皆様、こんばんは。
台風が近付いているため、我が街でも大雨洪水注意報が出ています。
何も被害が無ければ良いのですが…
さて、今夜は何とも怪しげな題名の化石です。はっきり言って、今回の鑑定も自信無しです!(笑)
上総層群の貝化石は難しいです。
(+o+)
ミツカドカタビラガイ科
和名:ムカシカタビラガイ
学名:Myadora ikebei(Habe,1950)
殻長:14.30mm
殻高:9.85mm
産地:千葉県君津市東日笠(小糸川 右岸)
特徴殻は亜五角形で小型。殻質は薄く、膨らみは弱い。殻頂は強く後傾し、後背縁は凹む。後縁は裁断状で、後背隅はほほぼ直角。殻表にやや規則的な輪脈がある。
化石種(更新世前期)。千葉県市原市瀬又【下総層群 藪層】からの採集報告がある。
ここで、類似種の【コカタビラガイ】と比較をしてみたいと思います。
【第1標本】
ミツカドカタビラガイ科
和名:コカタビラガイ
学名:Myadora reeveana(Smith,1880)
殻長:7.86mm
殻高:5.01mm
産地:静岡県掛川市大字下垂木
産出層:掛川層群 大日層
特徴:殻は亜五角形で小型。殻質は薄いが硬い。殻頂は強く後傾し、後背縁は凹み、角立つ、後縁は裁断状で、後背隅はほとんど直角。殻表にやや規則的な輪脈がある。右殻は膨らみが強いが、左殻は扁平である。なお、化石でも左殻の内側には真珠光沢が残存している個体がある。
現世種は、房総半島以南の水深5~300mの細砂底に生息。
【第2標本】
殻長:7.26mm
殻高:4.98mm
産地・産出層は同上。
【比較画像】
大型の個体【ムカシカタビラガイ】
小型の個体【コカタビラガイ】
※大きさが違うだけでは無く、ムカシカタビラガイの後背縁は跳ね上がりません。また、殻長:殻高が違うようです。
一応、違う種類と見なしましたが、本当のところは、全く自信がありません。また、ワタゾコカタビラガイ(Mayadora soyoae(Habe,1950))との違いも良く分かりません。
さすがに【ヒロカタビラガイ】とは形状が違うことは明瞭です。
みたらしさんやクラミスさんの御意見も伺いたいところです。