どうも、しましまです。


琥珀の最期を記録しようと思っていたけれど、、やっぱり辛くてしんどくて描けずにいたら4年経ってました。


おかげさまでまだセラピストを続けています。

なんとなんと去年から(かーい!)、インターペットのスクールブースにもセラピストとして立てるようになりました。感無量。


あと、このブログ。

スクール生に密かに読まれていたことが発覚。

セラピストになったら、メッセージをしようと思っていたと連絡くれた人、しましま(名字)では分からなかったが、アンバーさんですか!数字の!読んでました!!と言われたり。

時を経て意外な視聴率を取れていたことがわかりました。書いててよかったね😉


我が家には、新たな保護犬が参りまして、1年と少し経ちました。噛み犬としてやってきましたが、少しずつ社会化出来て来ているような、以前ヤンキー魂がちらつくような。


で、なんで久しぶりにブログを書こうかと思ったかというとですね。

長文書きたくなったからです。(;゚∀゚)=3ハァハァ

活字中毒。


インスタでは埋められない何かがあるんですっ。


いやぁ。

インターペット出ましてね、思ったんです。

なんか、私下手くそになってるんじゃ💦

定例会も定期開催させて頂くようになり、個人でお客様も増え、リピートも頂き、密かに取材なんかも頂いたりしちゃったり、イベントもたまに出たりしながら。

そりはもう、4年前とは定期的にこなしている量は増えてるんです。ありがたい!

ガウガウ行ってた子たちもすっかりウェルカムだし、パテラ組もグレード進まずいい感じに来てる。


なのに、、なぜ!?


それは。安定しすぎて暴れる子、ジタバタする子がいなくなったせいで保定のスキルがなんか切れが悪い気がする。

と思ってしまった次第。


あと、憧れの先輩のお客様のわんこさんを担当させていただいたりして、基本に忠実に立ち返りまくったりしてなんか。ああもっとうまくなりたい!教科書見直したい!

何ならもう1回スクール入り直す!?ぐらいの気持ちになりました。


いや、さすがに入らんけど。


こういう初心に帰る場があることって、いいですよねー。

キラキラした後輩たちと並べたマッサージマット、青の発色具合が全然違っていて、それはそれで、あぁ、私頑張ってきたなぁとも思いましたし。


幸か不幸かわかりませんが、施術してきたお客様の6割強が柴犬という、柴犬が柴犬を呼ぶ現象とかも起きてたりして感慨一入です。


あ、母の日に木場公園のイベント出まーす。

遊びに来てくださーい。


突然のCM。閑話休題的な方向転換。


長文ってやっぱりいいですね。

誰かに何かを伝えたい時、書きたくなります。


またなんかふらっと描くと思うので、そのときはよろしくお願いします。

noteに移行するかもですが、そのときははまたお知らせしますね。


よーし!4月は20連勤、がんばるぞー



 

日付的なところは多少前後してしまうのですが、そこはお許し下さいネ。

 

 

琥珀は食べないけれど、少しだけ元気を取り戻したように見えた。

体調を見ながら、無理のない範囲でお散歩に行くのは推奨されていた。

高度動物医療センターのK先生も、「バギーに乗って外の景色を見るだけでもリフレッシュできるよ」とお話してくださったし。

 

その日の朝は、12月の澄んだ冬の空気を含んでいたけれど、陽が優しく温かい日だったのでバギーを出してお散歩してみることにした。

すぐ傍の車の通らない日当たりのいい場所をバギーを押して歩く。

夫も会議が始まる時間までは付き添いたいと3人で歩く。

シッコポイントの近くでバギーをあけてみたら、琥珀は降りたいと主張して、自分で降りてトコトコ歩いた。

シッコポイントの土の上、入念にクンクンやっていたけれど素通り。

それでもトコトコ歩く。

思ったよりもしっかりした足取りで。

歩きすぎて疲れてもいけないので、適当なところで強制収容してバギーの乗せる。

バギーには備え付けのマットがあったけれど、ふかふかのやつを敷いて、その下にはユタポンを仕込んで、更に琥珀には普段着せない洋服も。

完全防寒。

 

穏やかな朝だった。

この朝の習慣を大事にしよう と話し合う。

 

その日の午後。

腎細胞がんの疑いが出てきた10月後半から11月ぐらいにかけては、I先生から琥珀がこれからどうなっていくかの最悪のケースの説明は何度も受けていました。

 

腹水、胸水、窒息。

どれも怖いワードで、ガンで死ぬことは変わらなくても、どうに穏やかな死を。

緩和ケアで痛みや苦痛を取り除ける手立てとはなにか。

そんな話を毎回していました。

その中で、今は片肺転移だけど、両肺転移に移行すると呼吸が苦しくなるので酸素室。

最後は酸素室から出せなくなるかもしれない。そうなったら急変があっても病院に連れてこれない可能性がある という話もありました。

 

 

夫が琥珀を病院に連れて行ってくれた日、その話がまたI先生からあり。

 

肺転移していることから、いつ呼吸の状態が悪くなってもおかしくないので、酸素室を勧められる。

 現時点では必要ないけれど、12月という時期を考えて、品薄、仕事納めなどなどを考慮して早めに準備をしていきましょうということに。病院からパンフレットもらえます。

 

10月以来、酸素室の情報はネット検索して、色々な業者があることもわかっていましたけど、やっぱりこういうのは動物病院からのご紹介が安心できます。

 

 琥珀は、ラボを出て以来、バリケンが嫌いで、入ろうとしない。  琥珀用のベッドで寝ている。 

 酸素室は結構大きい音がする。 

 早めに慣れてもらうことにも意味がある。 速攻手配。翌日には酸素室はやってきた。

 

寝室の床から近いと寒いかなとホットカーペットを設置。

その上にアクリルの酸素室を自分たちで組み立てる。コロナだから設置サービスお休み中。

サービス使うまでもなく、簡単でした。

 

機械をONすると轟轟かなりの音が出る。

ボンベ式ではなく、こちらの機械で酸素が供給されるのだ。

下の階への騒音を考慮して、厚手のマットを2枚敷いて対策。

チューブを扉でつぶさないように、小さな空き箱を挟んで隙間が出来るように対策。

 

さて、琥珀は入るかな?

 

 

自主的にとはいかないので、そっと抱えて中に入れてみましたところ、予想とは違ってパニックになったり、出たいと主張することはありませんでした。

その気力がなかっただけかもしれないけれど。

 

酸素室はアクリル板ゆえ、高さがわかっていないのか、頭をぶつけていてかわいそう(-_-;)

上にタオルをかけることで高さをお知らせしてみました。

酸素室の中には、元々使っていたベッドがギリギリ入るサイズだったので入れてみて、枕代わりにさっそくダイソーで購入したボステリぬいを設置。(嫌がっていたので、のちに撤去😨)

 

琥珀は、実は足が長いのですが、これを全部伸ばして寝るのは無理で折りたたんでいた状態でした。

 

私は睡眠障害気味で、中々寝付けないけれど、寝たら最後、何があっても起きられない。

地震があったね~などと言われても全く分からず、大丈夫?と心配されるタイプなのですけれど・・・。

 

この日は、琥珀はちゃんと眠れているか、変わりはないかが気になって、夜中から明け方にかけて2時間起きぐらいに目が覚めて、暗い部屋の中、琥珀は息をしているのかドキドキしながら確認して眠るといった状態でした。

 しかも、琥珀が寝返りなりを打って立てた小さな物音にも、何事か!?とすぐ目が覚めたのは我ながらびっくり。

 

朝6時半。

目覚ましのアラームもなく、自然と目が覚めて琥珀の様子を確認。

ん?アクリルが曇っている。

ホットカーペットが暑かった?琥珀の吐息で曇るもの?

 

さて。

扉を開けてみたところ、琥珀は自主的には出てくる様子はなく、よいしょと抱えてみたところ・・・

マット、琥珀の体温が残るところがいつもより温かい気がする。発熱?

3分の1、マットが濡れている。

あ、シッコ、間に合わなかった?

 

元々琥珀は、朝方起きだして、トイレに行って戻ってきて二度寝したりしていたし。

マットを洗濯機にほおりこむ。

洗えるタイプは便利です。乾燥機までかけちゃうぞ。

 

琥珀を抱っこしてリビングまで運ぶ。

カインズの人用のごろ寝マットは、琥珀のお気に入りの居場所の一つ。

そこに寝かせて、朝ごはん。

昨日と同じく、馬肉と野菜を煮たのをミキサーにかけた流動食。とろみをつけて、ドレッシングボトルへ。

 

少量を召し上がられました。

続いて、食欲増進剤、抗生剤をこれまたごはんに混ぜて給餌。

 

 琥珀はご飯は食べないが、動けないわけではない。

お水は飲みに行ったりするのだ。ゆっくりした歩調ではあるけれど、歩く。

 

 そしてまたカインズマットに戻ってきて横になる。

しばらくして気が付いた。あ、濡れてる。

 おもらしだ。

 

 かなりの量が出ている。

 このまま寝たきりになるのかな。とふとよぎる。

 

 カインズマットは2つあるのだ。

もう一方に乗せ換える。

カバーの下に、トイレシートを仕込む。

カバーは洗い替え出来るので濡れても構わない。

温かいタオルで琥珀の身体をざっと拭く。

 

 病院が開く時間を待って電話。

すぐ連れてきてくださいと言われて準備。

 

 この頃から、琥珀は予約なしで何かあったらすぐ連れてきていい。

電話もしなくていい と言われるようになる。感謝しかない。

毎回電話していたけれど、それはきっと、それぐらいの余裕はあった ということだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一気にブログの文章トーンが変わりますが、皆さんついてきてね(^_-)-☆

ここからが本番だぞー!(誰。)

 

 

  ダイソーでまさかの散財の巻

 

 

ダイソーの大型店へ、ドレッシングボトルを探しに。

 

その他店内を流して、これは使えるかもしれない と思ったものをカートにほおりこみ、いざお会計。

 

 

 

札束4000円オエー

 

え?まさかのダイソーで4000円!!!!

Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

100円以外の商品も買ったけど、4000円!?

 

 

・・・・。

まあ先行投資ですよ😏

 

何買ったか見たいですか?

 

OKミセチャウ!一部だけど!(なんせ写真撮ってなかったからNE☆)

 

このもちもちした白熊のぬいぐるみとー

ドレッシングボトル 一番右のを4つ。(のちにもっと買うべきだったと後悔する)

枕にしているボステリのぬい

 

 

謎いファンシーなユニコーン。

 

写真にはないけど、🐻の首枕、

ついでにお菓子入れる紙箱とか紙袋とかもえっさかえっさか。

 

フッ。

 

だがしかし、ドレッシングボトルはさておき、のちにこのぬいぐるみたちは大活躍したので先行投資だいせいかーい!だったと思います。

 

多分キョロキョロ

 

ドレッシングボトルを購入したのには訳があります。

高度動物医療センターの翌日、かかりつけのI医師と面談。

あらためて介護頑張る。泣かない。楽しく行くよ!と宣言。

 

I先生からも「もう悲しんでる時間はもったいないです。」とK先生から同じセリフを聞く。

ですよね。

 

先生、私考えた。

余命宣告は3か月。2月がターミナルポイント。

もちろん、短くも長くもなる可能性はある。余命はあくまで予想なのだから。

スタンプラリーします!

長期のターゲットは5月。

琥珀と私の誕生日。

4月はお花見。

3月はひな祭り。そしてホワイトデーにお返しをいただく。

2月は節分。豆まきして、イワシ食べて。先生にバレンタインチョコを渡す。

1月はお正月。おせちを予約するから一緒に食べよう。

12月はもちろんクリスマス。クリスマスケーキ、予約しちゃおうっかな。作ってもいいな。

 

なのに。

食べないことで、新年を迎えられない可能性、クリスマスも危ないかもしれない可能性を示唆されてしまったしましま家。

おまけに発熱。9.5℃

 

そうはさせねぇ。

I先生から食欲増進剤の提案を受ける。

副作用としてはHighになることがあると言われました。(゚∀゚)アヒャ こんな感じ?

それと、高カロリーリキッド食。

これをシリンジで飲ませる。ただし、琥珀の体重から割り出すと1日3本位飲まないといけない。

 

じゃあやっぱり口から食べるのが一番よね。と思った次第。

 

カリカリは見向きもしないし、固形なものをすべて拒否。

大好きなチーズからも顔をそむける始末。

 

良し。強制給餌。

いい顔しかしない夫とは違って、こういう時の私はスパルタモード。

 

高カロリー食で行きましょう。食材セレクト。

馬肉、カボチャ、サツマイモ、油揚げをサッと油で炒めて、エゾシカのスープで煮たのをミキサーにいれてとろみつけてドレッシングボトルに詰めたら、人肌に冷めたのでレッツトライ。

 

焦らず。

1時間ごとに少しずつ、少しずつ。様子を見ながら食べられるところまで。舐められるところまで。

誤嚥したら元子もない。誤嚥しない体制を調べて、ゆっくりゆっくり。

 

 

結果。

食べました(/・ω・)/

 

更に。

もうちょっと食べたいかもー(∀`*ゞ)的な感じでボトルの先を舐めた~!

 

こうなると私の方が単純。

よぉし!なんでも作っちゃる!

固形ご飯をもう一度食べるその日への第一歩はこうして始まったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  後悔はないと言ったけれど

 

 

 

夫が口を開く。

 

「何か・・・何かこの子にしてあげられる治療はないんですか・・・・」

 

 

ない。ないんだよ。

私は何度も先生と話して、モルヒネ的なものさえ難しくて、緩和ケアとはという方向で舵を取るしかないことを痛感しているタイミングだった。

抗がん剤が効きにくい癌だってことも、I先生は話してくれて私は知っているんだよ。

 

 

K先生はちょっと考えて、チラッとこちらを見た(気がした)

 

「あくまでも、根治を目指すというわけではなく、ガンの進行をゆっくり出来るかもしれない。

効かない可能性も高い、おまじない程度の弱い抗がん剤を試すっていう選択肢はあります。」

 

 

「僕はやりたい・・・」号泣しっぱなし。

 

「先生、抗がん剤は考えてなかったのですが、その効果は本当に弱いものなのですか?」とカットインしてみる。

「うん。」

 

 

抗がん剤が元々効きにくいタイプの癌だって聞いていて、だったら高濃度ビタミンC点滴をやりたいな と元から考えていたので、ここに抗がん剤というワードが出てきたことに迷いが出た。

積極的治療の手立てがないのだから、緩和ケア、犬の尊厳を保って、痛みを取り除いて寄り添っていく そう思っていたはずだったのに。

 

 

あまりにも泣く夫を見て、気休めにしかならないのがわかっていて、高額だけど、夫の罪悪感が少しでも晴れるなら試してみるかと思いました。

 

 

「試してみたいんでしょ?トライで1クールだけでいい?」

問いかけに相変わらず涙が止まらない夫はうなづきました。

 

K先生は、その場でかかりつけに電話をしてくれて、抗がん剤(パルディア)の取り扱いがあるかも確認してくれた。提携して治療に携わってくださる気がしてありがたかった。

 

 

私はこの時この提案をしてくれた先生のことはこれっぽちも悪いと思っていない。

やりたいといった夫のことは、思い出すと舌打ちしたい程度には悪いと思っている。

でも絆されてトライしてみるかと決めたのは私。

 

 

夫は、琥珀のことが心配過ぎて、一旦家を出て別拠点でしていた仕事を引き上げて戻ってくると宣言。

 

外に出たらとっぷりと暮れていて、冬の冷たい雨が容赦なく降り注いでいた。

琥珀はトイレしたいかなと高度動物医療センターの芝生を歩かせてみたけど、しっこも大もしなかった。

 

支払いは、20万以上30万弱といったところ。

 

 

暗い道を暗い気分を抱えて、家に戻った。

 

 

夫が自宅に拠点を戻す準備を整えるまで、一人と一匹暮らし。

1回目の抗がん剤投与。

チーズに混ぜてあげたらパクっと食べた。

 

 

2回目(12月10日)。

今回も同じように投与。

翌日、夫が引き上げてくる予定。

 

同日夜。

一切ご飯を食べなくなって、表情がなくなり、散歩も拒否で動かない。

夜寝るときに電気を消すと寝室に来るのに来ない。

その日は疲れて、そのうち来るであろうと寝てしまった。

 

11日朝。

寝室に琥珀がいない。

水を飲みにでも行っているのかとリビングに向かうと、昨日と同じ場所に

昨日と同じ姿勢で動けない琥珀がいた。

 

慌てて、かかりつけI病院に電話。

ビタミン入り点滴、ステロイド投与。

抗がん剤が合わないのかもしれない。3回目の投与は中止。

帰宅後は表情が戻り、元気も取り戻し、足取りも良くなるが食べたがらない。

夜、また表情がなくなってしまう。

 

夫に逐一報告。

この頃、私は琥珀の治療代のために短時間でのアルバイトに出ていた。

どうしても翌日の朝、数時間家を空けないといけない。休むに休めない。

私が家を出てから、夫が戻ってくるまで2時間。ついたらすぐに病院へ連れて行くように申し渡し。

 

 

 心配で心配で。

 様子はどうか と連絡をすると、まだ病院に連れて行っておらず、どうしたのかなぁなどと暢気な返事が返ってきたので激高してしまった。lineでだけど。

 抗がん剤が合わないの。すぐに連れて行って。

 早めの昼休憩にした連絡だったので、頭にきていったん家に帰るべく準備をしたぐらいに。

帰路の途中で、病院に連絡したこと、すぐ連れていく旨の連絡が来て、就業場所へ戻った。

 

 12月12日(日)

11日と同じ処置をされる。

夫にもI医師より「琥珀ちゃんは抗がん剤が合わないみたいです」という話が合ったと聞く。

 

 この日から、私は夫の治療希望は一切聞かないと決めた。

ここまで寄り添ってきたのは私。

先生と辛い話を重ねてきたのも私。

心配で、不安で、どうしたらいいのか悩んできたのも私。

全部ひとりだった。

 

全部ひとりに任せてしまったことを謝られはしたけれど、この人には任せられないと思ってしまった。

 私が仕事で明ける数時間だけ、そばにいてくれる人だと思おう。

そう決めました。

 スーパーに行く時間でさえ惜しかったけれど、家に誰かいるなら行ける。

 

 ごはんを食べるのは生きること。

食べてもらえるにはどうしたらいいだろう。

 

 

 よし。

 とりあえず、食料確保だ!

 

 

 

 

 

 

 正直、この日のブログを書くのに、いつもの倍以上の時間がかかりました。

最初の一行を書いて全く進まない。この日にも救いがあって、出会いがあって、私が前向きに最後まで介護を出来たのはこの日があったからなのは間違いないのに。

 それでも診断結果の確定と、余命宣告というのは心に重くのしかかっていたのだなぁと感じます。

 

 よし。書くぞ!

 

 

  余命宣告された日

 

 

 琥珀は相変わらずとても元気で、よく食べ、散歩を楽しみ、グリニーズを催促し、ニコニコして、いい子でかわいい♡

 この子が病気なんて本当かなぁ?

 やっぱり転移はギリギリ間に合って手術が出来るんじゃないかなぁ。

 でもI先生の歯切れの悪さと、レントゲンを見た感じだと駄目かもしれない。

 大丈夫!って思っていて、最悪の結果を聞くよりも、ダメだと思っていてセーフでしたってことを聞く方がいいんじゃないか。

 

 等と思いつつ、予約日を迎えました。

 

 

 

 

 午前10時。遅刻厳禁。

 カーナビで住所が出なくて、病院の近くでちょっと迷う。

 紹介状はFAXされている。それ以外にI病院から持たされた検査結果や、エコー写真、その他もろもろの資料を携えて受付。夫も合流。

 待合室では久しぶりの夫に、わかりにくくテンションが上がる琥珀。

 トイレに行く夫を目で追って、出てきたら喜んで。良かったねぇ。

 

 

 

 

これまでのかかりつけI動物病院のI先生は、ご専門は整形外科。

今回は腫瘍科のドクターとお目にかかることに。

 

K先生。

明るくて、穏やかで、優しい印象の先生。

緊張させてしまうからわんこは自由にしていいですよ。まずはお話をというスタンス。

琥珀は珍しく人見知りもしないで、診察室内を探検。

探検するタイプじゃないのに。しかもなんか楽しそう。

 

先生からは今日のスケジュールを説明される。

正直あんまり細かい話を覚えていない。メモを付けていたのに見当たらない(;´・ω・)

ただ、麻酔をかけてCTを取ること。17時ぐらいに結果が出ること。費用を伝えられて、琥珀を預けて一旦病院を後にすることに。

 

時間がたっぷりあるので、一旦家に帰ることにする。

空模様が怪しくなってきて、雨の予感。

家に帰宅して、昼ご飯を食べる気にもならないけど無理やり食べる。掃除機をビシバシにかけた。

琥珀は大きい音と掃除機がとっても苦手でブルブル震えてしまうのでこの時とばかりにかける。

 

病院への道は混んでいたので、早めに家を出る。

なんだかんだで腰を落ち着ける暇もなく。雨が近くて、気圧が低いせいかやたら眠いし、頭痛もする。アスピリン1錠。

 

途中で雨が降ってきた。

なんとなく。ああ、涙雨だ。ダメなんだな と静かに覚悟した気がした。

 

しばらく待たされて、診察室のドアが開いて名前が呼ばれた。

琥珀が出てきて「(≧∇≦)早く帰りましょう!」とばかりに出口に向かって行く。

ピョコピョコご機嫌で大変かわいいのだが、診察室へ押し込めてお話を聞く。

 

放しておいてOKと仰るので、リードを離したら、先生のニオイをスンスンかいで足元にため息一つついて寝そべった。

そう、琥珀。先生の事好きなんだね。OK。

 

CTの画像を見ながら、先生から説明が始まる。

輪切りの画像も琥珀で、なんてかわいいんだろう。と思いながら持参したカラーリングアトラスを開く。

 

 

 スウェーデン式ドッグマッサージセラピストのサブテキストと言ってもいいカラーリングアトラス。獣医学部の1年生の教科書らしい。

 獣医さんへの訪問の際には、必ず持参する。

 レントゲンや説明を聞く時に、これを見ながらだとスッと入ってくることが多いから。メモを付けるのに便利だから。もっと犬のことを知りたいから。

 

 先生の口調はてきぱきしていて、朗らかで、質問があればいつでも、なんでも とこちらをリラックスさせてくれるお人柄。

 そのうえで、先生はあっさりおっしゃったのです。

 

「余命3か月。」と。

 

 夫はその瞬間泣き崩れ、私は「やっぱり駄目だったか」と小さな声でつぶやいたらしい。

らしい というのは、声に出したつもりがなかったからで、最近、「言ってたよ」と聞きました。

 

 

先生は続けて

 

「悲しんでる時間はないよ。この子が愛されて大事にされてきたのがわかるし、賢い子で間違いなく幸せな子だよ。顔を見たらわかる。余命を知ったということは残り時間を知ったということ」

 

というようなことをおっしゃいました。

 

 私はその一言で心のモヤが晴れて

 

「そうだ。余命はギフトだ。」

 

と思考を前向きにすることが出来ました。

 

「先生。私はスウェーデン式ドッグマッサージのセラピストをしています」と名刺を差し出しました。ドッグマッサージに理解がない先生もいるけれど、この先生にはわかってほしいなと思って。

 

「それでそれ(カラーリングアトラス)持ってるのかぁ!」と納得されました。

「なんで持ってるのかなぁ。質問の内容とかから何者なんだろうって思ってました。」と笑っていらっしゃいました。

 

「僕はスウェーデン式ドッグマッサージの資格を持った動物看護士さんのいる病院で働いたことがあって、とってもお世話になったんだよ。」

 

 

この看護師さんは間違いなく、私の先輩の誰かで聞いたらわかる人かもしれないけれど、個人情報だしとお聞きすることはなかったのですが、なんとなく「あの人かな・・・」と頭に思い描いた方はいました。

 

 

そこから一気に和やかなムードになって色んなお話をしました。

余命宣告されたのに、手術出来ないのに和やかって変な感じで、能天気に思えるかもしれないけれど、逆にしっかり現実のものとして受け止めて、逃げずに向かい合っていくんだと思えた貴重な時間だったのです。

 

 

ここまで泣いたら琥珀にバレそうで、彼女の前で一度も泣いていないこと。

先生の説明で余命は、突然訪れる発作や死ではなく、ギフトとしてとらえて楽しく楽しく笑って過ごそうと思えたことなどをお話しました。

そのこともとっても褒めていただけて、よし、先生は3か月って言ったけれど少しでも伸ばして、先生にやりましたよー!と笑顔で報告できるよう頑張ろうと思えたのでした。

 

琥珀の最終的な病名は、腎細胞がんではなくて「血管肉腫」でした。

 

腫瘍のプロである先生はの説明で覚えているところを抜粋。

「背中の筋肉層の中にも2個転移がある。これはレントゲンでは絶対に見つけられない。」

「両肺転移。腎臓は左はまだ転移してないけれど時間の問題。肝臓と心臓は大丈夫」

「腎臓横の腫瘍がなにか気になる。違和感がある。なんか腎細胞がんの感じと違う」

 

そこで、夏からここまでの経過をお話していくと、先生は納得された顔で、これまでと同じくサラッと、さわやかにおっしゃったのです。

 

「ああ。納得しました。それはI先生の見立てが正しい。腎細胞がんじゃない。もっと質が悪い。血管肉腫だ」

 

 

 質問はありますか?と聞かれて、いくつか見つかった腫瘍のうち、原発はどれかを伺ってみると、最初に見つけた「謎の構造物」と呼ばれた腎臓横の物でした。

 もしあの時に手術という選択をしていたらという思いがよぎったけれど、「小さすぎて確定できないという判断は間違ってないよ」と先生のやさしさなのか、本音なのかわからないけれどその言葉を素直に信じることにしました。

 やらなかったことを後悔しても、今そこにある結果は結果で、そのことで自分を責めて暗い顔をしてメソメソしているよりも、残された琥珀との日々、見つめ合って、笑顔でいる私の方が絶対琥珀は好きだから。

 後悔するとしたら、琥珀がこの世界からいなくなった時にいくらでもできる。

 

 そう思って。

「先生に、見つめ合ってオキシトシンをいっぱいだそうと思います。」とお伝えしたら

「うん、それがいいよ!」と先生が笑顔でうなづいて下さいました。

 

 琥珀は麻布大学、菊水教授のドッグラボから引き取った子ですから。

犬だけが。人と見つめ合って、双方が幸福感を感じてオキシトシンという幸せホルモンを作り出すことを発表した菊水先生のところから来た子ですから。実践あるのみ。

 

 等ということを本当に和やかにお話して、K先生は「麻布ってそんなこと(里親プログラムを授業をして採用している)してるのか―!凄いなー。」と感心したりと。

 

 そんな中、夫はいまだ涙の海から抜け出せずにいたのですが、鼻をすすりながら質問しました。

 

「先生、僕は妻ほど詳しくないので、あれな質問かもしれませんが、何か出来る(治療)ことはありませんか」と。

 

このことは後で、重大な問題を引き起こし、私が唯一、本当に後悔していることにつながっていくのでした。