掛川周辺の化石 【 岩谷の二枚貝 】 | 関東化石採集の旅

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皆様、こんばんは。埼玉もようやく冬らしく朝晩が寒くなってきました。
来週の月曜日は、雪の降雪予報も出ています。気温差があるので皆様、風邪をひかないようにしてください!

さて、本題てす。最近は必ず掛川へ行くと『 掛川市下垂木字岩谷 』に採集に行きますが、巻貝ばかりをブログに掲載しているので、本日は、どのような二枚貝が採集できるのかを見ていただこうと思います。




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クルミガイ科
和名 : オオキララガイ
学名 : Acilla divaricata divaricata ( Hinds , 1843 )
殻長 : 28.21mm
殻高 : 24.12mm
殻幅 : 15.25mm
産出頻度 : 少 ( 離弁 )
特徴 : 殻は楕円形でやや小型。殻質はやや厚い。腹縁後部に耳状突起を生じ、殻表には分岐肋を有する。内面の腹縁は成貝では刻まれない。

現生種は、房総半島・日本海中部以南から九州の水深50m~500mの泥底に生息。


※ 殻表の装飾部分が全て剥がれてしまい、内面の真珠光沢部分のみが残存した個体です。
画像では判断できないかもしれませんが、本当はとても美しいです!(^o^)







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マルスダレガイ科
和名 : オオスダレガイ
学名 : Paphia schnelliana ( Dunker , 1866 )
殻長 : 71.45mm
殻高 : 49.53mm
殻幅 : 28.33mm
産出頻度 : 普通 ( 離弁 )
特徴 : 殻は横に長い楕円形で大型。殻質はやや薄く、良く膨らむ。殻表はやや規則的な同心円肋で覆われ、肋間は狭い。套線湾入はやや浅く、丸く、斜め上方を向く。

現生種は、房総半島・能登半島から九州、東シナ海の水深10m~100mの細砂底に生息。


輪肋の拡大画像

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同心円肋の断面は半円形で幅広く、肋間の溝は浅く狭いのが特徴です。






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マルスダレガイ科
和名 : フスマガイ
学名 : Clementia papracea ( Gray , 1825 )
殻長 : 51.09mm
殻高 : 50.52mm
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は円形で大日層から産出する当該種の大きさは中型が多い。殻は極めて薄いが膨らみは強い。殻表は粗い褶状の成長輪肋で刻まれる。

※ 母岩は硬いノジュールです。







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ザルガイ科
和名 : シマキンギョ
学名 : Keenaea samarangae ( Makiyama , 1934 )
殻長 : 34.47mm
殻高 : 31.40mm
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は類円形で小型。フスマガイと同じ様に殻質は極めて薄いが膨らみは強い。殻表全面に放射細肋をそなえ、後部で成長線と交わり布目状。腹縁内面は細かく刻まれる。

現生種は、房総半島から東シナ海、水深50m~300mの砂泥底に生息。


殻表後部の拡大画像

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※ 後部の放射細肋は深く明瞭です。
岩谷から産出する当該種は、標準サイズより一回り大きい個体が産出します。




他にも色々な種類の二枚貝が産出しています。機会があれば、また、紹介したいと思います。