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すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

【フランス】パリの最新インテリア、インテリアアイテム、家具、インテリアコーディネートからパリの日常まで、現地特派員が様々な情報をお届けします♪

ル・グラン・ジャック(偉大なるジャック)という愛称に、巨星墜つの感があります。

 

 

ジャック・シラク大統領の死去が速報で流れたのは9月26日。リュクサンブール公園へ続く、パリ左岸の自宅で息を引き取ったとのことです。

 

この報を受け、フランソワ・ミッテラン元大統領の「フランソワ・ミッテラン新国立図書館」、ジョルジュ・ポンピドゥ元大統領の「ポンピドゥ・センター(新国立美術館)」のように、シラク大統領の名前を冠した「ケ・ブランリ ジャック・シラク美術館」は、2019年10月11日まで無料開放されています。

アフリカ・アジア・オセアニア・アメリカの原始美術、ジャン・ヌーヴェルの建築、ジル・クレモンの庭園、パトリック・ブランの垂直庭園などを擁する、世界に広く、平等に目を向けたシラクさんらしさが溢れたプロジェクトの同美術館。フランス人が「うちの大統領は粋な文化人」と言うだけのことがある視点を感じに、この機会にぜひぜひお勧めしたいです。

 

パリ左岸のご自宅から、9月30日の国葬を経て、シラク元大統領の新しい住所はモンパルナス墓地へ移ります。

奇しくも生前はパリ左岸のサンジェルマン・デ・プレに住んでいた、セルジュ・ゲンズブールのお隣で眠られるようです。

特に海外に発信される眉唾ものの「パリブーム」が数多ある中で、フランス人同僚と「これはもうブーム、いや定着しつつあると言って良いのでは」と話題にしていたのが、「粒チョコ入りチョコレートパン」。

えっ、なんでそんなものが?と思われるかもしれませんが、パン屋さんにあるバゲット系以外のパン(ヴィエノワズリ)と言えば、どの店も、クロワッサン、パン・オ・ショコラ、ショソン・オ・ポム(りんごパイ)、パン・オ・レザン(レーズンパン)…など、保守的かつ同じ顔ぶれ。新顔の台頭はとてもとても珍しいのです。

 

 

「粒チョコ入りチョコレートパン」は店舗によって形・サイズなどは様々ですが、ややハード系のチョコを練り込んだ生地にチョコチップが混ざっている、非常にシンプルなもの。

このパンの定着理由などを同僚と話し合って導いたのが「これは【水曜日のパン】の亜種ではないか?」という見解。

 

【水曜日のパン】という名前は私達が暫定的につけたあだ名です。

日本の昔の土曜日のように、半日で終わるフランスの学校の水曜日。水曜日の放課後、習い事の帰りにパン屋さんに寄るとおばちゃんがパンオレ(小さなコッペパンのようなもの)に割った板チョコを挟んで作ってくれてたよね…という、大胆な板チョコパンはフランス人的にノスタルジーだそうで、そのパンを想起させるのだとか。

 

 

大人のノスタルジー、粒チョコ入りチョコレートパン。ぜひに。

 

 

フランスに来たら何をしたら?何を買えば?時々頂く質問です。

私の返答は「美味しそうな果物があったら食べてみて」。

 

今の季節だったらレンヌ・クロードReine ClaudeやミラベルMirabelle。とても旬が短いこれらのプラム類はそろそろシーズンも最終盤。

プラムと言っても、この2種類は全くと言っていいほど酸味がなく食べやすいです。レンヌ・クロードは緑のままで熟し、ミラベルは黄色からやや赤味を帯びますが、黄色のままでも十分に甘みがあります。タルトやコンフィチュールなどにも加工されますが、通りがかりのマルシェや青果店で赤ちゃんのほっぺのような生の新鮮な果物を見つけたら、是非お店の方に声をかけてみてください。食べごろを見計らって選んで頂けます。

 

皮むきも切り分けも必要なく、このまま丸ごとかじりつき。したたる果汁が最高の贅沢。

 

電車に乗ってもバスに乗っても、町中を抜けるとあっという間にそこまでもド田舎の風景が広がるフランス。

さすが自給率200%の農業国です。

 

 

ド田舎の中(といってもパリから車でほんの15分ほど)を走っていて、休耕地があればエンジンを止めてうーんと伸びをしたくなる。下道には高速道路沿いのようなサービスエリアはないけれど、誰も通らない農道に車を止めて一休み。虫を追いかけていった運転手(=夫)は、草むらの中にしゃがんだまま子供のようにいつまでも戻ってきません。

 

道を挟んだ向かい側の畑は、刈り取られ途中の麦秋が広がります。EUの3割以上の小麦を収穫しているフランス、この小麦たちはいつの日か各家庭の食卓にあがるバゲットになるのかしら、それとも週末の朝のクロワッサンになるのかしら。

 

 

8月下旬、今夏2回目のバカンスに行っている友人を尻目に、パリの閑散としたカフェで新聞をひとり読む私です。

独身の人や子供のいないカップルを中心に、8月下旬にこの夏2度目のバカンスに出かける人が増えたとのこと。今年の8月上旬はフランス全土が雨がちで、ちょっと出足が鈍ったことも一因であるようです。

 

私や周りの友人知人はどんな夏を過ごしているかな、と思い巡らすに
1:前半は「前々から計画していた旅行先(実家や親戚の住む田舎も含む)」へ

2:後半はこの夏の間に「ちょっとどこか行こうかなあ」と計画を立てた場所へ旅行へ

という夏のルーティーンを満喫しているように思えます。

 

フランスの小学校の夏休みは8週間。ヨーロッパ全体で見ると平均的な長さで、一番短いスイスで4週間、一番長いギリシャとイタリアは12週間だそうです。

この週末は西ヨーロッパもまた夏が戻り、30℃を超えるようです。行楽シーズン、大事な大事なラストチャンス!