまい、2400mを戦うにはリンクしない」という考えから、天皇賞には見向きもせずJC一本に絞ってきた。このあたり、同じローテで実際にJCを勝ったタップダンスシチーと一緒で、佐々木調教師の並々ならぬ本気度がうかが
い知れる。オブライエンとは雲泥の差だね。距離に不安もあったが、本格志向の京都2400mでの快勝にその不安も一掃され、いい感じで人気もないし、私自身、そのタップダンスシチー以来のJC的中を目指す。ついでに言うと、実年齢と一致しないぐらい長く競馬を見ていますが、G1での万馬券って、恥ずかしながらこのJCが最初なんです…しかも単勝買い忘れてさらなる利潤獲得に失敗しているし。
天皇賞からの2走目ということで、メイショウサムソンは非常にいい状態でJCを迎えられ、そして有馬記念まで行くだろう。これといってケチをつける理由もないし、ただ配当面で印を落としているだけ。でも、前日2倍を切っているのは少々やりすぎじゃねーか?
そして府中に文句なしの実績があるポップロック。長距離志向の馬が天皇賞で絶望的な位置からよく4着にまで追い上げたものだと関心。距離延長が悪いわけもなく、この馬だって勝つ可能性十分。
そして扱いが難しい3歳G1馬2騎。特にヴィクトリーは本当はJCダートのフサイチホウオーのレース振りを見てから参考にしたかったところなのだけど(原稿執筆、土曜日午前中)、3年前コスモバルクを折り合わせて差し返す爆発力を
見せたルメールの騎乗だし、爆発力というところでいえば当時のバルクをもしのぐ可能性も秘めているので、おさえます。ウオッカについては、予想とか状態のチェックとかという部分を超越して、もはや「信じるか否か」の領域でしょう。
東京優駿だってそういう気持ちで買った人が多いと思うし、しかも距離的なものや能力はすでに証明されているから、私のスタンスとしては「若干信じてもいい」の△
カモはアドマイヤムーン。天皇賞と比較して条件の好転が何一つないので(特に距離)自信の消し。
そして立場上買わざるを得ないコスモバルク。冬樹じゃない時点で買う気力が薄れいているんだけど、思えば外様でもない純正JRA騎手が乗るのって、去年の札幌日経オープンの武幸四郎以来、まだ2度目。そのときは62kgで2着だから
一応は結果を出した。だからどう乗るんだろうという興味はあります。
いずれにせよ、バルクの馬券は別腹としていつも買っているので、印も競馬では使わない印がいいなぁ。だけど下手に記号を使ったら表示されない場合もあるので、じゃぁ逆に、ということで、その機種依存文字表示不可の際にでる、
『〓』(げた)
としたい。何かの間違いで単勝100枚購入して、買ってしまったら、その単勝の払い戻しで。少なくてもそれなりに状態のいい中古車買えるだろうし、下手したら「ヴィッツチャレンジ」ぐらいにはなるかもね。