すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り -20ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

【フランス】パリの最新インテリア、インテリアアイテム、家具、インテリアコーディネートからパリの日常まで、現地特派員が様々な情報をお届けします♪

シェーブル、ヤギのミルクのチーズ。乳牛から作られたチーズとはまた違う、独特な風味を持っています。

フレッシュシェーブルの旬は春から夏。秋に妊娠したヤギのお母さんたちが出産シーズンを迎え、せっせせっせと子ヤギたちにミルクを与えている間、私たちも栄養たっぷりのミルクから作られたチーズをご馳走になるという訳です。

シェーブルに限らず乳製品にも旬があり、例えば乳牛から作られたチーズも、春の若草、夏の牧草、秋の枯れ草…と、その季節に食べたものによって香りも味も異なってきます。

 

今店頭に並んでいるものの多くは、表面に木の炭を付けて黒っぽい、ゆっくり熟成されたタイプ。もうすぐフワッフワでおぼろ豆腐のような、新鮮なシェーブルが並ぶ季節がやってきます。

 

フランス語でキックスケーターのことを「トロチネット」といいます。

かわいい響きの言葉だと思いませんか?

 

 

パリは今、電動トロチネットのレンタルサービスが大はやり。

以前、大迷惑大顰蹙を被った自転車のレンタルサービス(そういえばいつの間にか姿を消したような)に取って代わり、世界中に広まっている電動トロチネットサービスは、見たところなかなか市民権を得ているようです。

 

 

 

アプリで決済、邪魔にならないところであれば乗り捨てOK。小さな道が多い地域、メトロとメトロの狭間の地域でも小回りが利いてなかなか便利。

夜のうちにバッテリーが充電され、朝になると駅の近くなど利用者が多い場所に並んでいる様子もいとをかし。

 

先駆者であったLIMEをはじめ、BIRD、dottなど参入企業も続々。

愛されるツールとして続きますように!

ノートルダムの鐘の声 諸行無常の響きあり

 

偶然にもその日は夕方までシテ島にいたのに、ノートルダムを目にすることなくそそくさと家路につきました。

お天気は快晴。肌寒いながらも日が長くなったはずなのに、空が曇り、早い夕焼けがやってきたかのようでした。

 

「ノートルダムが燃えている」小説の冒頭のようなニュースを最初に目にしたのはSNSでした。いち在外邦人である私でさえ、「このニュースはしばらく見ないでおこう」と瞬時に思ってしまう、とてもパワーのある一説です。

 

翌日の全国紙「ル・パリジャン」をカフェでめくり、ノートルダムを見ました。あのオルガン、あの尖塔、つい数週間前にセーヌ越しに見たはずの姿はすっかり変わってしまった
…痛々しさに新聞を思わず閉じてしまいました。一面のタイトルは「ノートルダムの涙」。

 

ただし、一晩のうちに前向きなニュースも飛び込むものです。こういう時のフランスの初動の速さ、ウンウン、いいぞいいぞと思うのです。
まず、フランスを代表する某財団が約127億円の寄付を表明。畳みかけるように、更に他の財団が倍額の約253億円の寄付を表明。

倒壊した尖塔は世界中からデザインを公募。

消防庁に所属する神父様とタッグを組み、消防隊と教会関係者が的確な判断で、ノートルダム大聖堂の文化財の多くが運ばれ、難を逃れる(素朴な疑問:もし日本の国宝級の場所で火事があった場合、何を持ち出せばいいか、指導にあたる人員はいるのでしょうか?)。

 

ノートルダム(私たちの母)がパリ市民を見守ってくれていたように、今度は私たちがお母さんを支える番です。

 

サンラザール駅にほど近いローム通り(Rue du Rome)には、弦楽器のアトリエが多く集まっています。

大人用のフルサイズバイオリンを4/4と表すのに対し、分数バイオリンと呼ばれる子供用の小さなバイオリンは、1/16サイズから始まり、1/10、1/8…と、大きくなっていきます。私の4/4のバイオリンに比べると、1/8のバイオリンはこんなに小さくてかわいいのです。

 

 

バイオリンはお金のかかる習い事だと思われがちですが、ここフランスでは「とりあえずトライ」してみる分には、それほど大変ではありません。まずは楽器のレンタルから。

 

基本的にアトリエには予約を入れたほうが良いですが、お互いの条件が合えば、保証金代わりの小切手と身分証のコピー、そして月ごとのレンタル料と引き換えに、即日借りることも可能。

最短レンタル期間が決まっていたり、まずは一旦楽器を買い取って返却時にレンタル料を差し引いたりと、アトリエによってレンタル方法もレンタル料もまちまちではありますが、とりあえず一ヶ月数十ユーロ(お店とサイズに寄っては十数ユーロ)で本物のバイオリンを手に取ることができるなら…

バイオリン、始めてみませんか?

 

 

フランスの通りや広場の名前。

 

圧倒的に多いのは「ヴィクトル・ユーゴー」や「シャルル・ド・ゴール」など、人の名前が付いたもの。他には中国通りやピレネー通りなど場所の名前がついたもの、19世紀以降に新しく開発された19区の界隈には「自由」「平等」「博愛」通りが。10年ほど前に私が住んでいたのは「ランデブー(待ち合わせ)通り」という、かわいい名前の住所でした。

その他に「9月4日通り」「8月25日広場」など、日にちの付いた住所もあります。
 

 

そしてここは「2月8日広場」の真下に位置する、9番線シャロンヌ駅。

1962年に戦争を経てフランスから独立したアルジェリアですが、フランス本土も真っ二つになる政治的混乱と長期にわたる大きな暴動を巻き起こしました。そしてこの広場の暴動では多くの人々が命を落とし、今でもこうしてプレートが掲げられ、2月8日には花が手向けられるセレモニーが行われます。

 

 

 

アルジェリアだけでなく、多くの元植民地の問題が現在にも影響を与え続けていることについて、思いを馳せる風景です。