先日の土曜日の昼下がり、西宮市夙川のアルテシンポジオにて、
ブリリアントなアンチエイジングランチ会が開催されました。
なにげにHBRのプレートが・・・
さすが、ぬかりない講談社スタッフ!
イベント開催前のスタッフの念入りな打ち合わせ。
講談社の方もお店の方も真剣な表情です。
こちらのお店のおススメは・・
新鮮なエキストラバージンオイル。
写真は、今回のお料理で使われた、全てのものです。
アルゲリータデイサボイア系のプーリアというお塩。
アドリア海近くの塩田でとれたもので、結構シャープなお味です。
そして講師の先生は、今をときめくアンチエイジングドクター青木晃先生。
今回は、先生と一緒にアンチエイジングメニューを
監修させていただきました。
今回のAAイタリアンのテーマは、
「夏の紫外線に負けない抗酸化成分をたっぷり摂ろう!」と、
「体にイイ油でアンチエイジング!」

夏が旬の獅子唐には、抗酸化成分のビタミンC、βカロテンが豊富です。
オリーブオイルが脂溶性ビタミンであるβカロテンの吸収を高めるところもポイントになります。
また、唐辛子同様にカプサイシンも含むので、
新陳代謝を高める効果も期待でき、夏バテ防止にも。
獅子唐にはカリウムも多く含まれますが、このカリウムはナトリウムに拮抗し、
むくみや高血圧予防に働きます。
(食材)獅子唐
β-カロテンやビタミンCなどが豊富に含まれています。
また、ビタミンCの作用を補強して、毛細血管を丈夫にするビタミンP、カリウム、
食物繊維なども含まれています。
唐辛子と同様にカプサイシンを含みますので、新陳代謝を促進し、脂肪を燃焼させるので、
ダイエットにも向いています。
『イワシのマリネとルーコラのテリーヌ糸唐辛子と共に』
イワシにはDHA(ドコサエキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)
という体に良い脂として知られるn-3系不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
DHAは脳を活性化させ、EPAは血液をサラサラにする作用があります。
これらの脂質は、加熱しないで摂る方が良いのでマリネで。
(食材)大羽イワシ
良質のたんぱく質、骨を丈夫にする栄養素が多く含まれています。
カルシウムの含有量は100g85mgと多く、骨や歯の強化、骨粗鬆症を予防する為にも
たくさん食べて骨を丈夫にしましょう。
ビタミンB2も豊富。B2は成長を促進し、細胞の再生を助け粘膜を保護してくれる栄養素です。
健やかな皮膚、髪、爪の維持など健康に欠かせないビタミン群です。
また、EPA(エイコサペンタエン酸)が多く、血中コレステロールを下げる働きがあります。
おまけに、脳神経の働きを助け血液の循環を良くする成分であるナイアシンも含まれているので
効果抜群です。
ルーコラ
栄養価が高い緑黄色野菜です。 β-カロチンを初めビタミンEやビタミンKを豊富に含んでいます。
マグネシウムやリン、鉄、カルシウムといったミネラルを含んでいます
ビタミンCも豊富に含んでいます。 風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があると
言われています。美肌効果あり。

アンチエイジングにとって食事における血糖値の上昇を
なるべく抑えるのがポイント。
炭水化物はダイレクトに血糖を上げてしまうので、イタリアンには欠かせないパスタには
血糖上昇を抑え、インスリン分泌を刺激しないハーブの日本山人参を練り込んでいます。
また、女性には欠かせない栄養成分の大豆イソフラボンが豊富な豆腐も使った究極の
アンチエイジングパスタに仕上がっています。
ソースにはやはり、ピーマン、茄子といった夏野菜を使用。
(食材)ジャガイモ 、豆腐 、パルミジャーノ 、プロシュート、小麦粉
ピーマン
ピーマンはビタミンCを豊富に含んでいますので、細胞を丈夫にし、
カゼの予防やお肌のトラブルに効果的です。
毛細血管を丈夫にするビタミンPやコレステロールを低下させる作用のある葉緑素
(クロロフィル)を含んでいますので、高血圧や動脈硬化にも有効です。
クロロフィルには抗酸化作用があり、がん予防にも効果が期待できます。
加熱することによりピーマン特有のにおいが少なくなり、食べやすくなります。
また、油と合わせることでカロチンの吸収を高めることができます。
ビタミンCは加熱すると壊れやすい成分ですが、ピーマンは果肉が厚いため、
熱を加えてもビタミンCの損失は少ないようです。
茄子
95%は水分で、主成分は糖質です。栄養的には際だったものはありませんが、
昔から、のぼせや高血圧の人が食べるとよいとされてきました。
夏野菜は全般に体を冷やす作用がありますが、特になすの効果は強く、
食あたりしそうな時や体のほてりが強い時に食べると効果的です。
皮の特徴的な紫色はナスニンという色素ですが、なすの皮には抗がん作用や
老化防止効果で知られるポリフェノールも多く含まれています。
スポンジ状の果肉は油と相性がよいです。
日本山人参
血糖上昇を抑え、インスリン分泌を刺激しないハーブです。
今回、ニョッキに練り込みました。

仔羊の肉には脂質代謝に作用して脂肪を燃えやすくさせる
L-カルニチンが多く含まれているため、
ダイエット中でもOKな食材として知られています。
アンチエイジング的には肉系のたんぱく質も適度に摂取することが重要です。
その際は、こういった赤身の肉で脂肪が少ないものを選ぶのがポイントです。
ここでも夏野菜をふんだんに使ったカポナータが抗酸化的に効きます。
(食材)仔羊ロース
ルニチンが牛肉や豚肉より多く含まれています。(ラム肉100gあたり134mg)
カルニチンは必須アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されるアミノ酸の1種で
ビタミンと似た重要な働きをします。
脂肪酸の代謝を促進し血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを低下させたり、
脂肪酸を燃焼する働きがあることからダイエット効果が注目されています。
ゴーヤ
苦みには血をキレイにして、血圧を安定させる効果があると伝えれられてきました。
果皮に含まれるモモルデシンとチャランチンという成分に血糖値を下げる効果あり。
へちま
ビタミンやミネラルを豊富に含んでいるため、美容にいい夏野菜です。
成分として硝酸カリウム,サポニン,ペクチン,タンパク質,糖分があり、
飲酒などで体内に入ったアルコールの分解を早める作用のあることが最近の研究で
明らかにされており、これはウリ科植物に多く含まれる酵素のADH、ALDHが、
アルコールが肝臓に運ばれる前に胃や腸でアルコールやアセトアルデヒド(悪酔いの原因物質)を
分解することにより、肝臓に負担をかけずにアルコール代謝が行われるためで、
ヘチマエキスを顆粒タイプにした“アルコール対応”サプリメントもつくられています。
ズッキーニ
カロリーが低く、ダイエットにはオススメの食材です。
油で炒めることで、ズッキーニに多く含まれるカロチンの吸収率をUPさせ、
体の免疫を強化し、風邪の予防や粘膜の保護に効果があります。
また、ビタミンBが血液の循環をよくし、体に溜まった余分な水分を排泄してくれるので、
むくみ解消や血行促進によって美肌効果を発揮します。女性の味方の食物繊維も含んでいるので、
他の夏野菜と一緒にたくさん食べたいものです。
トマト
カリウムを含みますから、体内の余分な塩分を排出して、高血圧予防に効果があります。
トマトの赤い色はリコピンという色素ですが、抗酸化作用や
ガンを防ぐ効果があることが分かってきました。
タマネギ
独特の辛みと香りは硫化アリルという成分です。
切る時、涙が出るのは硫化アリルが目の粘膜を刺激するためです。
硫化アリルには消化液の分泌を助け、新陳代謝を促進し、
ビタミンB1の吸収をよくするという作用があります。
さらに血糖値を下げる作用や高血圧、動脈硬化の予防にも有効と言われています。
硫化アリルは水に溶けやすく、加熱すると甘味成分に変化します。
オクラ
独特のぬめりは好き嫌いが分かれますが、ぬめりの成分はガラクタンやアラバン、ペクチン
といった食物繊維です。これらの成分には、整腸作用があり、またコレステロールを低下させる、
血糖値の上昇を抑えるなどの効果があります。
その他にも、オクラはカルシウム・鉄・カロチン・ビタミンCなどを多く含み、
栄養価も高いので、夏バテ予防としても適した食材です。

デザートは量を考えれば無理に我慢しなくてもOK。
ここでも抗酸化成分のアントシアニンが豊富なブルーベリーを
アンチエイジングフルーツとして使っています。
日本では氷菓をアイスクリームとシャーベットに分けて表現しますが、
イタリアではすべて“ジェラート”と呼びます。イタリアンジェラートは、
乳脂肪分が3%~6%程で低脂肪。
また低オーバーラン(空気含有率が低い)なので、さっぱりとしたなかにもコクのある
クリーミーな仕上がりが特徴のヘルシー“アイスクリーム”
アイスクリーム8%、ジェラート5%、アイスミルク3%、ラクトアイス(乳固形分)3%、
シャーベット1~2%、ソルベ(牛乳なし)

同じ炭水化物を摂るのなら、出来るだけGI(glycemic index)値の
低いものを選ぶようにしましょう。
フランスパンや食パンよりも全粒粉のパンの方がGI値が低めです。
全粒粉パンは食物繊維が薄力粉の2.5~3倍、鉄、ビタミンB1、ビタミンEも豊富なようです。

ハーブティーは、昔からヨーロッパなどでは、
「長寿のハーブ」として愛飲されてきたレモンバームのものを。
レモンバーム はミントの一種です。 メリッサとも呼ばれます。
メリッサ はギリシア語の「ミツバチ」という意味。レモンバーム の花の蜜が
良質なハチミツになります。
レモンバームには、 鎮静効果があり、リラックスタイムにオススメ。 不安やストレスを取り除き、
気分を明るくしてくれ、記憶力も高めてくれるとも言われているレモンバーム。
勉強前などにもオススメ。脳の活性化や若返りにも有効とも言われています。
そして、今回の主役を張った・・
n-3系の亜麻仁オイル。
青木先生が持ってきてくださいました。
普段のお食事では、n-6系の油(べに花油、コーン油、大豆油、ゴマ油)は
不足することなく摂れていますが(というか摂取過多な場合も)
n-3系の油は、まだまだ少ないです。理想はn-3:n-6=1:4 です。
意識的にn-3系油(ナッツやエゴマ油、魚油なども)を摂る必要があります。
亜麻仁油小さじ2杯+青身の魚100gを目安にして毎日摂取が理想です。
ランチ会の後の記念撮影。さっすが、眩しい日差しもなんのその。
まあ、美男美女揃いですわ~

お暑い中&ご遠方の所を参加された皆々様、
本当にお疲れさまでした~




