上総層群 梅ヶ瀬の化石【 ワタゾコモシオ 】 | 関東化石採集の旅

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皆様、おはようございます。
梅雨の鬱陶しい季節がようやくやってきました!
昨日は、雨が降ったり、止んだり愚図ついた天気だったため、化石採集も畑仕事はお休みでした。


さて、本日の化石ですが、とても小さな個体のため画質が悪いことをご了承方お願い致します。





【第1標本】

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モシオガイ科
和名:ワタゾコモシオ
学名:Crassatellites oblongatus(Yokoyama,1920)
殻長:10.33mm
殻高:9.55mm
産地:千葉県君津市西日笠(小糸川 左岸)
産出頻度:普通
特徴:殻は亜四角形で小型。殻質はやや薄く、膨らみは弱い。後端は裁断状、殻表は細かく規則的な低い山型の同心円肋に覆わる。肋間は深い。また、腹縁内側に細かい刻みがある。
現生種は、房総半島から九州の水深50m~300mの貝殻混じりの砂礫底に生息。




【第2標本】

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殻長:9.62mm
殻高:8.17mm
産地:千葉県君津市東日笠(小糸川 右岸)




【第3標本】

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殻長:10.17mm
殻高:7.28mm
産地は同上。



下総層群 藪層から【ワタゾコモシオ】を1個体だけ採集してましたので比較検討をしてみます。




【下総層群 藪層産】

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殻長:13.49mm
殻高:10.92mm
産地:千葉県市原市瀬又
産出層:下総層群 藪層
※この瀬又産の化石が【ワタゾコモシオ】の模式標本となっています。
現生種より化石の方が先に発見、研究、命名された珍しい事例です。




【 比較画像 】

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右側:梅ヶ瀬層産(東日笠産)
左側:藪層産(瀬又産)


梅ヶ瀬層産の【ワタゾコモシオ】は、瀬又産の個体と比較をすると採集した全ての個体が一回り小さいです。でも、特徴は全く同じでした。




【 お 知 ら せ 】
7月8日(土)に飯岡・銚子方面へ化石採集に行く予定です。(本目的は『飯岡タカミメロン』の購入で、化石採集は次いでです。)
ご都合の合う方は、是非、御参加をお願い致します。
参加希望者は、当ブログのゲストブックにコメント、もしくは、直接メールをお願い致します。

それから、6月16日(日)の当ブログ記事にて出題した化石クイズの正解者3名の方々に昨日付けで賞品を発送致しました!みたらしさん、浪士710さんは、本日(日)の夕方以降、コニアシアンさんは明日(月)に到着予定です!
ジャガイモ、タマネギのどちらも賞味期限は長いです。ジャガイモは市場に出回らない貴重な品種を少量ですが、贈らさせて頂きました。焦らずに御賞味下さいね。(^o^)