「PALIKARI」ブログ -8ページ目

最高の珈琲をもとめて

今週は、お店で出す珈琲を探している。

ちなみに普段、珈琲はほとんど飲まない。
嫌いなわけではないが、体が求めないからだ。

なので、珈琲の知識もないし味も知らない。
まっさらな状態からスタートだ。
自分の嗅覚と舌だけを頼りに旅に出た。
最初のナビゲーターは「おいいしいコーヒー豆を買う本」というガイドブック。

その中で、ここは!という焙煎屋さんは
小田急線の読売ランド駅からすぐの「トランサイド珈琲焙煎工場」。
都内有名レストランで使用されているらしい。
例えば、表参道「アクアパッツァ」や目白「田中屋」にも卸している。

初日から大当たり!
最高にイカした変人?のお店だった。
川沿いにあるトタンで出来たロフト付の小さな建物。
口では表現しきれないが、店主の個性がでている内装や佇まい。
木枠の硝子戸を開けると、足を組んで黒いピアノに放り投げている店主が居た。
巨大なスピーカーからはクラッシクが流れている。
お店というより、アジトもしくはコウバ。

珈琲の事を質問すると話しは止まらない。

聞いた事はマニアックすぎてあまり覚えていない。。
勝手にまとめると。。
ここには、彼の舌で行き着いた一種類のブレンド珈琲があるのみ。
もちろん、冷やした珈琲やエスプレッソもそのブレンド豆で作る。
珈琲を入れてもらったが、確かに旨い。
澄んでいて、アクが無く、深みや旨味がある。
これなら、珈琲好きな人にもいけるような気がする。
彼の焙煎の深さは何種類かあるのだが、「No11」が一番らしい。
珈琲豆の挽き方からドリップする時間までの拘りを伝授してもらった。
そうそう、値段もとても安い!


珈琲を入れる機械は手でドリップが良いのか、イタリアの機械が良いのか質問した。
一時間に60杯以上注文があるなら500万円程するエスプレッソの機械で良いのがあるよ。
その値段もペイできるらしい。
それか、手でドリップするのが良い。
彼は、一時間に200杯くらいだったら一人で手で出来るよと言っていた。
彼がドリップしているのを見たが、確かに簡単そうには見えたが。。
まぁ、プロ中のプロだからな~。
ちなみに、50万円~百万の機械は手でドリップする味には、まだ勝てないようだと言っていた。
(例えばイタリアのチンバリとかでも。。)

彼の佇まいと珈琲の想いは真摯だ。

こんな言葉がホームページに載っていた。

珈琲の味と香りを造るのに、略。直火式焙煎機は、 電子制御装置を一切使わず、豆が焙煎によって出す音を聞き、匂いを嗅ぎ、目で色を確認しながら煎り揚げる方法は、経験豊かで、味と香りを認識する良好な感性が備わっている者により焙煎されたとき、全世界が認める高品質珈琲を作り出す事が出来る。

なるほど。。 

彼の舌が最高に良いと認めている味に行き着いているようだった。
茶道に通ずる、普遍的なものを感じた。

今日は、ひとつの完成形を見た。
彼の、揺るぎない珈琲の味を。