そもそも女性が多い職場なのでたまたまかもしれませんが。






私は夫と対等でいたい気持ちが強いです。





夫と私は同じ大学を卒業しています。



夫と私は、公立小、公立中、公立高、国立大というほぼほぼ同じような学歴を歩んできてきています。

大学を奨学金で卒業したところまで同じ。



卒業してからの職歴は違いがあります。


新卒でブラック企業に勤め、辞め、しばらくフリーターをし、嘱託をし、現在の会社に正社員で勤めている夫。


一方の私は、新卒からずっと公務員しかしていません。





社会経験という観点では夫の方が色々な視野を持てているでしょう。



でも日本は公務員の待遇が比較的良い国。


・給料は私の方が高い。

・住宅ローンは、私が公務員だったから金利が安いプランに入れた。(公務員とかしか入れないやつ)

・ローンに限らず、「公務員」というだけで様々な契約事への制約がペラッペラ。

・産休育休がきっちり取れて、フルタイムで容易に職場に戻れる。


などなど、私の方が何かと恩恵を受けられることが多いです。



ぶっちゃけ、こんなこと言うと恩着せがましいけれど、私と結婚したことで夫もその恩恵を一緒に受けています。





そのことで私は自尊心を保っているというか。

「夫と対等である」という意識を持てているのです。





結婚してからの各種生活費は完全に折半。

財布も別々です。

育休中も、働いている頃と同額の生活費(月15万)を家庭に入れ続けています。





もちろん育休中なので、息子が1歳になってから(9月以降)は育休給付金は出ていません。



それでも、私の貯金を切り崩しながら、働いている頃と同額の生活費(月15万)を家庭に入れています。





家事は完全に折半。

育児は、平日の日中は私しかいないので、必然的に私になります。

が、夜間と休日は夫がかなりの育児をしてくれています。





こんな言い方もあれですが…

私は月15万円で、夫から家事・育児の手を買っているという感覚が強いです。

夫はそんなことは全然思っていなくて、
「私が一人で家事育児仕事を全て負担したら大変だから分担している」
「家族なんだから、助け合うのは当たり前」
という感覚なんですけどね。

夫の方がずっと健全だ。





私は夫と対等でいたいし、何だったら離婚したとしても経済的に自立できるようにしておきたいのです。

離婚したいわけではないですけどね。







私のこの価値観に大きな影響を与えているのは、幼少期の家庭環境だと思います。



父親はASD特色が強く(しかもアスペタイプではなくカナータイプ)、経済観念を始めとするありとあらゆる感覚がアンポンタン。

子育てにはノータッチ。
「誰が稼いでいると思っている」とか悪気なくナチュラルに言う。大して稼いでないのに。



母親はADHD多動衝動優位で、毒親育ちで愛着障害もあり、夫のアンポンタンさからカサンドラ症候群になっている。

情緒不安定で日々ヒステリックに暴れており、取っ組み合いの夫婦喧嘩や子どもへの虐待は日常茶飯事。





そんな母親の口癖は、
「親に感謝しなさい。」
「あなた達(私と妹)のために離婚しないで我慢している。」
でした。



だからか、母親は私を執拗に公務員にさせようとしてきました。



私も両親を見ていて

「夫と対等でいるためには、経済的に自立していなければならない。」

「夫がクズだった時に何の躊躇もなく離婚できるようにしておかなければならない。」

「自分が経済的に夫に依存してるだけのくせに、『子どものため』とか恩着せがましいこと言って、離婚しない理由を子どものせいにするなんてありえない。」

「怖くて専業主婦なんて絶対なれない。」

と感じていたため、公務員になることに異議はありませんでした。

高校生時点で上記のことを考えていました。
可愛げのないJK…。





そうして私は無難に国立大の文系に進み、無難に公務員になり、無難に今を生きています。



夫と(経済的には)常に対等であろうとしています。

育休中の今でさえ。貯金を切り崩してまで。

要は、お金でプライドを買っています。







でも世の中は、あの手この手で私を貶めようとしてきます。


「もう職場復帰するの?」

「時短取らないの?」

「家事育児にこんな協力的な旦那さんいないよ。感謝しなきゃ。」


悪気のない言葉で、私のなけなしのプライドを毟り取っていきます。





言ってくるのは、子育て中もしくは子育てが終わった女性達。



彼女たちは、自分を犠牲にして子育てをすることにプライドを持っているのだろうか。

異端である私を貶めることでプライドを保っているのだろうか。







子どもは、親の自己犠牲を見るのは辛いよ。

子どもだけを生きがいにされるのは重いよ。

親にも幸せになってほしいよ。

親自身の人生を生きてほしいよ。



少なくとも、親を嫌う前の幼い私はそうだった。







「もう職場復帰するの?」

夫は働き続けてるのに、私にだけ聞かないで。



「時短取らないの?」

夫はフルタイムで働いてるのに、私にだけ聞かないで。



「家事育児にこんな協力的な旦那さんいないよ。感謝しなきゃ。」

感謝してる。けど、私だって家事育児してる。月15万円家庭に入れてる。