下総層群 東谷層の化石【ビノスガイ】 | 関東化石採集の旅

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皆様、こんばんは。
今日の埼玉は、もう10月だと云うのに結構、暑い1日でしたよ!
半袖のシャツでちょうど過ごしやすい良です!(太っているので寒さには鈍感です!(^o^))


さて、当ブログは暫くの間、【下総層群 東谷層】の貝化石を連続掲載します。
余り記事の内容は濃くありません。

この産地に行ったことのある関東地方のブロガーさんは『こんな種類も採集できたんだぁ~』程度で見て頂ければ幸いです。


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マルスダレガイ科
和名:ビノスガイ
学名:Mercenaria stimpsoni (Gould,1861)
殻長:79.72mm
殻高:68.36mm
産出層:下総層群 東谷層
特徴:殻は亜三角形で大型。殻質は厚く、膨らみは普通。殻頂は前傾し、小月面はくぼむ。楯面は鋭い稜角で区画される。殻表は規則的な鋭い輪肋があり、間に微細な成長線がある。こう板には極めて強い3主歯があるが、側歯は無い。套線湾入は鋭いが浅い。腹縁は微細に刻まれる。
現生種は、東北地方以北の水深5m~30mの砂底に生息。





これで終わりだと面白く無いので、同じ下総層群から産出した他産地の【ビノスガイ】と比較しましょう!


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殻長:91.95mm
殻高:74.84mm
産地:千葉県香取市伊地山
産出層:下総層群 上泉層?
産出頻度:多産(合弁も採集できた。)



※東谷層産と上泉層?産を比較します。

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右側:下総層群 東谷層産
左側:下総層群 上泉層?産

※大きさは違いますが、形状や同心円肋の間隔等の特徴に特に違いはありません。


この【ビノスガイ】は、下総層群産としては、藪層・上泉層・清川層(上岩橋層)・木下層と広い範囲で普通に採集できる種類です。
しかし、この産地では滅多に見かけません。たぶん、私以外だと『いちじく』さんが数個体採集した程度では無いでしょうか?