冷やしトマトに砂糖! | 中国、食うぞ、飲むぞ
2006-06-16 21:20:01

冷やしトマトに砂糖!

テーマ:中国の庶民中国飯

先日、ご紹介したハイキングクラブの山行企画にまた参加しました。下山が早く、まだ日が高くて暑いので、村の食堂(レストランとは口が裂けてもいえないレベルです)を占拠して、お疲れ様のビール乾杯をしました。

 つまみは、前回同様、ポテトチップにカシューナッツ、アーモンドに、ビスケットといった欧米人大好きラインナップでした。前回登場したキッシュもどきのケーキはなく、平穏に打ち上げが終わるのかなと思いましたが、食堂のおばさんが、冷やしたトマトをスライスして出してきました。

 ちゃーんと皮の部分、洗ったろうな。どうせ、農薬ばりばりなんだろうから。と思いつつ、眺めただけで食べるのを避けていましたら、皿が強制的に回ってきてしまいました。

 しょうがない、皮がなるべくついていないのをいただくかと、中央のお塩がかかっている部分のトマトを箸でつまんでいただくことにしました。


冷やしトマト01 粒粒は砂糖


 そして、口にした瞬間、?????。

 あ、甘いじゃないの。これ、砂糖です。塩だと思って、口にしただけに、空太郎の舌はびっくり仰天でした。

 トマトに砂糖ねえ、と思いつつ、隣で空太郎に続いてトマトを食べた中国人のお嬢様に「これ、かかっているの、砂糖だけど。変じゃない?」と問うと、「別に。普通じゃん。トマトには砂糖。おいしいでしょ?」と言って、トマトに砂糖をたっぷりこすりつけて口に放り込みました。

 ちょうど、はす向かいに座っていたドイツ人のマキシミランと話をしていたので、ついでに彼に聞くと、「砂糖はつけないよ。何もつけずに食べるかな」と答えてくれました。

 やっぱ、中国人が変なのだ、と確信しつつ、助手の寅さまに聞くと、「中国人のほとんどが砂糖をかけますよ。トマトは野菜と果物の中間の扱いだから」と答えてくれました。

 確かに、スーパーを注意して観察すると、野菜のコーナーに置いてある場合と果物の列に並んでいる場合といろいろです。

 先日乗った国内線の飛行機の中で出てきた昼飯でも、プチトマトがメロンと一緒にデザート扱いで出てきました。


冷やしトマト02 デザート扱い


 でも、やっぱり変だよねと繰り返すと、寅さまが「私の知り合いの日本人が日本でも砂糖をかける人がいるって言っていましたよ」と反論してきました。

 そこで、いろいろ調べてみたところ、日本経済新聞社のサイトの中に「新日本食奇行」というB級グルメ研究企画があり、そのシリーズの中に「冷やしトマトに何かけるというのがあったのです。

 読者に投票させる企画で、結果が細かく発表されています。全国規模で見れば、なにもかけずに食べる人と塩をかける人が拮抗しており、両者で圧倒的多数を占めていますが、都道府県別に見ると、一部に砂糖をかける少数派が結構な割合でいることがわかったのです。

 回答者の10-25%がトマトに砂糖をかけると答えたのは北海道、青森、岩手、宮城、山形、群馬、新潟、山梨、島根、山口、愛媛、長崎、宮崎、鹿児島と14道県にも及んでおりました。全般的には寒い地域が砂糖をかけている気がしますが、九州や四国にも塁が及んでいるのには驚きます。

 うーーむ、中国だけではなく、日本も恐るべしです。皆さんはどう思われますか。

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