すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り -5ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

【フランス】パリの最新インテリア、インテリアアイテム、家具、インテリアコーディネートからパリの日常まで、現地特派員が様々な情報をお届けします♪

古くはブルゴーニュ公国の首都として栄えた、ディジョン。

パリから高速鉄道TGVで一時間半、バスや車でも3時間半の、古い歴史を誇る美しい街です。

 

まずは、かつての公国の領地を見渡すに相応しい「フィリップ善良公の塔」へ向かいます。

 

 

当時はフィリップ善良公の権威を誇ったこのゴシック様式の地上46mの塔。

今では、観光局のガイドツアーのみでの案内、規模も一度に20人までしか昇ることのできない大きさです。

 

螺旋階段を抜けると、眼下に広がるかつての城下町が一望できます。

 

尖った塔の建物は、1250年建築のノートルダム教会。ブルゴーニュ地方に残る、イタリア・ルネサンス様式のモザイク屋根もちらほら。

 

 

そしてガーゴイルの目線の先、遠くに見える丘陵は、ブルゴーニュワインの葡萄畑です。

 

 

領地を示す地図にも、ニュイ・サン・ジョルジュ、ジュヴレ=シャンベルタン、マルサネ…などなど、ワインの産地で馴染みのある地名が並んでいます。

 

街のシンボル、フクロウの像を求めて街のプレートを辿ると、ビリケンさんの足の裏よりもツルツルになった幸福のフクロウに出会えます。

 

左手で撫でながら、願いを唱えます…。

 

2回目のワクチン接種から14日が経ち、ワクチンパスポートを持って初の一泊旅行。

更に8月からは、カフェやレストラン、劇場、美術館、長距離移動の公共交通でも、ワクチンパスポートの提示もしくは陰性証明書(秋からは有料に)が、義務となります。

 

 

5月19日、パリでレストランやカフェのテラスが開放された日に、デパートも119日ぶりに再オープンしました。

 

そして6月30日、例年よりも一週間遅れソルド(セール)のはじまりです。2回目のワクチン接種の帰り道、観光客がほとんどいない、まこと不思議なパリのど真ん中で、束の間の華やかさを感じます。通販ばかりの生活に慣れたと思っていましたが、ギャラリー・ラファイエットの豪華なクーポールの下で、実物を見たり、試着をしたりと、一年半前の感覚が蘇ります。

しかし、高級時計やブランドの売り場ががらんとしているのを見ると、お金を持っている観光客の消費に支えられていた事を、ひしひしと感じずにはいられませんでした。

 

 

ユーロ2020観戦中のバーの大騒ぎや、プライドパレードの人混みの中には、まだ不用意に近付けないですが、夜間外出やレストランの人数制限が解除されたり、年度末のシーズン終了滑り込みで美術展やコンサートに行ったりと、忘れ物を取りに戻すように生活は動き出しているように感じます。

 

来週はシーズンのギリギリ最終日、今年度初めてにして最後のオペラ座での観劇です。

…の前に、忘れていはいけない、抗原検査をしなければ(入場時に陰性証明のチェックあり!)。

我が家はいわゆる「パリのアパルトマン」の2階(日本式)なのですが、2階にしては天井が高いんです。

 

「2階にしては」とは。

まず始めに、近代建築ではないパリのアパルトマンは、1階部分は天井が高めに作られています。

これは馬や馬車が建物の中に往来していた名残で、アパルトマンの入り口の扉の大きさに、1階部分の天井の高さが順ずるからだそうです。

大きな馬車(高級車)が往来していたようなアパルトマンは門も大きくて立派ですし、我が家のように庶民的界隈にある建物は、ドアのサイズから考えても行き来していたのは馬ぐらいだと予想できます。

 

 

次に、天井が低い物件が多い2階。写真内の赤丸で囲んだ部分が2階ですが、理由があって家賃も安い階層だったそうです。

馬を停めている1階(中庭)が近いと匂いが上がってくる、通りの騒音も響きがち、地上階が商業施設だった場合は更に匂いや騒音もあり…住みやすさからすると裕福層は選ぶことを躊躇するこの階層は、天井の高さも含めて、造りもそれなりになっています。

 

逆に3・4階は、バルコニーがあったり、窓の飾りも特別だったりと、外装も豪華です。

馬を停めている地上階が近くて便利、今のような上下水道のシステムが整っていない時代にも水圧もそれなり、などの条件で、比較的裕福層が3・4階部分をぶち抜いてメゾネットとして居住空間にしていたことが多かったそう。その名残で、今日残っている内装も綺麗なものが多いようです。

 

 

なぜか2階なのに規格外の天井の高さの我が家。その歴史を紐解いてみたいところですが、目先の問題は、カーテンを新調しようかと思っても既製品では間に合わないことです。

2021年6月17日、予定よりもずいぶん早く、屋外でのマスク着用義務が解除になりました。

屋内や公共機関では引き続きマスク着用義務ではありますが、連日30℃近くまで気温が上がるパリでは朗報です。

アプリによると、ようやくフランス国内の一日あたりの新規感染者数も3000人台になり、首都圏の集中治療室占拠率も50%を切ったところです。

 

 

さて、クーラーがあまりないパリで、30℃台まで気温が上がるときの私なりのパリのライフハック、

「チョコレート屋さんに併設されたカフェは涼しい」「チーズ屋さんに併設されたバーは涼しい」。

 

石造りのアパルトマンにいると、まるで岩盤浴をしているように体の芯まで熱が篭もるのですが、チョコレート屋さんやチーズ屋さんは真夏でも店内は冷蔵庫のようにひんやりと冷えています。

ソーシャルディスタンスを保つように、相席用のテーブルはテープで区切られていたり、人数の制限はあるものの、カフェやレストランでの屋内の飲食が可能になったので、早速リモートの仕事もカフェに移動です。

 

 

しかし30℃近くても、フランス人はやはりテラスを好むもの。シャッキリ冷えた店内にはほぼ私一人。太陽がさんさんと降り注ぐ屋外で、サングラスをかけてせっせとパソコンを叩く人の方が多数のようです。

 

 

1年前まではその文化さえなかったフランスで、マスクは必需品になりました。

未だ屋外を含めた公共の場では、マスク(サージカルマスク)の着用が義務とされています。

 

というわけで薬局で販売されている50枚入りのサージカルマスクも、メジャーな白と水色のものだけでなく、お洒落な色のものが登場しているので、フランスのマスク、お隣イタリアのマスクを、日本のマスクとも比較してみました。

 

 

 

まずフランスのマスク・イタリアのマスクですが、どちらもそれぞれ箱にロット番号が記されています。

製造日、製造工場、使用期限、また使用方法などは3~4ヶ国語で表記されています。

 

 

 

フランスのマスクの箱は、なかなかシュッとしていておしゃれなデザインですね。

箱はシールで封がしてあり、「大人用」「ナチュラルグリーン」と書いてあります。シールの緑色が、おそらくマスクの色なのでしょう!ワクワク。

 

 

箱を開けてみると、フランスで販売されている大抵のサージカルマスク同様、個包装などは無く、こんな風にドサドサっと箱に直接入っています。

そして色が…予想外の渋い抹茶色。シールの色見本とは乖離がありますが、そこはフランスあるあるということで、心をゆらしてはいけません。悪くはない(=フランス語では褒め言葉)。

日本のマスクと比較してみても、あまり大きさも変わらないようです。

 

 

 

次に、イタリアのマスクです。

何やらグラデーションが綺麗なマスクが箱に描いてあります!色んなパターンのグラデーションが楽しめる、カラフルマスクが入っているのでしょう!こっちもワクワクしますね。

 

 

イタリアのマスクは箱に封はなく、中のマスクがビニールで密封されていました。

…が、ちょっと様子がおかしい。

 

開封してみると、全く予想していない5色のマスクが入っていました。トマトもびっくりの赤をはじめ、ものすごく鮮やかな単色のマスク。箱に描いてあったマスクはどこにもありません。こんなはずじゃなかった…箱のどこかに「※イラストはイメージです」とでも書いてあったのか…。

 

色のある方が表ですが、誇らしげに「メイド・イン・イタリー」とエンボスしてあります。

こちらも、日本のマスクと比べても、やや大きいといったところです。

(なんだか青のマスクは色落ちしています)

 

 

 

予想外の100枚のカラーマスクを抱えてしまった私ですが、これからはじまる暑い季節、「100日後には終わっているマスク生活」であって欲しいと思っています。